goo blog サービス終了のお知らせ 

 時間の外  ~since 2006~

気ままな雑記帳です。話題はあれこれ&あっちこっち、空を飛びます。別ブログ「時代屋小歌(音楽編)(旅編)」も、よろしく。

ホームズとルパンとルパン3世

2021年09月25日 | 漫画・アニメ、そして特撮

 

シャーロック・ホームズとアルセーヌ・ルパンと言えば、推理小説界の不滅の大スターだ。

小学校の頃、教室の本棚にはホームズやルパンの小説はあった。

もちろん、それ以外の本もあり、生徒達は教室内の本棚の本は自由に借りることができた。

なので、私はちょくちょく借りていたと思う。

江戸川乱歩の小説もあり、ホームズ、ルパン、乱歩の本は何種類も借りて読んだと思う。

内容はもう忘れているが。

 

私は乱歩の小説も好きだったが、ホームズものも好きだった。

ホームズに関しては、それなりのファンだったと思う。

だが・・アルセーヌ・ルパンにはどうもイマイチ入り込めなかった。

 

そりゃ、普通の怪盗に比べたら、かっこいいイメージはあった。

そんじょそこらの(?)泥棒とはわけがちがうとは思った。

でも・・・私の中では「いくらかっこよくても、所詮は泥棒でしょ?」という思いがぬぐえなかったからだ。

 

それは・・・小学校の頃に見てたアニメや、読んでた漫画の影響もあったと思う。

私が見てたアニメや、読んでた漫画の中では泥棒はやはり「悪者」であったから。

 

悪者は正義のヒーローにやっつけられるもの・・・というイメージは大きかった。

 

いつのころだったか、家に泥棒が入ったことがあり、両親のお金のそれなりの額を盗まれたことがあった。

かなり問題になった。当たり前か。家計に響いたはずだったから。

 

そんなこともあったので、泥棒に対してどうしても良いイメージは持つことができなかった。

だから、アルセーヌルパンのことも、素直には好きになれなかった。

まあ、カッコイイ泥棒が主人公という設定には新鮮味は感じたけどね。

日本にも怪人20面相というキャラかいて、カッコイイ泥棒キャラだったが、怪人20面相と戦う名探偵明智小五郎や少年探偵団という正義側のヒーローもいて、どちらもキャラが立っていたしね。

 

学校の教室の図書棚からはホームズ対ルパンという作品も借りて読んだ覚えがあるが、なんていうか・・引き分けみたいな結果だったような気もした。

それも納得いかなかった。幼心に。

ホームズに勝ってほしかったのだと思う。

 

 

世間ではルパンは人気者だったのだろうが、私の中では入り込めない時期は長く続いた。

 

そんな私がルパンのイメージが多少なりとも変わったのは、日本で「ルパン3世」というアニメが始まったからだ。

 

 

はっきりいって、ルパン3世は好きになった。

ご存知のように、ルパン3世はアルセーヌ・ルパンの孫・・・という設定だったと思う。

その作品に熱中するようになって、やっとルパンのイメージが良くなっていった。

 

ルパン3世が好きだから、そのご先祖であるアルセーヌルパンを好きじゃないわけにはいかなくなった・・・そんな感じ。

よく考えればルパン3世にしても「所詮は泥棒じゃないか」という点では同じなのに、ルパン3世は私は素直に好きになれたというのは、自分でも妙な気はする。自分の中に矛盾も感じるが、それ以上にアニメのルパン3世が人間的に魅力的だったのだろう。

 

 

そのルパン3世は、実は本放送の時はそんなに世間では話題にはなってなかった。

でも私は好きで毎週見てたけど。

今ほどの人気があったわけではなかった。

 

そんなルパン3世がブレイクするのは、再放送がきっかけだった。

確か夕方頃の枠でルパン3世が再放送されたのだが、その再放送で人気に一気に火がついた。

 

それ以来は、すっかり人気が定着し、今や国民的アニメの主人公であり続けている。

 

最初にルパン3世がアニメ放送されてから、もう何十年もの年月がたっている。

リアルタイムで年月が進んでいたとしたら、本来なら今現在のルパン3世は、事実上ルパン5世ぐらいであってもおかしくない。

 

まあ、アニメの世界の中では、キャラは歳をとらない作品もあるし、ルパン3世もまたそういう設定なのだろう。

 

とにもかくにも、小学校の頃はあまり入り込めなかったアルセーヌ・ルパンに私が好意を持てるようになったのは、日本製のルパン3世のおかげである。

 

ルパン3世のおかげで、アルセーヌ・ルパンに興味がわいた人は、案外いるんじゃないかなあ。

日本では、ある意味アルセーヌ・ルパンに肩を並べる人気者のルパンがルパン3世。

むしろ、日本では3世のほうが人気あるんじゃないか・・とも思えるぐらい。

日本で作られたルパン3世作品は多いしね。

 

もし、アルセーヌ・ルパンの作者であるモーリス・ルブランが今も生きていたら、ルパン3世に対してどんな感想をもっただろう。

そんなことを考えることが私にはある。

 

勝手に子孫を作るな・・・と思ったか。あるいは逆に、3世のおかげでアルセーヌ・ルパンも新しい年代のファンに関心を持たれ続け、感謝している・・・と思ったか。

それはもう聞きようが・・ないのだが。

 

 

 

ただ・・・もしルブランが生きていて、再びホームズ対ルパンの作品を書いたなら、私はきっとまたホームズの方を応援してしまいそうな気はする。

 

そこでのルパンはアルセーヌ・ルパンであって、ルパン3世ではないのだから。

 

ちなみに・・・ホームズの作者であるコナン・ドイルが「ホームズ対ルパン」を書いたら、どんな物語になっただろうね。

 

引き分けに・・・するしかないのかなあ、どうしても。

 

ホームズにもルパンにも、世界中にファンはいるからね。

 

どちらが一方的に勝ったら、負けたキャラのファンが激怒するのだろうし。

 

 

それは・・ある意味、古くは鉄腕アトムと鉄人28号を戦わせるようなものであり、ジャイアント馬場とアントニオ猪木が戦うようなものであり、ゴジラとガメラを戦わせるようなものなのだろうし、ガンダムとマジンガーZが戦うようなものかもしれない。

どちらも負けさせてはいけない戦いなのだろう。

 

両雄を並び立たせるのは・・・容易ではないのだろう。

 

 

 

 

 

 


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« たまたまこの時代に生まれて... | トップ | 秋の風に吹かれて »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

漫画・アニメ、そして特撮」カテゴリの最新記事