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試写会帰りに。

当ブログは引っ越しさせて頂きました。
過去記事へのTB,コメントにつきましては「お知らせ」をお読み下さい。

『麺通団』“かすうどん”と“冷やしうどん”

2005-07-29 | うどん
試写会前に、新宿『東京麺通団』
前回の『麺通団』では“かけうどん”の出汁つゆがしょっぱくて参ったのだけれど、新しく“かすうどん”が出来たとの事で早速食べに行く。
まずは夏限定の“冷やしうどん”。よくわからずに頼んだが、茹で置きのうどんを氷水をはったどんぶりに入れ、付け汁で食べるものだった。

まあ普通に美味しかったが、これなら”ざる”でも良かったかな。
“ざるうどん”よりは冷たくはなっているんだろうけど、そうやって食べる意義があまり感じられなかった。

もう一つの夏限定メニュー、”冷やしスペシャルうどん”の方が良かったかな。
”冷やしスペシャルうどん”は、付け汁が辛い特製つゆらしい。
平日の午後4時半頃には売り切れ終い。
もう一つは、“かすうどん”。
最近スジ肉を買ってきて”ぼっかけ”というスジとコンニャクの煮物を作った。
そのままつまみにしたり、うどんに入れたり、お好み焼きやねぎ焼きに使用したりと重宝した。

『麺通団』に”かすうどん”というスジ肉うどんが出来たという事で、本物のスジうどんとやらを是非食べてみたいと早速『麺通団』へお味見に。

出てきたのは、温めたうどんの上に、スジ肉と昆布が乗っている物。
これに自分で温かけ出汁をかけて、ごまをふる。

まず第一印象は、昆布が多い! それも結構大きめに切ったかための物。
箸でつまむとピンと立つ程。それがとにかく多くて、肝心のスジ肉の姿が見えない。

ごまをふったら粉チーズのようで何だかよくわからないので、スジ肉を集めてもう一枚撮ってみた。

スジ肉はよーく茹でられてスカスカになっているが、やわらかくて美味しい。味は薄め。
このかけ出汁と一緒に食べると余計に薄く感じられる。

薄味のスジ肉と、主張する昆布。ちょっと昆布が邪魔かなあ。
食感も、かたくて口に触るので、うどんのツルシコとあまり合わないと思われる。
スジ肉と、昆布と、うどんど、お出汁と、一緒に食べるとまあ美味しいのだけれど、やはり昆布が気になる。

最後の方にスジ肉の脂が出汁に溶け出してきて段々出汁が茶色く変わってくると、このしょっぱいお出汁もどんどん美味しくなってきて、昆布もやわらなくなって馴染んでくる。

スジうどん、かすうどんって、関西の物なのか讃岐にもあるのかよくわからないのだが、本場もんって結局なんなの!? と、ますますわからなくなったのだった。

前回の『麺通団』“かけうどん”の出汁つゆがしょっぱくて参ったの巻

『さか田』はじめての日替わり

2005-07-26 | うどん
平日に有楽町でランチする機会があったので、迷わず『さか田』へ。

前回土曜日で食べられなかった日替わりを注文。今日は“山かけ”。
こちらを冷やにして、もうひとつのうどんセットを生醤油の温にする。

“山かけ”は、麺がつるつる過ぎて、とろろが上手く絡まずに、ツルリとすべってしまって、初めのうちはなかなか上手くうどんととろろが一緒に食べられなかった!

つゆが結構濃くて、ショウガたっぷり。
つゆはつけつゆか。うどんもとろろもとっても美味しかった!

