皆さまこんにちは。シベコン広報部長のクレタです。いつもご覧いただきありがとうございます。
音楽の秋たけなわの今日この頃、皆さまいかがお過ごしですか。
私は先日(26日)サントリーホールにシベコンの演奏を聴きに行ったのですが、そこで超ファンタスティックな体験をしました。今回はそのもようを、いつもと趣向を変えて、インタビュー形式でお届けします。このインタビューは演奏会翌日の2010年11月27日に行われました。インタビュアーは夫です。では、ごゆっくりお楽しみください。
―― なんでも、昨日のサントリーホールの演奏会でサプライズがあったとか。
―― LAブロックですか。いつものPブロックよりもいい席ですね。
―― 一体いくらしたんですか。
―― つまり、相当高いと。だから昨日は一人で行ったと。僕は留守番だったと。
―― ははぁ、V.I.P.がいたんだ。
―― へぇ~、一体誰が来てたんだろう?
―― 皇太子というと、雅子さんの夫で・・・
―― 雅子さんじゃないんだ ・・・。
―― V.I.P.は2階に座るんだ。
―― じいやってゆーな。
―― でも、君の席からはよく見えた。
―― シベコンウォッチングに最適と思って選んだ席が、期せずして、
セレブウォッチングに最適な席だったわけか。じゃあ反対側には誰が座ってたんだろう。
―― うわっ!またしても大物。
―― 確かに。それはAPECどころの騒ぎじゃありませんね。プレイヤーは大変だ。
―― おいおい、レーピンはSMAPか?
でもレーピンといえば、過去に諏訪内さんと因縁があったはず。
―― コホン、その表現はいかがなものかと。それで、演奏はどうだったの?
―― やはり諏訪内さんといえばドルフィンですね。言葉を失うくらいの存在感だったと。
えーと、知らない人がいるとは思えませんが、ここで一応説明しておくと、「ドルフィン」と呼ばれるヴァイオリンがあって、それは世界三大ストラディバリウスのひとつに数えられる名器です。かつては20世紀の巨匠ヤッシャ・ハイフェッツが所有し、愛用していましたが、現在は日本音楽財団が所有し、諏訪内さんに長期貸与しています。
―― えー、これも知らない人がいるとは思えませんが、千住真理子さんの使用楽器もストラディバリウスです。「デュランティ」と呼ばれます。
―― ほぉ ー。 つまり、ドルフィンは過去のオーナーのハイフェッツが奏でた音を記憶していて、それを九官鳥のように真似ることができると。
―― ・・・ってことは、誰が弾いてもハイフェッツの音を出せるんですか。もしそうだと
したら、すごく便利ですね。魔法の杖みたいだ。
―― ひょっとして、それは二人で「四季」を聴いた時のことですか。確かに、あの時の千住さんの演奏は、暴れ馬に乗っているような危なっかしさがありましたね。どこに走り出すかわからないような。
―― なるほど。ドルフィンが素晴らしいのはわかりました。それで、肝心の
シベコンのほうはどうでした?
―― 諏訪内さんは日本の歴史に「シベコン」の4文字を刻むことができたの?
―― はっきり言いなさいよ。
―― じゃあ、ドレスの情報を。
―― (うれしそうに)喰い込みキツかった?
