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蘭メインの園芸ブログ

Dendrobium.Farmeri-Thyrsiflorum'Yatsufusa' SBM/JOGA

2021-11-07 22:34:42 | Dendrobium
Dendrobium.Farmeri-Thyrsiflorum'Yatsufusa' SBM/JOGA
デンドロビウム ファーメリ シルシフロラム 'ヤツフサ'
(farmeri×thyrsiflorum)
1996年11月、大場蘭園より購入。
バルブの高さ30cm、葉の長さ15cm、花径45mm、21cmプラ鉢、バークM粒植え。


デンドロビウムの交配種です。もともとこの系統のものは交配が難しいのか、
原種がメインで交配種はあまり見かけなかったのですが、
最近は様々な品種が作出されるようになりました。

シルバーメダルの他にも、2001年のドームの蘭展ではトロフィー賞を受賞しています。

この個体は私が入手してからでも25年たっていますが、いまだに販売される株を見ます。
よい個体なので、よく生産されて市販されているのかと思います。

この系統のものは花付きが悪く、なかなか咲いてくれないのですが、
この個体は花立ちがよく、メリクロンの小苗を入手したのですが、大きくなったら、すんなりと花を咲かせてくれました。

株もやや大柄で、我が家にあるファーメリとシルシフロラムより大きくなります。
高さだけでなく、ボリュームがあり横にも大きくなります。
もっとも、展示会に出品されるようによく栽培された株だと、
さらに大きくて花房ももっと長くなるようですが…

性質は強健そのもので、また増殖力にも優れ、大株に育ってくれます。

管理はこの系統共通で、春からの生育期間中は、よく日光に当て(風通しに気を付ければ直射光でも平気です)
水と肥料はたっぷりと。
逆に冬は水を控えてほとんどやらないようにすると、春になるとたくさんの花を咲かせます。
またよい香りもします。





Dendrobium.Ekapol 'Panda'

2021-03-20 22:25:07 | Dendrobium
Dendrobium.Ekapol 'Panda'
デンドロビウム エカポール 'パンダ'
(Lim Hepa×Tomie Drake)
近所の園芸店より購入。
バルブの高さ40cm、葉の長さ15cm、花茎20cm、花径54mm、12cm素焼鉢、ミズゴケ植え。

いわゆるデンファレ系の交配種です。それまでのデンファレは濃紫紅色の物が多く、やや地味な色彩の物が多かったようです。そこに登場したこの品種は、それまでにない明るい色彩で80年代に爆発的なヒットとなった品種です。

当時この'パンダ'の他に、'Small Panda'や'Big Panda'等多くの個体が作出され、メリクロンで大量に出回っていたのですが
最近はほとんど見かけなくなってしまいました。(栽培にさして困難な点などないのですが…)

もっとも、私も偉そうなことは言えません。
我が家に来てから20年以上たっていますが、写真でもわかるとおり花にモザイク模様の斑が入り、
葉にも同様の斑が入っています。
このような状態が何年か続いてしまい、
これはウイルス病ということで廃棄処分にせざるをえませんでした。

栽培は他のデンファレと同じで、高温と強光を好みます。

本来は温度があれば1年を通じて、新芽を成長させてその後開化という、
不定期咲きの性質のようですが、
我が家の温室のように冬が寒いと生育を完全に停止させてしまい、
生育開始が遅れ晩春にようやく新芽を伸ばし、
秋に完成、冬に開化をするというサイクルになります。

我が家では、最低10℃位で冬越しになるため、
まともに開花せずに終わってしまうことも少なくありません。





Dendrobium.Victoria Pinky

2018-12-02 18:51:42 | Dendrobium
Dendrobium.Victoria Pinky
デンドロビウム ビクトリア ピンキー
(victoria-reginae×laevifolium)
2008年12月、ハタオーキッドより購入。
バルブの高さ14cm、葉の長さ7cm、花径25mm、5cmドイツ鉢、バーク+日向土SS粒植え。