そして”生醤油”、温。
温かい麺も勿論美味しいのだが、大根おろしが温かい麺と合わさると何とも言えない感じに。
元々ぶっかけなどの大根おろしの、水分を切りすぎてパサついている感じとかが苦手なのだが、今回温かいうどんと合わせたのが間違いだった。

“生醤油”って、イメージでは麺に醤油かけて食べるという感じなのだが、結構な量の大根おろしが乗っている、と言う事をまた忘れてしまっていた。

”山かけ”を温、“生醤油”を冷やにするべきだった。

もうひとつの失敗は、前回の反省をすっかり忘れ、また2つともセットで頼んでしまった事。

セットの付け合わせ、ご飯と、タクアン、梅干しとか、やけに量が多いのだ。

食べ物を残す事が出来ない私は、全てをバランス良い順番で食べながら完食する事だけがいつのまにか目的になってしまい、肝心のおうどんがおろそかになるという失敗を繰り返してしまった。

しかも、ご飯も、タクアンも、梅干しも、全部凄くしょっぱい!
これを食べきるのがとても困難な事に思えてくる。

一生懸命タクアン、梅干しを食べる私に連れが「残していいよ」と言った時、そうか、無理して食べる事ないのに、と気づく。
今度こそは、うどんを単品で頼もうと思うのに、ついつい、同じ値段ならとセットにしてしまう。

おでんが、二回ともお豆腐だったのだが、これは毎日お豆腐なのだろうか。

前回の『さか田』ランチ “かやくうどん”と“ざるうどん”

『さか田』ココナッツミルクうどん

『丸香』2回目は。

2005-07-23 | うどん
初回では、かけ出汁のはっきりしない薄さと、麺のやわらかさにがっかりさせられたが、依然として評判は良いらしく、是非もう一度、別メニューで再チャレンジしたいと思っていた。

そして『丸香』再チャレンジのチャンスがやって来た。

火曜日の午後4時半頃。店内は一人客が目立ち、空いている。

一つは決まっていた。評判の良い“冷やかけ”。
それに対する温かいうどんは。
帰ってから前回の自分の記事を読むまで、釜玉の評判が良かった事をすっかり忘れていたのがが、何となく釜玉が目に止まり、しかも『人気です!』のコメント付きの”釜玉山”と言う、釜玉にブラスとろろトッピングにする。

まずは釜玉山。う、美味しい~!
釜玉をうどん屋で食べるのも凄く久し振りなのだけど、うどんが美味しいと、生卵と絡めただけなのに、何故こんなにも美味しいのか! と感激してしまう。
そして、ただの釜玉ではなく、とろろと合わさった旨味。最高です。

「こちらの出汁しょう油でどうぞ」と出された出汁しょう油が、またウマイ! 甘い。甘くて味のある醤油。写真左上。

あー、本当に、おいしいうどんと、おいしい卵と、おいしい醤油って、混ぜると美味しいんだ!

と当たり前の事に感激する。

そして、おいしいと噂の冷やかけ。
澄んだ出汁に、適度なコシとモチモチの麺が良く合って、美味しい。

あれ? 前回の温かけは、麺もやわやわで、出汁も薄かったような。

冷やす事で味がキリッと引き締まり、濃く感じられ丁度良いのか。

それとも、そもそも温かけの出汁と、冷やかけの出汁とでは別物なのか?

とにかく、二品ともとっても美味しく頂いた。

すっかり『丸香』を見直してしまった。

神田近辺に行く事があったら、是非時間を作ってまた行きたい。


『丸香』初回来店時の記事『丸香』でヤケド。『野らぼー』で内出血

銀座『さか田』ランチ

2005-06-26 | うどん
珍しく、銀座、有楽町近辺でお昼を取るタイミングがあったので、『ジャポネ』と悩んだ末、ランチ時にはもう行けそうもないという事で『さか田』へ。
ランチはうどんが多いとか、ついてくる炊き込みご飯が美味しいとか、日替わりのうどんが楽しめるとか、もう行く前から情報だけは仕入れていたので、喜び勇んで向かう。

日替わりうどんの品によって、もう一つを決めようと、空いている店内で初めて目にする落ち着いた物腰の店長に、日替わりうどんは何ですか?と聞くと「土曜日は日替わりやってないんです」とあの良い笑顔で言われた。

