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 時間の外  ~since 2006~

気ままな雑記帳です。話題はあれこれ&あっちこっち、空を飛びます。別ブログ「時代屋小歌(音楽編)(旅編)」も、よろしく。

K2西壁 ふたりの軌跡

2025年04月05日 | レビュー(テレビ、ゲーム、本、映画、その他)

登山家の中島健郎さんと平出和也さんが2024年7月にK2登山中に滑落事故で亡くなったことについて、このブログで取り上げたことがあった。

K2はパキスタンと中国の国境にまたがる山で、その高さは8611メートルで、エベレストに次ぐ世界第2位の高さを誇る山だ。

中島さんたちは、世界の誰も見たことがない風景をカメラに収めて、それをテレビで紹介する・・というスタンスで仕事をしていた登山家。

そのため、2人の登山のルートは過酷極まりない。そのかわり、我々視聴者は、これまで映像で収められてこなかった風景を見せてもらえてきた。

 

2人にとって結果的に最後の登山になってしまったルートはK2の西壁ルート。これまで世界の登山家が成し遂げていないルート。

他のルートで登れば山頂到達は可能だったのだろうが、中島さんたちにとっては、それでは登山の意味がなかったのだろう。あくまで誰も踏破したことのないルートで登り、そのルートで見れる風景こそが大事だったのだろう。

私は2024年にお二人の滑落死のニュースを聞いた時、かなり悲しかった。それまてにお二人が撮ってきた映像をテレビのドキュメント番組で見てきたからだ。だから親しみも持っていた。

一方でおふたりの活動方針から言って、いつかこんな日はくるような不安感もあったので、訃報を耳にして「ついにこんな日がきてしまったか・・」という気持ちにもなった。

話によるとお二人が滑落する光景は、同行してたスタッフには目撃されていたらしい。

お二人の遺体がどこにあるかもわかってはいるらしい。だがその場所は、救助隊が行けない場所らしい。救助隊が二次遭難してしまう可能性が高い場所らしい。なので、救助は断念されたらしい。

 

そういう情報を得ていたので、お二人がどんな風景のどんな場所で滑落して、どのあたりに今もお二人は眠っているのか、知りたいと思っていた。

先日放送されたドキュメント番組「K2 ふたりの軌跡」は、お二人の最後の登山の様子の貴重な記録が見れると思い、見始めた。

すると・・。

番組が始まって、まだ元気で健在だった頃のお二人の姿が画面に映り始めてから、私は切なくて仕方なかった。その気持ちは結局番組の最後まで続いた。

このお二人のその後の運命を知ってたから。

 

番組では、お二人の遺体があるであろう場所はピンポイントでは映されてなかった。

だが、お二人がどういうルートでK2を登ろうとしてたのか、そのルートはどういう状態だったのか、どういう登山計画だったのかは、おおよそわかった。

そしてどんな景色や状況の中で滑落したのかは伝わってきた。

また、映像に残されてたお二人の最後の映像は、ただただ切なかった。

この映像の後、お二人は亡くなってしまうのか・・そう思うと、特に。

 

お二人は、かなり慎重な計画で登山しようとしてたかもわかった。

登山に対する思いや、家族への思いも語られていた。

番組内では、お二人の奥さんも出てきていた。

 

エベレストに次ぐ世界第2位の高さを誇る困難な山、K2。

そこには今もお二人の亡骸が残されている。少なくてもお二人の魂は、そこに残されている。

 

ともかく、生前のお二人の元気な姿を見てると、番組全体が切なくて仕方なかった。

 


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