―― (心配そうに)諏訪内さんも40近いし、一児の母だし、大胆な露出にはもう体がついていかないのかね。
―― (ほっとして)だったら大丈夫。演奏が多少スベっても諏訪内のフェロモンに皇太子と小泉はめろめろだろうよ。
―― おぉっ いよいよ広報部長の出番ですね。
―― つづきます。
音楽の秋たけなわの今日この頃、皆さまいかがお過ごしですか。
私は先日(26日)サントリーホールにシベコンの演奏を聴きに行ったのですが、そこで超ファンタスティックな体験をしました。今回はそのもようを、いつもと趣向を変えて、インタビュー形式でお届けします。このインタビューは演奏会翌日の2010年11月27日に行われました。インタビュアーは夫です。では、ごゆっくりお楽しみください。
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―― なんでも、昨日のサントリーホールの演奏会でサプライズがあったとか。
はい。まず最初のサプライズは開演前に起こりました。
私は開演5分前に座席に着きました。席は2階LAブロックの2列目です。
私は開演5分前に座席に着きました。席は2階LAブロックの2列目です。
―― LAブロックですか。いつものPブロックよりもいい席ですね。
席種で言うとB席です。シベコンのために奮発しました。
―― 一体いくらしたんですか。
それは言えません。
―― つまり、相当高いと。だから昨日は一人で行ったと。僕は留守番だったと。
(とりあわず)席に座った私は会場の雰囲気がいつもと違っていることに気付きました。ステージを挟んだ向かい側のRAブロックに、高級セレブみたいな人たちが固まって座っている一角があって、別のお客さんが入れ替わり立ち替わりそこを訪れてはその中の誰かと握手をしたり挨拶したりして去っていくのです。
―― ははぁ、V.I.P.がいたんだ。
ええ。それもかなりの大物らしいのです。
そこにはTVカメラも入っていました。演奏会にカメラが入るのはよくあることですが、演奏を録画するカメラがステージに向けて固定されているのに対し、そのカメラはハンディカメラで、明らかにそのエリアに座る誰かを写そうとしていました。
そこにはTVカメラも入っていました。演奏会にカメラが入るのはよくあることですが、演奏を録画するカメラがステージに向けて固定されているのに対し、そのカメラはハンディカメラで、明らかにそのエリアに座る誰かを写そうとしていました。
―― へぇ~、一体誰が来てたんだろう?
私もそう思って注目していたら、
ホールの扉が開いて、拍手と共に階段を下りてきたのは皇太子でした。
ホールの扉が開いて、拍手と共に階段を下りてきたのは皇太子でした。
―― 皇太子というと、雅子さんの夫で・・・
愛子さんのパパね。
皇太子はRBブロック2列目の一番端に座りました。
その隣には年配の白人の女性が座りました。
皇太子はRBブロック2列目の一番端に座りました。
その隣には年配の白人の女性が座りました。
―― 雅子さんじゃないんだ ・・・。
同伴者はおそらく英国大使館の関係者じゃないかと。オケはロンドン交響楽団でしたから。
―― V.I.P.は2階に座るんだ。
そう、平土間じゃないんです。2階席に座るんです。
じいやもサントリーホールの2階席に座ったら、RBブロックの端をチェックしてみるといいよ。思わぬV.I.Pが座っているかもしれないから。
じいやもサントリーホールの2階席に座ったら、RBブロックの端をチェックしてみるといいよ。思わぬV.I.Pが座っているかもしれないから。
―― じいやってゆーな。
あの席ってよく見ると二つだけ離れて孤立している上に、
ブロック全体の傾斜が急で、ちょうど死角のようになっていて
座っている人の顔が他のお客さんから見えにくいんですね。
ブロック全体の傾斜が急で、ちょうど死角のようになっていて
座っている人の顔が他のお客さんから見えにくいんですね。
―― でも、君の席からはよく見えた。
はい。正面右手に皇太子。演奏中もずっと視界に入ってました。
