オークランド憂国日記

祖国を離れ米国人になった元日本人がアメリカ、日本を憂う日々を綴る

暴力を崇拝する国 アメリカ。。

2005-12-14 13:18:55 | Weblog
ごぶさたしました。昨夜12時ごろ、自宅かrあ20キロほど離れたサンクインテン州立刑務所内で血管注射により死刑が執行された。世界の先進国で死刑を執行しているのは日本とアメリカだけ。また先進国かどうかは?だが中国は死刑先進国であることはまちがいない、サウジアラビアも米国と同じく死刑執行国。また一昨日、CNNのラリーキングで大の大人が数人集まって、中国から禁止されているにもかかわらず輸入されている犬猫の毛皮について悲痛な表情でいかに残酷に犬猫がかの国で扱われているか非難していた。“これから見せる映像は残酷きわまりないものなので放送する前にご注意申します”といいながら小さな檻に閉じ込められた犬猫や皮になった犬猫が写されていた。そういえば以前増え過ぎた熊を退治し、撃たれた熊を数匹トラックに積んでいた映像を残酷きわまりないといっていたニュースもあった。。この国では動物に対する暴力は異常とも思えるほど非難し無くそうと努力する。しかし生まれてきた人間に対する暴力は公認。今回の死刑執行には36分かかったそうだ。無実を訴えつつ、反暴力の絵本を描きこの26年間に数回ノーベル平和賞の候補に挙がっていたトッキー・ウイリアムス氏は死刑執行の際、注射器で血管をうまく探せない技師に“上手にやれよ”と文句を言ったようだ。死刑執行やイラクでの殺戮の現場をテレビで見せればあっと言う間にアメリカ人も生きている人に対する暴力に批判的になるはずでイラク終わるし死刑もなくなるはずである。因みにカリフォルニア州は青い州であり、ウイリアム氏のアーノルドシュワルツニッガーへの保釈なし終身刑への減刑恩赦の嘆願は死刑執行の数時間前に却下された。。被害者の家族へのお詫びをしない人に減刑はできないということらしい。ウイリアム氏は前日のラジオで、悪いことはいろいろしたが、自分がしていない殺人の被害者の家族に謝ることはできないと言った。私はいかなる状況でも死刑については反対である。