オークランド憂国日記

祖国を離れ米国人になった元日本人がアメリカ、日本を憂う日々を綴る

野口英世はガーナで亡くなった。

2005-05-20 13:42:41 | Weblog
勝谷氏の日記に2日も続けて過敏に反応してしまう。タイトルが歌舞伎町の不逞外人の黒くぬったのが六本木とか何とか。アッーと大きなため息が出る。どんな事件なのだろう?アフリカ人関係かな?と思いTBSの動画ニュースを見るとボッタクリバーで働くガーナ人たちの逮捕の映像。悪いことをした人を逮捕するのは法治国家でよい。でも逮捕される映像に、まだ容疑者でしかないにもかかわらず生顔がでていた。“this is too bad. they are fXXxing racists" と少しばかり西アフリカ語の訛りを感じさせる完璧な英語でカメラに向かって訴えていた顔にモザイクは無かった。黒くてはっきり見えないからOKなのか??テロップにも“この人たちは人種差別主義だ”というのは無かった。ガーナはコフィ・アナン国連事務総長の出身国で西アフリカの中でも安定した国政がなされ地域に貢献している国である。あの映像を見て端的にアフリカ人およびアフリカ人の血を引く子孫祖先たちに嫌悪する日本人がいることを考えると少し悲しくなる。愚娘は多くのアフリカの血を引く米奴隷の子孫だからである。一年に一度は日本の家族を尋ねるとき、原宿や六本木へ行くと愚娘は人気者になる。“ヘイ シスター!!HEY SISTER!!”呼び止められる。どこから来たのかたずねられ、カリフォルニアというと、自分もカリフォルニアから来たというアフリカ訛りを話す男性にあきれて苦笑することもある。“貴方の遠い親戚かも知れないね”と少し引いてその光景を面白がる。米国では米国黒人に、アフリカ人の友人がいると話すと、洗練されていない地方の出身者のリアクションは、くさくないか?奴等シャワーに入らないと聞いたぞ。とか絵に描いたような原始的反応そ見るときがある。バラック・オバマhttp://obama.senate.gov/about/はイリノイ選出の上院議員で現在たった一人の黒人上院議員である。彼の父親はアフリカ人、ケニヤ人であった。現在アメリカではアメリカ以外(アフリカ、やカリブ諸国)で生まれた黒人教育レベルが高くなっている。http://www.jbhe.com/latest/051205_foreing-born_blacks.html 月並みではあるが、人間を肌の色やジェスチャーで人としてのよしあしを判断すのは道徳的な行為ではない。六本木のボッタクリバー、従業員より問題は経営者であり、イラクで戦う兵隊寄り問題はイラク攻撃を始めた政権である。。


ニュースウィーク報道撤回について。

2005-05-19 13:47:52 | Weblog
私が日記をはじめたのは勝谷氏のさるさる日記を読み始め、このような形で自身の意見を発することを会得したからである。もちろんいつも彼の日記は一番最初に読ませていただいている。そして同年齢ということもありその考えに同調ことがほとんどである。しかしながら一昨日のニュースウィークに関しての彼の考察にはまったく同意できなかった。ニュースウィークは判りやすいリベラルメディアではないにもかかわらず米国政府からリベラルメディアのレッテルをはられ、攻撃を受けている。ここで気がついて欲しいの政府は言論統制の一環として名の知れているニュースウィークをリベラルメディアの看板としてバッシングしているのだと私は考えている。誤報といわれてはいるが情報を入手した政府高官が間違えだったと述べた似すぎない。政府の圧力でなかったといえるだろうか?また米軍関係者は、このような暴動は季節ごとに怒っているに過ぎず、ニュースウェイークに記事に触発されて特に抗議がさかんだったわけでもない。政府はこの記事が発表されている11日前に記事を見ているそうだ。その時点で本当に危ないと思えば発表をとめられタはずと今朝のエアーアメリカのモーニングショウで聞いた。ニュースウィークは2つの情報源からコーランのことについて情報をつかみそのひとつである政府高官が間違えたと認めたので報道の撤回に踏み切った。しかし考えて欲しい。100歩譲ってその記事が暴動を併発し数十人の被害者を出したとしよう。ではブッシュやテネットやパウエルやライスはイラクが大量破壊兵器を持っていると間違タ情報を国民に流しイラク攻撃に走りそのままいまだに米軍をイラクで大量に何千人という単位で失い続けている。そこにはニュースウィークのように謝罪も撤回もない。人は間違いを起こす。CIA長官であろうが、国務大臣であろうが大統領であろうが間違う。そこを非難しすぎてもしょうがない。間違いを間違い認め、直すというのが人道である。日本があの戦争から最後の最後まで抜け出すことができなくなったのは間違いを認めらず、直せないからだった。日本国軍という官僚組織の自転を守るために多くの人間が犠牲になった。米国の数パーセントの富裕層の自転を守るために多くの人間を犠牲にするべきではない。リベラルメディアは鬼の首を取ったように、報道の自主規制を求める政府に対抗し続ける以外ない。

