b-rightnettaskforce weblog

日常茶飯事雑感&手作り作品等。
ガンダム系オタサイトはブックマークからどうぞ。

ロバート・キャパ展を見に行って

2007年08月14日 | Weblog
 報道写真家ロバート・キャパ〔その生涯と作品〕展を見に行きました。スペイン市民戦争、日本軍が侵攻し始めた中国、第二次世界大戦の欧州、建国まもないイスラエルでの第一次中東戦争、ベトナム戦争と20世紀の大きな戦争をリアルタイムで撮った写真には圧倒されました。特にノルマンディー上陸作戦で第一陣の海兵隊と共に出陣して撮った写真はすさまじかった。
 ピカソやスタインベック、ヘミングウェイ、カポーティ、イングリッド・バーグマンといった有名人の写真は逆に微笑ましかったり人柄がにじみ出たり。
 ドキュメンタリー・フィルムにはさまざまな人がCAPAについて語っていて興味深かったです。イングリッドの娘・イザベルが「母が出演したヒッチコックの映画『裏窓』は母とキャパをモデルに脚本が書かれたと思う」と暴露するし、スピルバーグ監督は「ノルマンディーの写真がもう少し残っていれば…」と残念がってました。


 この企画展示と時期的なもの(原爆記念日)にあわせて、元米軍従軍カメラマンJ・オダネル氏の写真も公開されてました。原爆投下翌日のグラウンドゼロ地点パノラマ写真や当時の市街地、人々の写真です。爆風で家財道具が一方に集まった家の縁側で、まるで日向ぼっこして寝そべってるような少年の遺体写真は見てて泣きそうでした。
 オダネル氏はあまりに悲惨なこれらの写真を永らく封印していたそうですが、世界中に公開すべく活動されていたそうです。当然後遺症に苦しめられていて、この夏8/9にお亡くなりになったそうです。ニュースで知っていたのですが、美術館にも哀悼の意を述べたキャプションがありました。ご冥福を祈ります。


コメントを投稿