―― シベコンウォッチングに最適と思って選んだ席が、期せずして、
セレブウォッチングに最適な席だったわけか。じゃあ反対側には誰が座ってたんだろう。
私もそれが気になって、今度は自分が座っているLAブロックから
隣のLBブロック2列目を確認しました。すると、そこには小泉純一郎が。
隣のLBブロック2列目を確認しました。すると、そこには小泉純一郎が。
―― うわっ!またしても大物。
今日は日本の歴史に「シベコン」の4文字が刻まれる日になるにちがいない、
私はそう思いました。
だって、これから皇太子と元首相がシベコンを鑑賞するんですよ。
そしてその場にシベコン広報部長が同席するんですよ。
この演奏会がシベコンの未来に及ぼす影響ははかりしれません。
私はそう思いました。
だって、これから皇太子と元首相がシベコンを鑑賞するんですよ。
そしてその場にシベコン広報部長が同席するんですよ。
この演奏会がシベコンの未来に及ぼす影響ははかりしれません。
―― 確かに。それはAPECどころの騒ぎじゃありませんね。プレイヤーは大変だ。
そうです。プレイヤーはとても大きな責任を負っています。
でもオケはロンドン交響楽団。指揮はワレリー・ゲルギエフ。伴奏は盤石です。
しかし未知数なのはソリストの諏訪内晶子。一体どんな演奏を聴かせてくれるのでしょう。
はっきり言って不安です。どうして主催者はワディム・レーピンを呼ばないのでしょうか。
やはりロシアと日本の緊張関係が影を落としているのでしょうか。
でもオケはロンドン交響楽団。指揮はワレリー・ゲルギエフ。伴奏は盤石です。
しかし未知数なのはソリストの諏訪内晶子。一体どんな演奏を聴かせてくれるのでしょう。
はっきり言って不安です。どうして主催者はワディム・レーピンを呼ばないのでしょうか。
やはりロシアと日本の緊張関係が影を落としているのでしょうか。
―― おいおい、レーピンはSMAPか?
でもレーピンといえば、過去に諏訪内さんと因縁があったはず。
はい。話は1989年のエリザベート王妃国際音楽コンクールに遡ります。レーピンが優勝し、諏訪内さんは2位に終わりました。諏訪内さんはその悔しさをバネに翌年のチャイコフスキー国際音楽コンクールで優勝し、一躍時の人となったのです。あれから20年。レーピンと諏訪内さんの差は再び開いてしまったけど、こうなったらシベコンの未来のために、諏訪内さんにひと肌脱いでもらうしかありません。
―― コホン、その表現はいかがなものかと。それで、演奏はどうだったの?
諏訪内さんといえばドルフィンです。ドルフィンに尽きます。
あの輝かしい響きを、なんと言い表せばいいのでしょう、言葉が見つかりません。
あの輝かしい響きを、なんと言い表せばいいのでしょう、言葉が見つかりません。
―― やはり諏訪内さんといえばドルフィンですね。言葉を失うくらいの存在感だったと。
えーと、知らない人がいるとは思えませんが、ここで一応説明しておくと、「ドルフィン」と呼ばれるヴァイオリンがあって、それは世界三大ストラディバリウスのひとつに数えられる名器です。かつては20世紀の巨匠ヤッシャ・ハイフェッツが所有し、愛用していましたが、現在は日本音楽財団が所有し、諏訪内さんに長期貸与しています。
千住真理子さんのデュランティでも感じましたが、名器って、ホールと共鳴すると、
エレキギターみたいに鳴るんです。もちろん、コンセントなんかどこにもないんですよ。
エレキギターみたいに鳴るんです。もちろん、コンセントなんかどこにもないんですよ。
―― えー、これも知らない人がいるとは思えませんが、千住真理子さんの使用楽器もストラディバリウスです。「デュランティ」と呼ばれます。
で、その鳴りっぷりには理由があって、
名器には「音の記憶」というアドバンテージがあるらしく、
楽器自体に、それまで奏でられた音の記憶が蓄積されていて、
その響きを再現しやすくなるらしいのです。
名器には「音の記憶」というアドバンテージがあるらしく、
楽器自体に、それまで奏でられた音の記憶が蓄積されていて、