むむむ。そうなのか。では、ご飯やおでんが付くランチセットの“かやくうどん”温を注文。

以前確か初めて来店した時に、シンプルなかけが見当たらなかったので、このかやくうどんを食べた覚えがある。
その時は、ワカメとかかまぼことかその他色々な具が入りすぎて、うどんの味だけを楽しむ事が出来なかったような記憶があったのだが、今回食べたかやくうどん、わかめと天かすは入っていた物の、思っていたよりもシンプルで普通に美味しかった。

天かすは大きいのやら小さいのやら、食べ終わるまで出汁に溶けずにしっかりとカタチと味を残す存在感。おうどんも、茹で置きとしても充分に美味しく頂いた。
もう一つは冷たいうどんにと言う事で、”ざるうどん”。
こちらはさすがにコシもしっかり、噛み応えがあって美味しい!
つゆは少し濃いかな? ひと味足りない気もするが、ここのうどんは、麺が美味しいので、あまり出汁の事も気にならない。

茹で置きでもここまで美味しいのだから! ランチで『さか田』を毎日食べられる人が本当に羨ましい。

セットの、シメジや鶏肉などがゴロゴロ入った炊き込みご飯も美味しい! 
上にゴロゴロ乗ったグリーンピースも嬉しい。
あと、しっかりとした大豆の味のするお豆腐の味噌田楽も美味しかったし、醤油豆は夜のおつまみでお馴染みの味。

ちょっとボリュームありすぎて、しかもおでんも醤油豆も結構味が濃い、酒のつまみなので、滅多にほとんど食べ物を残さない自分が、醤油豆を残しかけた。

おでんとか、醤油豆の分、おうどんの量を少し増やして欲しい気もするが、それでは商売にならないのかもしれない。

ランチのうどんの量が多いと言うのは、きっと日替わりうどんの事なのだろうと思った。
うどんの量が普通に少なかった。夜と一緒かな。
入店時、1時前位で一人しか客がいなかったが、食べているうちに満席、すぐに外へ行列が出来た。

カップル、夫婦客が多かったが、みんな「日替わりは?」と聞いていた。
土曜日も日替わりやって欲しいな。もう行く事ないかもしれないけれど。

『さか田』ココナッツミルクうどん

新宿『一滴八銭屋』

2005-06-01 | うどん
試写会帰りに。久し振りに新宿『一滴八銭屋』へ。丁度満席、すぐ入れるだろうと外で待つ。
20分位待って入店。以前はもっと並んでいていつも入れなかったので、段々と足が遠のいていた。
ここはおつまみメニューが豊富でおいしいので、まずは"バーニャカウダ風タコ炒め"。
"バーニャカウダ"は、オリーブオイルにバター、アンチョビ、ニンニクなどの香りや旨味をぎゅっと濃縮したソースを、野菜につけて頂くイタリアのピエモンテ州の郷土料理。
イタリアンでバターはあまり使われないけれど、こういう濃い味も結構好き。
アメリケーヌソースとか。そしてこのタコ炒め、このソースって、バーニャカウダというより、アメリケーヌソースなんじゃ!?
もう一品は"〆アジ焼き茄子の冷やし鉢"。ミョウガが美味しい! のだけれど、ミョウガと一緒に食べるとアジの味がわからなくなってしまう。ナスも美味しい! けど、ちょっとミョウガが利きすぎかな?
温かいつまみをと、"邦子おばちゃんの煮込み"。ニンニクの利いたミソ味の煮込み。美味しい。結構濃い。そして、これって、"白肉うどん"のお出汁そのままなんじゃないか!?という結論に。
ただ、"白肉うどん"を食べたのが何年も前の事なので、はっきりとはわからない。