デンドロビウムの交配種です。

この株は購入してからはずいぶんと経っていますが、株もあまり大きくならず、
なかなか開花もしませんでした。
株を痛めてしまい、結果的に株分けをしたら、そのショックで開花をしたようです。
株も花も本来のものとは程遠いのですが、調子を崩すとすぐ枯れたり、
次の開花がいつになるのかわからないので、今回取り上げます。

今後、何年かしてもっと株が出来たら、新しい記事に差し替えますのでご了承ください。

両親とも暑がりの系統で、残念なことに両親とも我が家の環境では枯らせてしまいました。
しかしこの株は交配により両親よりもだいぶ丈夫になり、かなり育てやすくなっています。
猛暑の2010年や2018年の夏でも平気で夏越しが出来ています。

両親とも濃色系統の花を咲かせるのに、この株はピンクの花を咲かせます。
購入時に花付きの見本株があったのですが、それは濃い赤紫色の花を咲かせていました。
どちらの色彩のものが標準的なのかは不明です。

カスバートソニーと同じように弱光で育てていましたが、割と日光を好むようです。
今まで育ちもあまりよくなく、開花もほとんどしなかったのは、日光不足だったのかもしれません。
水は好きで、春の開花です。





Dendrobium.Swiss Mountain Palace

2018-08-13 22:36:34 | Dendrobium
Dendrobium.Swiss Mountain Palace
デンドロビウム スイス マウンテン パレス
(Mtn's Butterfly Kisses×cuthbertsonii)
2017年2月、エクアジェネラより購入。
バルブの高さ2cm、葉の長さ2.5cm、花径22mm、5cmドイツ鉢、バークSS粒植え。

デンドロビウム・カスバートソニー系の交配種です。

この株は購入してまだ1年、ようやく初花が咲いたばかりで、性質等もわからないことが多いのですが、
この系統の品種は1度調子を崩すとすぐに枯れたり、
復活するにしてもかなりの時間がかかるため、今回取り上げます。
今後、何年かしてもっと株が出来たら、新しい記事に差し替えますのでご了承ください。

片親のマウンテンズ バタフライ キスは、glomeratumとcuthbertsoniiの交配で
両者の中間といった草姿、花ですが、この種はもう一度カスバートソニーを交配することにより、
75パーセントがカスバートソニーの血を引ことになり、カスバートソニーそのものといった感じです。

見た目はカスバートソニーによく似ていても、グロメラタムの耐暑性は残っているようで、
冷房なしでも夏越しは可能なようです。

栽培はカスバートソニーの系統と同じで、日光は弱めで、水を好み、また肥料も結構好きなようです。
開花は春咲きで、花持ちは極良です。

RHSへの登録はこの株とは逆の交配で、カスバートソニーが母株になります。





Dendrobium.Penny Ann

2018-06-17 00:03:00 | Dendrobium
Dendrobium.Penny Ann
デンドロビウム ペニー アン
(kingianum'K-114'×Gracillimum)
1999年5月、国際園芸より購入。
バルブの高さ30cm、葉の長さ20cm、花茎20cm、花径17mm、21cmプラ鉢、ミックスコンポストS粒植え。

デンドロビウム・キンギアナム系の交配種です。

RHSへの登録はこの株とは逆の交配で、グラシリマムが母株になります。

この株は片親のキンギアナムの個体名から察すると、
購入元の国際園芸さんによる再交配によるものと思われます。

クリーム色の花を咲かせますが、花弁の外側は紫色で、そのコントラストがきれいです。

購入当初は、キンギアナムと同じ位のサイズの株だったのですが、
グラシリマムの血によるのでしょう、鉢増しをして大鉢に植え替えるごとに、
大株になり、1花茎にたくさん咲くようになりました。

逆に、大きくしたくないのであれば、小さめの鉢に植えて、肥料も控え気味すれば
キンギアナムと同じ位のサイズでも十分に開花をします。

栽培はキンギアナムと同じでよく暑さ寒さに強く大変丈夫で、
春咲きで、よい香りもします。