その響きを再現しやすくなるらしいのです。
―― ほぉ ー。 つまり、ドルフィンは過去のオーナーのハイフェッツが奏でた音を記憶していて、それを九官鳥のように真似ることができると。
はい。名器は生きているのです。
―― ・・・ってことは、誰が弾いてもハイフェッツの音を出せるんですか。もしそうだと
したら、すごく便利ですね。魔法の杖みたいだ。
いいえ。話はそう簡単ではありません。名器はいわば両刃の剣。それを持つにふさわしくない演奏者は、たちどころに楽器にはじかれてしまいます。代々引き継がれた「音の記憶」が魔除けのような働きをして、レベルの劣る演奏者をシャットアウトするのでしょう。例えば、千住さんの場合は演奏者が楽器のパワーに引きずられている感じが否めませんでした。
―― ひょっとして、それは二人で「四季」を聴いた時のことですか。確かに、あの時の千住さんの演奏は、暴れ馬に乗っているような危なっかしさがありましたね。どこに走り出すかわからないような。
それに比べると、諏訪内さんは楽器と折り合いながら巧みにコントロールしていて、やはり、この人はただのイロモノではないんだな、ドルフィンに負けないように日々の研鑽を重ねているんだな、と見直してしまいました。もちろん、千住さんも今では完全にデュランティを掌中に収めていることと思います。私達が演奏を聴いたのはもう2年以上前のことですから。
―― なるほど。ドルフィンが素晴らしいのはわかりました。それで、肝心の
シベコンのほうはどうでした?
えっ。
―― 諏訪内さんは日本の歴史に「シベコン」の4文字を刻むことができたの?
え ー ー ー ー ー ー っとぉ ・・・
―― はっきり言いなさいよ。
いや、まだこれから演奏を聴く人がいるので、現時点でのコメントは差し控えたいと。
―― じゃあ、ドレスの情報を。
はい。ドレスはケイト・ミドルトン嬢を彷彿とさせるロイヤルブルーでした。
もっとも私の席からはほとんど背中しか見えませんでしたが。
背中のストラップは宝石をちりばめたみたいにキラキラしてました。
もっとも私の席からはほとんど背中しか見えませんでしたが。
背中のストラップは宝石をちりばめたみたいにキラキラしてました。
―― (うれしそうに)喰い込みキツかった?
私もそこが気がかりだったけど、
2007年にヤルヴィ指揮でベトコンを弾いた時のドレスに比べると普通だった。
あんときは演奏中に乳が見えるんじゃないかと、別の意味でハラハラしましたからねぇ。
2007年にヤルヴィ指揮でベトコンを弾いた時のドレスに比べると普通だった。
あんときは演奏中に乳が見えるんじゃないかと、別の意味でハラハラしましたからねぇ。
―― (心配そうに)諏訪内さんも40近いし、一児の母だし、大胆な露出にはもう体がついていかないのかね。
いやいやどうして。モデル並みのプロポーションは健在でした。
あの人はアラフォーの鑑ですね。
あの人はアラフォーの鑑ですね。
―― (ほっとして)だったら大丈夫。演奏が多少スベっても諏訪内のフェロモンに皇太子と小泉はめろめろだろうよ。
キ ー ッ。 男ってやーね。
ところでその後もう一つサプライズが起こったんだけど、話題を変えていいかしら。
休憩時間に、私は少しだけ小泉さんとお話ししました。
ところでその後もう一つサプライズが起こったんだけど、話題を変えていいかしら。
休憩時間に、私は少しだけ小泉さんとお話ししました。
―― おぉっ いよいよ広報部長の出番ですね。
そうです。今度は私の番です。
それは小泉純一郎の潜在意識に「シベコン」の4文字を刻み込む、千載一遇のチャンス
でした。いわば私は、シベリウスが放った諏訪内さんに続く第2の刺客だったのです。
それは小泉純一郎の潜在意識に「シベコン」の4文字を刻み込む、千載一遇のチャンス
でした。いわば私は、シベリウスが放った諏訪内さんに続く第2の刺客だったのです。
―― つづきます。
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