悩んだ末に今日のうどんは、まず冷やは"かしわ天ぶっかけ"に。
おつまにメニューで、”いかの胡椒天”が気になったのだけれど、かしわ天も食べたかったので、こちらにする。
かしわ天は、ぶつ切りのもも肉の天ぷらが四つ。ちょっとレアっぽく揚がった鳥肉が美味しい!
鶏肉の天ぷらって、さぬきうどん屋でしか目にした事がないのだけど、これがまた美味いのだ。お出汁はふつうのぶっかけよりも少なめ。そしてうどん。うどんは、太く、固く、ワイルド。
噛み応えがあり、強く主張するワイルド麺だけれど、不思議なほどちゅるちゅると口に飛び込んできて、やわらかな喉ごし。
海苔、天かす、ネギが沢山のっていて、それらと一気に一緒に食べても、つるつるつるとノドまで滑らかに飛び込んでくる。
その意外さがとても不思議で、つるつる、つるつる、と喉ごしを楽しんでいたらあっという間に食べ終わってしまった。
お出汁の量が少ないのも好み。あんまり汁が多くうどんが浸かってしまうのはあまり頂けない。
冷たいうどんはあくまでもうどんそのものを楽しむものだから。

そして、温かいうどんは一滴八銭屋オリジナル創作うどんの一つである”黒肉うどん”。
まず、来てすぐ、山椒の香りにむせそうになる。写真の黒い粒々は全部山椒。味もさぞ山椒辛いのだろう、と一口食べて驚く。
「あ、甘い!」初め連れが先に食べて、「甘い! あまっ!! あっまあ~!!」と騒いでいたら、厨房のうどん番さんが、「大丈夫ですか? 甘すぎるようでしたら出汁足しますけど」と声をかけてきた。
でもまだその時私が食べてみていなかったので、取りあえずお断りし、そのまま食べてみる。
むむ! 確かに甘い! この甘さは…、何の甘さかと考えながら一口二口。う~ん、わからない。
普通のうどんでは考えられない位に甘いのだけれど、山椒も利いているので、ただ甘いだけじゃない、甘辛い。
その甘辛さが、普通の煮物の砂糖とかみりんと醤油の甘さではないのだ。
初め、砂糖? と思ったけれど、もっと強い甘み。黒糖かな? と思った。でもわからない。
よっぽどうどん番さんに聞こうかと思ったけれど、結局聞けず。

食べ進むうちに、段々と辛さが舌に残ってきて、甘さもそんなに気にならなくなってくる。
"白肉うどん"は、とんこつラーメンのスープそのままのような印象だったけれど、黒肉は想像を上回る不思議な味で驚いた。
うどんを、ここまでオリジナルな物にしてしまうその姿勢と情熱に感動した。
『さか田』とはまた違う、作り手の想いが強く主張し、新しい味の世界が開かれるような楽しくて頼もしいうどんだった。

恵比寿『マルガメ製麺所』

2005-05-26 | うどん
ずっと来たかった恵比寿の『マルガメ製麺所』へ、試写会前に。
ここはさぬきうどんのガイド本「さぬきうどん偏愛」でも"オサレ系""お値段が全体的に高め(夜10時以降は深夜料金で10%アップする)なので下心のある人向き。"みたいな書かれ方をしていたので、何となく高くて、味はそこそこというイメージを持っていた。
店内は確かにお洒落で綺麗。でも、他の席が丸見えだし、カウンターで一人でサッと食べてかえる客も結構いて、時間が早かった事もあってか、まあ、お洒落なうどん居酒屋と言う感じ。
でも、居酒屋にしては確かに少し値段設定が高めで、しかもおつまみの品数が少ない。
と言う事は、逆にうどんに力を入れているんじゃないかと期待する。

