オークランド憂国日記

祖国を離れ米国人になった元日本人がアメリカ、日本を憂う日々を綴る

ニュースウィーク報道撤回について。

2005-05-19 13:47:52 | Weblog
私が日記をはじめたのは勝谷氏のさるさる日記を読み始め、このような形で自身の意見を発することを会得したからである。もちろんいつも彼の日記は一番最初に読ませていただいている。そして同年齢ということもありその考えに同調ことがほとんどである。しかしながら一昨日のニュースウィークに関しての彼の考察にはまったく同意できなかった。ニュースウィークは判りやすいリベラルメディアではないにもかかわらず米国政府からリベラルメディアのレッテルをはられ、攻撃を受けている。ここで気がついて欲しいの政府は言論統制の一環として名の知れているニュースウィークをリベラルメディアの看板としてバッシングしているのだと私は考えている。誤報といわれてはいるが情報を入手した政府高官が間違えだったと述べた似すぎない。政府の圧力でなかったといえるだろうか?また米軍関係者は、このような暴動は季節ごとに怒っているに過ぎず、ニュースウェイークに記事に触発されて特に抗議がさかんだったわけでもない。政府はこの記事が発表されている11日前に記事を見ているそうだ。その時点で本当に危ないと思えば発表をとめられタはずと今朝のエアーアメリカのモーニングショウで聞いた。ニュースウィークは2つの情報源からコーランのことについて情報をつかみそのひとつである政府高官が間違えたと認めたので報道の撤回に踏み切った。しかし考えて欲しい。100歩譲ってその記事が暴動を併発し数十人の被害者を出したとしよう。ではブッシュやテネットやパウエルやライスはイラクが大量破壊兵器を持っていると間違タ情報を国民に流しイラク攻撃に走りそのままいまだに米軍をイラクで大量に何千人という単位で失い続けている。そこにはニュースウィークのように謝罪も撤回もない。人は間違いを起こす。CIA長官であろうが、国務大臣であろうが大統領であろうが間違う。そこを非難しすぎてもしょうがない。間違いを間違い認め、直すというのが人道である。日本があの戦争から最後の最後まで抜け出すことができなくなったのは間違いを認めらず、直せないからだった。日本国軍という官僚組織の自転を守るために多くの人間が犠牲になった。米国の数パーセントの富裕層の自転を守るために多くの人間を犠牲にするべきではない。リベラルメディアは鬼の首を取ったように、報道の自主規制を求める政府に対抗し続ける以外ない。