(Tue)
録画していた5/15放送NHKスペシャル
「天使か悪魔か 羽生善治 人工知能を探る」を鑑賞
感じたことは、人工知能は学習次第で天使にも悪魔にも作り上げられる、と。
一番印象的だったのは、絵画を解析してレンブラントの絵を
描き上げてしまったAI。驚きでした
Googleが開発された「アルファ碁」やMicrosoftが開発された「Tay」にも
驚かされました
ソフトバンクが開発された人工知能ロボット「ペッパー」は
感情があって、人間に近いのでは…と感じたり
自動運転によってぶつからない車や癌を早期発見する人工知能の開発は
将来に明るい兆しが
将棋棋士、羽生氏のこのような面白い実験も。
盤面のどの辺を見ているか、アマチュアとの比較がありました。
アマチュアの場合、盤面全体を見ているのに対し
羽生氏は盤面の限られた狭い範囲だけを見ている、という結果でした。
結果が逆のように感じて意外でした。
限られた部分に絞り次の手を瞬時に見抜かれるご様子。
そこで思い出したのが、以前、恩師に頂いた資料で
「芸術を創る脳: 美・言語・人間性をめぐる対話」という本の内容の一部分。
作曲家、画家、マジシャンなどとの対談本の中の
「なぜ将棋は深遠なのか 羽生善治(将棋棋士)」という項目。
羽生氏「プロ棋士は、アマチュアの高段者より10倍も100倍も
たくさんの手が読めるわけではなくて、読んでいる手の数は
ほとんど同じくらいでしょう。
それでもパッと見たときに選んでいる手がたぶん違う。
盤上の適切なところを突けて、正しいとまでは言えなくても
似たような方向性のある手を選べるか、それをいかに洗練させていくか、
そういうことこそが将棋の上達だと思います。」
羽生氏「将棋でもたくさん手が読める、正確に指せる、
よく考えて計算できるという能力はもちろん大事なのですが、
もっと大切なことがあります。
それは、『この手はダメだ』と瞬間的に分かることです。
局面に含まれるたくさんの可能性の中から、
『この手はもう考える必要がなく、ダメである』ということを
識別できるかどうか。
それができれば余計なことを考えなくても済みますね。
大切なのは、いかにそういう能力を身につけていくかということに
尽きるような気がします。」
恩師は、羽生氏の言葉は絵を描くことにも置き換えられます、と。
『いかに洗練させていくか』や
『この絵はいくら加筆してももうダメである。
納得いかない。それなら最初から描き直した方がよい』とかかな?
人工知能からお話が外れたけれど