統制と崩壊

2005-05-17 13:35:58 | Weblog
米国西海岸時間で現在月曜日の夜。なんだか疲れたな~。ここ何年も走りっぱなしでゆっくり休む間もないような気がする特に月曜日は本当にお疲れだ。勝谷氏の毎日の忙しさに比べればなんて行くことは無いのかも知れないが、誰が注目してくれるわけでもない普通の生活を毎日つづけるののはマラソンレースの後ろを走っているようなものでやたら疲れるのである。さて弱音はここまでにして気になるニュースについて書くことにする。キューバのグアンタナモベイにある米軍のテロリスト用の監禁施設でトイレにコーランを流したという記事を載せたニュースウィークが、各地のイスラム国で騒ぎが起きていることから記事の間違いを認めるに至った。トイレにコーランは流していないらしい。さてこの件では鬼の首を取ったかのようにラムスフェルドをはじめとする政府高官たちは報道介入としか取れないようなコメントを連発している。こういった状態は911以後相当に萎縮し大本営発表を垂れ流す米メディアに更なる報道の自粛を強要することになる。1989人年に悪魔の詩を書いたサルマン・ラディシュ氏はホメイニに死刑宣告のファトワを出され自宅監禁状態が長く続き、これを日本語訳した筑波大の五十嵐教授は1991年に何者かによって刺殺された。ニュースウィークがこれらの事実を知らぬわけが無く、発表に当たってかなり慎重になったと考えられる。しかしあえて発表したのはメディアがマスコミにそれを伝える義務があると考えたからであろう。米政府高官がニュースウイークに圧力をかけたり、非難する前に、米国がグアンタナモベイで何をしているかに問題の焦点を当てるべきである。イラクのアブグレーブより前からグアンタナモベイでの米軍の蛮行は心配されている。CBSの大統領軍歴事実誤認放送に続くニュースウィーク事実誤認報道。この数年が米メディアの正念場であろう。言論統制が本格化してしまえばそれを声だかに叫ぶものは誰もいなくなる。

テレンス・リーは引っ張りだこなのかな~?

2005-05-11 14:21:56 | Weblog
拘束されている齋藤さんと私は同年齢。高校を中退して、自衛隊に入る行動力は比べるすべもないが80年代初頭に日本を飛び出したところから私自身の人生と重なる。きっと彼は松田聖子も中森明菜やマッチの曲は一曲も歌えないんだろうね。でも銭形平次や水戸黄門の主題歌を口ずさんだり、学生街の喫茶店なんかも歌えたりするんだろう。マルセイユの彼のアパートにあった張り紙の字に妙な親近感を覚えた。外国生活が長くとも、私たちの世代のアルファベットの書き方は中学の頃から変わらない。長く勤めたフランスを去り、なぜ彼はイラクへ赴任する英国ハート社に転職したのだろうか?多分彼は現役の任務を勤められる肉体的限界が迫る前に、メジャーリーグに移籍することを選んだのだと思う。生還されることをお祈りする。

米国の軍事民営化はどこまでいくのか?

2005-05-10 15:46:49 | Weblog
戦争の民営化がどんどん進んでいる。今年米国では海兵隊、陸軍への志願者数が最低となった。賃金は最低、碌なアーマーもなく、現役、退役後の福利厚生も年々低下の一方。そのうえいつ終わるとも知れぬイラクでの泥沼にいつ召集されて命の危険にさらされるか判らないそんな軍隊に自ら望んで入りたがる代わり物は、LAのギャング戦争から抜け出したいメキシコ移民の子供たちくらいだ。戦争の民営化にはこのような状況の中でも徴兵制を施行できない事情がある。まずは徴兵制を始めたとたんにイラクに対する反対運動にベトナムの時のように火がつくからである。そしてもうひとつの理由は、かつての日本の土建屋と同じだ。戦争関連のは一種の公共事業であり、公共事業の受注は儲かるのである。まして、戦争や刑務所経営などを行う特殊な企業は数も少なく競争もない。現副大統領が元会長であった戦争、刑務所、油井建設などを手がけている企業などは笑いが止まらないはずである。
この企業イラクでは米兵の洗濯屋までやっている。たとえばこういった米系の戦争関連企業がDOD(米国国防省)からコントラクターとして米軍基地での食堂ケータリングサービスなどの公共事業を受注する。DODからたくさんお金をもらったこの業者は昨今の米国企業のごたぶんにもれず、この仕事を人件費の安い国外にアウトソーシング(下請けね)する。と、某東南アジアの国にある“某パタパタレストランサービス”が下請けする。その結果イラクの米軍基地の食堂でアジア某国のシェフが腕を振るうことになるのである。今回襲われたの齋藤さんと同じ構図である。DOD(米国国防省)が以前だったら米国の兵隊が任務として行う仕事を英国にあるいわゆる民間軍事会社のブラックウォターhttp://www.blackwaterusa.com/のような警備会社に発注しているのである。現在イラク国内での就労にどのような労働ビザが必要かは不明だが、アメリカ、イギリス経由なら何国人でも自由に働けそうな雰囲気だ。バグダットで米国、国防省から受注した軍関連の警備を行う武装した職業民間兵隊の日本人を日本外務省はいかにして守るのだろうか?また米国の軍事民営化はどこまで進み、戦争の本質をどう変えるのか?長引くに従い目を離すことの多くなったイラクだが、戦争は終わっていない