うどんは、悩みに悩んだ末、取りあえず冷たいのは生醤油うどん。
店内が薄暗いので、あまり綺麗に写らなかったけれど、とってもつややかで透明感のある美しい麺!
そして、おいしい! この麺は、モチモチして、でも主張しすぎるほどのコシや固さはなく、丁度良い柔らかさで、スルッとのどを通って行く。うどん粉の小麦の風味も残しながら、でも粉臭いほどの強さもなく、全体的にとてもバランスがよい。
このうどんは、久し振りに出逢う、万人に勧められるうどんだと思った。
レジの後ろには、「当店の冷やしうどんは氷で締めたりして麺をいじめるような事はしません」という断り書きが。そうか、氷で締めると麺が傷ついてしまうのか。今までそこまで考えた事はなかったけれど、こうやって但し書きをするという事は、余所では普通に氷で締めているのかな、と思った。

おつまみに豚の角煮おろし。初め量が少ないかと思ったけれど、ゴロッとした大きめの角煮が3つ入っていて、味も濃いので結構満足する。

温かいのは、蟹の天ぷらという物がどうしても食べてみたかったので、蟹天うどん。まずお出汁。イリコと鰹のバランスの取れた味と、これは、いつかどこかで食べた、とってもおいしかったうどん出汁の記憶が蘇ってくる。これは、そうだ! 閉店した六本木空海の味!?
一度しか食べていないので、しかも3年ほど前の事、確かではないけれど、どうもあそこで食べた時に感じた旨味を感じた。
空海では、イリコの粉末のような物をかけ出汁に入れていたのだと思うけれど、この店にもアレが入っているのだろうか??
あのイリコ粉末、香川の特産品ショップで一度見かけた事がある。今度是非購入してみようと思った。

そして、天ぷらの美味しい事! 蟹の天ぷらって、初めて食べるかもしれないけれど、天ぷらの揚げ方、油もさっぱりして、蟹の素朴な味わいが充分活かされている。凄くおいしかったけれど、この店の天ぷらなら他の野菜や、大好きなエビ天もさぞ美味しかっただろうと後ろ髪を引かれる思い。また今度、エビ天と野菜天を食べに来よう。
恵比寿に来たら是非また寄って、違ううどんに挑戦してみたいと思わせてくれる納得のお味だった。

『さか田』ココナッツミルクうどん

2005-05-11 | うどん
やっと来た! ついに来た! もう何ヶ月降りかわからないほど久し振りの『さか田』。
試写会帰りに行ってもいつも行列で入れずにいた。今回は並ぶつもりで行く。8時15分頃着くと一人客が外で入店待ち。15分後一人客入店。更に15分待ってやっと入店。
あまりにも久し振りにしか来られないので、うどんを三杯頼んでしまった。
まずは生醤油。うまい! このおうどん! コシが強くて、でも固いのではなく弾力のある力強い麺。
透明がかって、エッジが立ち上がってモチモチ! 久し振りにおいしい本物の讃岐うどんを食べる幸せ!

そして、メニューを見て驚いたのは、洋風新メニューが増えてる!
しかも“ぶっかけうどんココナッツミルク仕立て”! 
久し振りに定番メニューでいこうかと思っていたけれど、ココナッツミルクに挑戦せずにはいられない。まず来て、何ともエスニックなその香りに驚きと期待と不安が入り交じる。
少しクリーム色がかった白いスープ。 う~ん、香りがエスニックなデザートの香り!
ココナッツミルクソースにオリーブオイルで炒めた?シメジや椎茸、エリンギなどのイタリアンなキノコとグリーンピースが乗って、パセリと黒コショウが振ってある。
初めの一口はちょっと驚くが、食べ進むとこれがうどんとよく合っていて、おいしい! 
想像していたデザートの様な甘さはなく、不思議で、でもとても美味しくて、クセになる味。初めて出会う味の衝撃!

