Miyuki Museumブログ

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Miyuki Museumのひとりごと

漁師とセイレーン

2008-11-15 | 絵・デザイン
(Sat)
昨日に続き、男女を描いた絵画で魅力的に思うもう一枚をyellow1


女性の輝くような美しい身体と編み込みのオシャレなヘアスタイル。
素直な気持ちで求愛してるかのような可愛いポーズ。
ちょっと戸惑ってる男性の表情、肉体の陰影の描き方なんかに惹かれましたkirakira



『漁師とセイレーン』
ロード・フレデリック・レイトン
(1830~1896)イギリス/古典主義

ストーリーはちょっと怖い…。

「セイレーン」は「サイレン」が語源。
ギリシャ神話に登場する怪物。
怪物といっても綺麗な顔をした女性で、姿は下半身のみ鳥、後に魚の姿です。
セイレーンは美しい歌声で船員たちを誘い惑わせ
船を岩に衝突、遭難させてしまぅ、と…。

オルペウスは竪琴を奏でセイレーンの歌声に対抗して
無事に航海できました。
オデュッセウスは船員たちの耳に蝋を詰めセイレーンの歌声を
聴かさぬよう工夫したり
オデュッセウス自身もマストに自分の体を縛り付けて
無事、航海したお話があります。

でもこのレイトンの作品の漁師は
セイレーンの虜になってしまう!? かの様子で描かれているような☆

セイレーンは元は女神でした。
仕えていたペルセフォネがハデスに誘拐されてから
毎日悲しんでばかり。

「恋愛もせずに泣いてばかりいるのは許せない」…と

アプロディテの怒りをかって怪鳥の姿に変えられてしまいました。

後には「人魚」「水の精」と表現されるようになって
画家たちには好まれる画題に☆

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