Ａ3チャンピオンズカップ

Ｊリーグチャンピオンのガンバ大阪、ヤマザキナビスコカップウィナーのジェフユナイテッド千葉、韓国Ｋリーグ王者の蔚山現代、中国超級リーグ覇者の大連実徳、この4チームが、総当りで戦うＡ3チャンピオンズカップが現在開催中です。

会場が国立霞ヶ丘競技場ってこともあって、観戦してきましたよ、吾輩。
純粋にゲームを楽しみたい！ってのもあったけど、今月、アルビと戦うガンバとジェフが、どんなフットボールをするのか、それをチェックする目的もあって行った次第です。
8月2日に行われた大会1日目、そして5日の大会2日目に足を運びました。

まずはガンバの試合の感想を。
2日のガンバは大連との一戦。
但し、ガンバ大連は17時キックオフで、仕事を終えて会場に着いたのは、後半始まってすぐのこと。

両クラブは、今春のアジアチャンピオンズリーグでも戦った、言わば因縁の対決。
お互い、ある程度は手の内を知り尽くしているので、接戦だろうなと予想していたら、後半早々に、マグノがゴールを決めて、早くも3対0というスコア。

意外な一方的展開に、これも開催国アドバンテージかな、と思った矢先、今度は大連が1点を返し、以降はやや大連が押し気味に。
そして後半26分、大連が1点差に迫るゴールを決め、一転、どうなるか分からない展開に。
なんとか、ＧＫを中心とした必死の守りで、3対2で逃げ切りましたが、どうにもピリッとしない戦い方をしたガンバ。
3日未明に、テレビ東京で放送した録画中継を確認したけど、前半のガンバの動きは良かったですよ。
前半あげた2点は、ガンバらしいものでしたし。
それが後半は、ボロボロとまではいかないまでも、しっくりしない内容で…

リーグ戦でもガンバは、川崎フロンターレとの首位攻防戦でも後半に逆転され、続くアビスパ福岡戦も、本拠地・万博で2点リードしながら、後半に追いつかれてドローという、“らしくない”内容でした。
確か、今季のガンバは、昨季の攻撃偏重のスタイルから、守備も重視した攻守のバランスを取ったそれにしたはず。
事実、リーグ戦での総失点は少なかったのに、それがディビジョン1再開後は、やや守備が不安定化しています。
だから、吾輩はガンバのＡ３優勝は厳しいなあと、この試合を観て思いました。


で、その予想は図らずも当たりました。
昨日、ガンバは蔚山と対戦したんだけど、0対6の惨敗・完敗
それにしても、完封負けは分からんでもないけど、6点も奪われるとは
前半のガンバは、そんなに悪くなかったんですよ。
ただ、絶対に勝つんだという覇気、負けないぞという気迫が、ガンバから感じられませんでした。
ボールへの寄せも甘いし、相手に対するチェックもぬるいし
サイドを攻めあがるところまでは行くのですが、そこから先は手詰まり。
シュートすら、満足に打てず
そうこうするうちに、カウンターで2失点しまうとか。

後半のガンバは、もっと酷かったですよ。
パスミスするわ、走っていないわ、全然仕掛けないわ、蔚山の攻撃に全く対応できないわ、“良いところを探せ”という方が無理な話です

一方の蔚山は、後半から投入された韓国代表の李天秀がキレキレで、後半だけでハットトリック達成。
それもあって、蔚山が大勝できました。

ところでガンバのパフォーマンスを観ていて、感じたことがあります。
それは………





アルビにそっくりΣ（￣Д￣;）


気迫・覇気を感じない
走れてない
ミス連発
守備崩壊
ある程度パスは廻せるのに、なかなかフィニッシュまで持っていけない
etc.

