
つい先日、郡上市内のお宅に設置した太陽熱温水器(水道直圧タンク方式/真空菅ヒートパイプ式・MMC社製)をご紹介します。
自然のエネルギーを有効利用するという点で、かなりの活躍が見込まれますので是非みなさんにも知っていただきたいのです。

さて、その前に・・
太陽からさんさんとふりそそぐ光。この光のおかげで私たちや、地球上のあらゆる生物や万物の命がはぐくまれているのは今さら言うまでもありませんよね。
太陽から地球までの距離は1億4960万キロメートルです。太陽からの光は8分19秒でわたしたちのもとにやって来ます。
地球表面に到達するエネルギーは約3.8×1000000000000000000000キロジュール。うーむ・・こういうのを天文学的数字というのでしょうか?これでも太陽表面の放射エネルギーの29億分の1なんですって!地表への約1時間足らずの照射で、世界中の人が1年間に利用する全エネルギーをまかなえる量になるといわれます。
とにかくものすごいエネルギーなんだというのは分かります。
この太陽からのものすごいエネルギーをおすそ分けしていただいて、わずか畳2枚分の太陽熱温水器で、日照があれば楽々と熱いお湯が沸かせます。

集熱菅は2重ガラスで内部は真空管になっており、内部の銅製集熱パイプで集めた熱で温水器上部のタンク内の水を温めます。

水は上部のタンクに貯められています。水道管に直結してあるので、従来の自然循環型(カネサダ邸に設置してあるのはこのタイプ)のように、水を温水器に上げるためにバルブ操作をする必要はありません。

本日(2018年8月27日)のタンクのお湯の温度は81度!(晴れ・気温35℃)タンク容量は200リットルのタイプですから、燃料代はタダでこれだけのお湯が得られるなんてすごいと思いませんか?お風呂場で40度のお湯を使うとすれば、ぬるめるための水道水が冬場に0℃近くとしても400リットル、夏場で水道水が20℃なら800リットル使えることになります(実際は季節によって湯温も違うし、配管内などでロスも出ますが単純に考えると、です)。

これは、ブレンダーという装置(一辺30センチぐらい)です。このブレンダーも同時に設置されることを是非おすすめします。太陽熱温水器からのお湯は、まずこのブレンダーに接続します。ブレンダーには水道菅からの水も接続します。ブレンダーは読んで字のごとく、太陽熱温水器からのお湯と水道水をブレンドしてくれる装置なのです。ブレンダーは給湯器(もともとお宅に設置してあるガスや灯油の給湯器です)のリモコンに配線でつなげます。ですから、給湯器の機種に合ったブレンダーを選ぶ必要があります。給湯器も同じく、ブレンダー対応型のものである必要があります(最近の給湯器はほぼブレンダー対応型です)。
例えば、風呂場の給湯器のリモコンの設定温度が41℃とします。ブレンダー君はリモコンの設定温度が41℃であるのは感知しています。太陽熱温水器からブレンダー君に入ってくるお湯の温度が80℃の場合、ブレンダー君の体内で41℃にまでぬるくしてから、給湯器に送ります。その場合給湯器は点火しません(ただし、その時のお湯の温度や給湯器のメーカーによって、多少の違いはあります。38℃で給湯器に送って、とろ火で加熱して41℃に上げるなど)。ブレンダーを設置することで無駄なくお湯がつかえますし、自分で温度調整をしたりする手間が省けます。
冬場や曇りの日など、設定温度に満たない場合は従来と同じで給湯器で加熱するわけです。この場合もブレンダーと給湯器で温度調整のやりとりをするわけです。冬場の0℃に近い水を加熱するのと、太陽熱温水器で30℃になった水を加温するのとでは、使用する燃料費は1/4になりますよね。夏場はもちろんですが、特に冬場や寒冷地で太陽熱温水器は活躍してくれると思います。
太陽熱温水器は一度使用すると、その良さはよく分かります。感動ものです。
いかがですか?みなさんも太陽の恵みを給湯に利用してみませんか?
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