WEリーグ アマチュア契約が多い 名ばかりプロリーグ これでは

第45回北信越国民スポーツ大会のサッカー競技 成年女子の部の長野県選抜の3分の2は、AC長野パルセイロ・レディースの選手で構成されています。

登録15選手の内訳
AC長野パルセイロ・レディース所属　10名　
AC長野パルセイロ シュヴェスター　3名　
佐久長聖高校女子サッカー部　2名　

シュヴェスターは、パルセイロ・レディースの育成チーム名。
アルビレックス新潟レディースでいうところの、レディースU-18／レディースU-15。

新潟県選抜は、2回戦(準決勝)で長野県選抜と当たります。
新潟県選抜に、浦川璃子と加村ななみが登録されているから、長野県選抜にも一定数のAC長野パルセイロ・レディース所属プレイヤーの名前があることは、容易に想像できました。
がしかし、よもや10名にも上るとは。
これでは、北信越国スポの新潟県選抜×長野県選抜は「新潟医療福祉大学女子サッカー部×AC長野パルセイロ・レディース」も同然。
「大学女子サッカー部」 対 「WEリーグクラブ」のようなもの。

そんな組み合わせにショックを受けた後、感じたのは、パルセイロはアマチュア契約選手が多いWEリーグクラブだった事実に対する虚無。
WEリーグは、プロ契約15人以上、という規約を定めていますが、それは裏を返せばアマチュア契約も認めているということ。
WEリーグ各クラブの財務基盤は脆弱で、そういう規約にしたのは理解できます。
実はJ3クラブにも、アマ契約が複数いるところもあるくらいですし。

とはいうものの、パルセイロは少なくとも10選手がアマチュア。
これは、WEリーグクラブのうち、全契約選手がプロである、というところは皆無なんじゃないか、という疑念が。
リーグ創成期ゆえ、致し方ないのだとしても、鳴り物入りで「プロリーグ」と謳って発足したのに。

尤も、プロ契約選手の年俸は、20代会社員の平均給与と同じか、それより少額、という話もあって。
アマ契約で、働きながらサッカー、のほうが賃金は高いのかも。
だったら皮肉ですが。