アルビがガンバと万博で戦うのは3週間も先の話ですが、勝敗の帰趨は、どっちがそれまでに＜戦うチーム＞へと立て直せるか、それに懸かっているでしょう。
アルビサポとしては、ガンバには、今のチーム状況のままでいてくれることを願ってますけどね


ガンバの状況はこんなんでしたけど、ジェフはどうだったか。
結論は


恐るべしジェフΣ(゜口゜;


ジェフ、大会1日目は蔚山と対戦です。
去年の市原臨海以来、ほぼ13ヶ月ぶりにジェフ戦を観たけど、相変わらず、走りまくっていました。
監督が交代しても、やっぱり一緒ですな
それと、士気（モラール）も高かった
圧巻は、前半終了間際ですよ。
前半42分に、李天秀に逆転ゴールを許した直後、立て続けにジェフが2ゴールを挙げて、あっという間に逆転に成功しました。
あれは、観ていて、感嘆しました。
特に、巻の同点ゴールは、痺れましたね。
必死に足を伸ばして決めた、泥臭いシュートで、いかにも巻らしいものでしたけど、あれで蔚山に傾きかけた流れが、ジェフに戻りましたよ。
そして、巻のゴールから1分経つか経たないかのうち、今度は羽生が逆転ＧＯＡＬ
このシュートは、「ＴＨＥジェフ」的なものでした。
ゴール前に、2人目・3人目・4人目…が次々と飛び込んでくる波状攻撃が、オシムさんが監督に就任してからのジェフの特徴ですが、それを象徴するようなものでしたね。

そして後半のジェフも、走る走る
ダイナミックに、次と次と蔚山に襲い掛かるジェフのプレーは、観ていて興奮しましたよ。
蔚山のＧＫがファインセーブ連発で、後半はゴールを許しませんでしたが、2～3点入っててもいいような見事な攻撃を披露してました。
そして、中でも佐藤勇人には、目を見張りました。
この試合のＭＶＰは彼でしょう。
他に目に付いたのは、楽山と中島ですね。
結局、ジェフは蔚山に3対2で勝利しました。


そして大会2日目のジェフは、大連と対戦。
結果は2対2のドロー。
ただ、内容的にはジェフが優勢で、勝ち越せるチャンスは幾つもありました。
それに、大連は退場者を1人出し、数的有利な状況だったわけで、ジェフにとっては“負けに等しい”とまでは言わないまでも、勝てる試合を落とした印象です。

この大連戦のジェフは、蔚山戦に比べて、やや低調だったように見受けられます。
ランニングフットボールだけに、この蒸し暑さのせいで、連戦の疲れが出ましたかね。
それと攻撃では、大事に行き過ぎたような気がします。
シュートを撃っても良い場面で撃たず、パスしたり、ちょっとボールを持ちすぎたりしてました。
少々厳しくてもシュートを撃ってたら、こぼれ球とかクリアボールに、2人目・3人目が
反応して、ゴールを割っていたかもしれないのでは。

そして勇人の不出場が、一番響いていたように思えます。
きっと彼は、オシムさんに代表招集されるでしょうね。

さて吾輩が、Ａ3の試合を観に国立競技場に出かけたの理由の一つは、来たるべきジェフ戦に備えて、試合をチェックしようという思ったからです。
で、下した結論は、先にも書いたとおり、＜ジェフ恐るべし＞でした。

どん底状態の今のアルビには、ジェフは厳しい相手です。
大分トリニータ戦、横浜Ｆマリノス戦のような腑抜けた姿勢でいたら、大量失点してしまうこと間違いなし。

ただ、ビッグスワンのアルビは、アウエーとてんで違って、積極的に立ち向かえるので、それを出せば、ジェフにも対抗できるでしょう。
（フクアリでのゲームでなくて助かりです）

とにかく、12日のジェフ戦は、持てる力の200％くらいを出さないと勝てないでしょう。
アルビ戦士の奮起を期待します。


さてさて、大連実徳と蔚山現代についての感想も書きます。

大連は、守備が良かったです。
とにかく、守備の良さが目につきました。

蔚山は、エース李天秀が凄かった
ジェフ戦で度々見せた、鋭い縦突破
ガンバ戦でのハットトリック
憎たらしいほどに、素晴らしいプレーヤーでした。