いまにしっぽがはえてくる

別にいいじゃん

異形の花々

2004-08-28 18:33:18 | BOOK
更新しないと言いながらすみません。このところ体調が良くなくて、ずっと頭痛が直らない。どうやら台風が近付いてるせいらしい。薬飲んでちょっと横になってる間、アマゾンから届いたばかりの「仮面ライダーファイズ正伝 異形の花々」をぱらぱら流し読みしていたら結局最後まで読んでしまった。正味40分くらい?その間に薬が効いてきてやっとアタマスッキーリ。
(以下ネタバレ気味感想)TVで1年かけて描いた物語を240ページ程度のノベルズにする過程でかなりの登場人物が省かれており(スマレやシャッチョサンや澤田や三原は影も形も出てきません。そもそもスマートブレイン自体がない)、その分巧、真理、啓太郎、勇治、直也、結花、そして雅人といった主要人物の内面が十分に描写されていて面白かった。TVだと長い時間かけてあっちゃこっちゃうろうろした挙句、突然血も涙もない悪役へと変身した印象のある勇治の心情もこちらでは納得できるものとなっている。結花の生立ちは悲惨度80%UPで、そこから生まれる彼女の人間への愛情&憎悪のジレンマには説得力がある。さらには雅人のキモさMAX。真理とのHに至る過程は少々昼メロテイストでしたが。最期もTV&映画より数倍ヒドい。当然こんなの日曜朝の子供番組じゃ放送できませんよ!その分直也は殺人と言う罪を負わなくなり、人間だった頃となんら変わりないオルフェノクという立ち位置になったことで物語における存在意義も分かりやすく、まさに一服の清涼剤。彼に関してはTVより良くなってると思う。
ナイフで刺されて死んだ勇治がウルフェノク巧にホースオルフェノクの剣で刺されて灰になるあたりの因果な展開は非常に井上先生らしい。そして雪、音楽という儚いものとオルフェノクの宿命が交差するラストシーンは隠れロマンチスト敏樹様の本領発揮といった感じで泣ける。ここは映像で観てみたかったかな。

はっきり言って文章は小説というより脚本のト書きに毛の生えたレベルなので、味わいを期待してはいけません。ただしこれはTVシリーズを観ている人が読むこと前提で書かれたものだろうし、そういう人なら行間を自分で補完できるので逆に読みやすいとも言える。私は洗濯屋3人の喧嘩してんだか仲良しなんだかわからんコントが好きだったので、この本でまた彼らの会話が聞けて嬉しかった。
555は珍しく私が主役を好きになった作品でした。たっくんのようにぶっきらぼうで他人から誤解されやすいキャラは受攻関係なくツボの一つ。他人から粗末にされてるとこもツボだ。実はTVの最初の頃の、車上狙いして勇治にお説教されてた頃のたっくんとか好きでした。人には珍しいねって言われます。テヘ☆
全然関係ないですが、ネットやっててパソの時計見ると5:55なこと多くありませんか。本当に関係ないっすね…

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