釜バター、釜ペペロンチーノに次いで新しいうどん料理との出逢い。
最初は、ココナッツミルクという事で、フォーとかを連想していたけれど、釜バター、釜ペペロンチーノと同じく、これはパスタなのだ。パスタのスパゲッティがさぬきうどんに代わった物。

パスタもさぬきうどんもコシが命。
そして良い麺を上手に茹でれば、麺そのものだけで充分おいしい。
パスタ料理すべて、そのままさぬきうどんに替えても通用するし、おいしく頂ける筈。
もちろんおいしいおうどんである事が前提だけれど。

それにしても、ココナッツミルクとか、ペペロンチーノ、キャベツバターとかトマトだれなどの洋風うどんメニューは、あの大将が考案しているのだろうか。大将とメニューとのギャップが意外で面白い。
釜バターにパルメザンチーズとか、香川では普通にするのだろうか?

最後に釜玉。ほっとする生卵と熱々うどんの優しい味。
こちらも無茶苦茶おいしい。
おうどんがおいしいので、何をしてもうまい。
やはりここのうどんが一番おいしい。
そしてもっと沢山おいしいうどんを食べてみたくなった。

『麺通団』しょっぱくてヒヨヒヨ

2005-04-04 | うどん

飲んだ後、小腹が空いたので久し振りに新宿の『東京麺通団』へ。土曜日9時半頃。皆飲んだ後なのか、待合いの椅子一杯に並んでいて驚いたが、こちらの皆さんは釜あげの麺を待っている模様。釜あげ以外は待たずに進めた。
ここのあつかけはしょっぱかったのだよなあ、と思いつつも、美味しくなっている事を期待して、あつかけ

ん~~!? 見るからに濃い! 味も、以前よりも更に濃くしょっぱくなっている気がする。
麺はコシはあるものの、やけに細くて太さがバラバラ。ヒヨヒヨの端切れみたいなものが沢山入っている。
一、二本ならどこにでもたまにあると思うが、頼りなげな細い麺の中に結構な量のヒヨヒヨ麺があるので余計弱い印象を感じる。写真はショウガを入れて混ぜてしまったので少し濁っているけれど、この濃さ、見て頂ければわかると思う。

そしてぶっかけとかしわ天、しいたけ天。こちらも濃い! こんな醤油醤油していたっけ? あと、大根おろしはなかったのだっけ?? 麺は、冷やしなのであつかけよりは心強いものの、ヒヨヒヨ入りは変わらず。
以前に食べた時は、えらくおいしい麺だと思っていたけれど、舌が肥えたのか、味が落ちたのか。

店の心得書きの中に、「時々予告して全く違うタイプの麺やダシを出す事があります」とあるので、これがそういう事なのか?
「数人の職人が麺を打つのでローテーションによって少しずつ違う麺が出る」とも。
そう言われてしまうと何も言えないけれど、個性を出すにしても、客としては、ある程度のライン以上は保って欲しいと思うのだ。
あつかけの出汁に関しては、初めて来た時から疑問が。セルフであっつい出汁をタンクから出すシステムなのだけれど、これ、常に熱々に保っている為に、元々濃い出汁が更に煮詰まっているという事はないのだろうか?

まさか、そんな事ないだろうと思うのだけれど、もしそうなら、時々味見したりしていないのかなと思う。
かしわ天としいたけ天は相変わらず美味しかった。素材が良い上に、調味料の加減や揚げ方も良いと思う。これが100円! なのは良心的。天ぷらが美味しいと嬉しい。

ここは夜飲み屋としても営業している為、酒を飲んでいる客の煙草は仕方ないのかもしれないけれど、向いのカウンターのカップルが、食べ終わると二人で煙草を吸い出した。こちらはまだ食していたので、煙をまともに浴びてもううどんの味どころじゃなくなってしまった。
うどん屋やそば屋で禁煙は難しいのか。せめて分煙化、禁煙席を設けるか換気システムを見直して欲しいといつも思う。
コーヒー等と同じく、出汁の香りや微妙な味わいを楽しむ場所なのだから。

