Miyuki Museumブログ

主に絵画創作の発表や販売、作品展のお知らせについて綴っています
Miyuki Museumのひとりごと

スケッチ旅行(続き)

2010-04-29 | 絵・デザイン
(Thu)
帰宅後、ネットでこの歌碑について調べてみることにしましたanimal1
万葉集の世界♪♪



香具山は 畝傍(うねび)を愛(を)しと 耳成(みみなし)と 相争(あひあらそ)ひき 
神代より かくなるらし 古(いにし)へも 然(しか)なれこそ 現人(うつせみ)も 
褄(つま)を 争ふらしき (万1-13)

strawberry通釈
香具山の神様は、畝傍山の神様を愛しいと思って、耳成山の神様と争った。
神代からこんなふうに恋の争いがあったらしい。
神様の昔もそうであったからこそ、現代の人も、結婚相手をめぐって争うものらしい。

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中大兄皇子(天智天皇)・弟の大海人皇子(後の天武天皇)・女性の額田王・・・。
天智天皇の死後、その長子大友皇子と大海人皇子が後継の争い・・・。

yellow20

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山の神についてもっと調べてみると大和の他にこういう伝説も見つかりましたnote

岩手県の岩手山と早池峰山が姫神山をめぐって争ったというお話。
秋田県の八郎潟と十和田湖が田沢湖をめぐって争ったというお話。

自然界に存在するという山の神様、水の神様、風の神様、木の神様など。
神様の中でこういう伝説があるなんて驚きでありましたヨンase2

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ところでスケッチした絵、
神社のご神体として信仰されているというこの山を
神々しく油彩画にできるのでしょうか…。(ガンバレー自分up_slow
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スケッチ旅行

2010-04-29 | 絵・デザイン
(Thu)
奈良県にスケッチ旅行に行ってきましたmetro
油絵サークルメンバーで日曜の朝早く電車に乗って出発し
駅に到着後、「山の辺の道」を歩いてスケッチ場所を探しました。
山道をウォーキングしている方々が多かったように感じましたrun

緑が美しく、八重桜の木々が点在し、谷のせせらぎの長閑かな音futaba
近辺の山々は、昔から神が宿る山と崇拝されているというコトを
目で見て理解できましたclover



神社を集合場所と決めてからそれぞれ好みの場所にと散らばっていきました。
私たち数人の女性陣で神社の茶屋にて昼食を摂るコトにしました♪
山菜入りにゅうめんの素朴な味わいがよかったですrarmen

その後、どこで描こうかなってまた歩いて場所探しに。
そして私はこの場所に決め、シートを敷いて準備。



すぐ後ろには、二つの万葉歌碑があったので背を向けて座るのはちょっと気が引けたのだけれど
なんとなく安心感があって決めました☆



描いてると後ろの山道から誰かが歩いてくる足音が聞こえました。

すると、おじいさんの方が
「そこからの眺めが一番イイんだよ。あの山はね☆」って笑顔で声を掛けてくれましたfutaba
「そうなんですか☆教えてもらってありがとうございます♪」

次にバイクでやってきた男性。
目前で三脚を立てカメラをセットして池に映る山を撮影されていました。
帰り際、「いい絵が描けるといいですネ☆」と言ってくださいましたfutaba
「そうですネ☆ありがとうございます♪」

その後、右から歩いてこられたご婦人お二方が私の後ろの歌碑について話し出されました。
歌碑の撮影をされるご様子だったので邪魔にならないよう移動すると
「邪魔してゴメンなさいね」と言って一人の方がもう一人の方に
歌碑の解説をし始めました。
お一人はこの「山の辺の道」の説明をされるガイドさんのご様子。

私も横でお話を拝聴させて頂きました☆
お話によると天智天皇の和歌が刻まれている歌碑だそう。
天智天皇は弟の愛する女性を奪って三角関係にあった、と。
「え!?天智天皇が!?」って思わず言ってしまいましたase2
そういう歌なんだそう…。
「壬申の乱ってそれも原因の一つだったのでしょうか?」って尋ねてみると
「皇位継承争いって言われてるけれども…一因だったかもだわね☆」って笑いながら。

そして描いてた山の名前、隣の山の名前、標高も教えてくださいました☆(ペコリ

再び「邪魔してゴメンなさいね」と。
「イイ絵、描いてくださいね☆今日はお天気もとても良くてよかったですね☆」って
言ってくださって次のコースへと歩いて行かれましたfutaba



この歌碑をよく見ると
筆者が日本画家の「東山魁夷」と刻まれているではありませんか!?kirakira
なんか貴重な物を拝見させて頂けたありがたい気持ちになりましたヨンyellow1
著名人の揮毫による歌碑だったのですネ☆


燦々と降り注ぐ太陽の下、描き続けて時計を見ると
もう集合時間の15分前clock
うわぁ!!時間が経つの早ぃ~!!って思って片付け集合場所に。

スケッチを先生に見て頂き、泊まり組のメンバーさん達に挨拶をして駅へ。
駅で目に付いた壁に貼られていた小さな紙。
読むと、ご希望の方は山辺の道のガイドをしますので
お申しつけください、と。
ボランティアでガイドさんを幾人かがされているそう☆
出会ったご婦人さんのお一人は、やはりガイドさんだったんだ~って♪

帰りの電車の中ではNちゃん先輩とたくさん話しながら帰ってきましたanimal1

(続く)
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