『丸香』でヤケド『野らぼー』で内出血

2005-02-25 | うどん
久し振りに昼夜おうどん。念願の『丸香』にやっと行ってきた。
12時過ぎに到着。2,3人並んでいたけれどすぐに入店。
初めてなので勝手がわからず、かけ2玉とげそ天、つけ2玉と上天(かまぼこの天ぷら)を注文。
まず冷たい麺を食べて、「うん、うん!?」 付け汁を舐めて、「うん? 薄い?」 飲んでみて「まあ出汁は感じるけど、少し薄い」 うどんも少し柔らかめ。コシがあるというよりはモチモチしている。

かけを食べて「(当たり前だが)もっと柔らかい」 お出汁、「まあおいしいけど、はっきりしない」

天ぷらが美味しいと聞いていたので期待していた。げそ天の大きさには驚いたけれど、一口かじったら中身が衣からずるっと全部出てしまった。まず、油っこいな~、という感想。衣とげそを別に食べたので余計にそう感じた。
置いてある天かすも、見るからに油っこい。パサッと綺麗に揚がっていない、油が古いのか悪いのか。

う~ん。。。 オープンから一年半、その間の評判から期待しすぎてしまったようだ。
お値段はリーズナブルでとても嬉しい。あの値段ならこのうどんで十分、それ以上の出来なのかもしれない。
ただ、値段うんぬんよりももっと新しい感激とか衝撃をいつの間にか期待しすぎていたらしい。
それか、味が落ちているという事なのか。オープン当初から行っている人の感想を是非聞いてみたい。

入り口近くに座ったので、後ろに人に並ばれてせわしなかったのもあって、あまり良い印象は残らなかった。
周りの会社員達が男性も女性もみんな釜玉を頼んでいたので、次は是非釜玉と、冷やかけに挑戦したい。

そして夜、再び神保町に戻って『野らぼー』へ。
こちらもいつも遅い時間に来て、入れずにいたので初めての入店。
蛸のからあげ、モツ煮などを食べながらどのうどんを食べるか相談。
辛みそ釜玉が非常に気になったのだけれど、ここは初めてという事で、やはり定番の“野らぼー”と“ぶっかけ”に。

まずぶっかけ。うまい! うどんはコシがあってかみごたえのある麺。出汁しょう油もちょうど良い濃さと味、そして何より、大根おろしがおいしい。おいしいうどん屋でも、なぜか大根おろしが口に合わない事が多い。
うどんメニューが豊富で大のお気に入りの『さか田』でも、大根おろしはまずいのでぶっかけが頼めない。
水分を切り過ぎなのか、おろしてから時間が経ちすぎか、ボソボソとして、大根のアクというかえぐみが出てしまっている気がする。それがうどんの邪魔をする。
しかし野らぼーのおろしは美味しかったのでとても嬉しかった。
黄金色に輝く天かすも美しい。カツオブシが赤くてこれまたうまい。良い素材使ってるんだろうな~、と感激した。

そして野らぼーうどん。生卵を潰す前にお出汁だけ飲んでみた。うまい!
透き通って、イリコが利いたこの味、これですよ! 食べたかったのは。
卵を潰すとまろやかで優しい味。本来はうどんに生卵はあまり頂けないのだけれど、卵を潰しても十分おいしく主張する麺。
素晴らしい。イリコの天ぷらも野趣があっていい。ワカメも邪魔にならない。
こちらもやはり、使われている全ての素材が良いのを実感する。

一生懸命うどんを噛んでいたら口の中を思いっきり噛んでしまい、内出血した。
いつもならブルーな気分になる所、今日は「これもおいしいおうどんのせい!」と何故か幸せな出来事に。
反対に丸香のげそ天でヤケドした事はずっと尾を引いた。食べ物の恨みってこわい。

煮たけのことササミの天ぷらも最高にうまかった。
このうどんで、昼の『丸香』のうどんは綺麗サッパリ飛んでいってしまって、今もう味をよく思い出せない。