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蘭メインの園芸ブログ

Dendrobium.Pinolino'Atsumi Dream'

2024-05-26 10:37:35 | Dendrobium
Dendrobium.Pinolino'Atsumi Dream'
デンドロビウム ピノリーノ 'アツミ ドリーム'
moniliforme×Yellow Paney)
2021年12月、国際園芸より購入。
高さ25cm、花径5cm、9cm素焼鉢、ミズゴケ植え。

ノビル系デンドロビウムの交配種です。
片親のイエローペニーによく似た花を咲かせます。

片親のイエローペニーは4倍体系の大輪種で、それにモニリフォルメ(セッコク)を交配して、
あまり見かけない黄花の中小型種を狙った交配のように見受けられます。
だとすると、その目的は達成されたように思います。

片親は4倍体系のイエローペニー、もう一方は2倍体系のセッコクなので、この品種は3倍体系の品種ということになります。

3倍体系の品種は、2倍体系の品種と株のサイズ・花径は同じぐらいですが、
花弁が厚く花もちは良好で、花弁の幅も広く花型もよくなっています。
反面、新芽の発生はやや少なく、増殖はゆっくりです。(性質は丈夫です)

全体でいうと、大型の4倍体系品種をコンパクトにした感じです。

花付きは極良で、特に今回はバルブの上から下まですべての節に、びっちりと花が咲きました。
リードバルブ咲きで、開花は冬、花が完全に1方向に向かって咲くので観賞価値が大変高くなります。
あまり強くはありませんが、香りもあります

売れ残りの品だったため、入手時はあまり株の状態はよくなかったのですが、
年々育ちがよくなっていき、今回、株が覆われるほど花が咲きました。
ただし、残念なことに私の管理ではなく、母親の栽培によるものです…
いつもながら母のほうが栽培は上手です…





Dendrobium.moniliforme 'Raizan'

2024-03-24 17:45:21 | Dendrobium
Dendrobium.moniliforme 'Raizan'
デンドロビウム モニリフォルメ(セッコク) '雷山'

2018年2月世界らん展より購入。
バルブの高さ20cm、葉の長さ3.5cm、花径4cm、9cm素焼鉢、ミズゴケ植え。

セッコクの紅花選抜個体の有名種です。

もともと日本に自生している種類ということもあり、寒さに強く屋外でも越冬可能なようですが、
我が家は冬の季節風が強く当たり、株を痛めてしまう可能性が高いため
屋内で冬越しをしています。

春咲きでよい香りもします。

よく育っていて、この種としては大株だと思いますが、1つの高芽も出ていません。
いつもながら、母の管理は上手です…





Dendrobium.Snow Baby'Green Pocos'

2024-02-24 00:13:37 | Dendrobium
Dendrobium.Snow Baby'Green Pocos'
デンドロビウム スノーベビー 'グリーンポコス'
(Hakuseki×Snow Pearl)
2020年2月、宮川洋蘭より購入。
高さ30cm、花径4.3cm、9cm素焼鉢、ミズゴケ植え。

ノビル系デンドロビウムの交配種で、
以前紹介した'ハッピーポンポコ'の兄弟株になります。

兄弟株だけあってよく似ているのですが、この'グリーンポコス'のほうが、
高さが20cm止まりの'ハッピーポンポコ'より、大きくなります。
反面、新芽の数ははあまり増えず、繁殖はゆっくりです。

よい香りが売りの'ハッピーポンポコ'とは違い、香りはないようです。
リードバルブ咲きで、開花は冬。'ハッピーポンポコ'より少し早い時期の開花です。

『誰でも咲かせられる洋蘭』という売り文句の通り、
素晴らしい花付きで、バルブの上から下まで花が咲きます。

性質も暑さ寒さに弱ることなく、大変丈夫です。

この'グリーンポコス'も、'ハッピーポンポコ'と同様、
他の品種のように夏以降に2度目の新芽を伸ばしてしまうこともなく
春に1度新芽を伸ばすだけなので、生育のサイクルが変になったりすることもなく、
恰好もよく育ってくれます。

割と新しい種類だけあって(1998年の登録です)、セッコク系でありながら花持ちも割とよく、
高芽も出づらくなっていて、直接目に見えないところも改良されているようです。

皿井さんはデンドロビウムの栽培は止めてしまったようなのですが、
この品種は宮川洋ランさんが栽培を引き継いでくれたそうです。

よく育っていて、株が覆われるほど花が咲きましたが、
残念なことに母親の栽培によるものです。いつもながら母のほうが栽培は上手です…





Dendrobium. Summer Night Dreami'Sach'

2023-02-26 23:36:20 | Dendrobium
Dendrobium. Summer Night Dreami'Sach'
デンドロビウム サマー ナイト ドリーム 'サチ'
(atroviolaceum×Formidible)

サカタのタネ・ガーデンセンター横浜より購入。
バルブの高さ33cm、葉の長さ14cm、花茎7cm、花径100mm、10.5cm素焼き鉢、ミズゴケ植え。

デンドロビウムのフォーモーサム系の交配種です。

この系統の代表種である、フォーミデブルは今まで何度か購入したのですが、
栽培は気難しいところがあるようで、結局すべて枯らせてしまいました。
(高温期の蒸れを嫌うということのようですが、何の理由かは不明です)

その点、このサマーナイトドリームは、片親にラトーリア亜属のアトラビオラセウムが使われているせいか
かなり丈夫になっていて、もう20年になるでしょうか、長年我が家で栽培できています。

とはいえ、ノビル系ほどは強くないようで、この株も1度、いい加減な管理をしていたら、
根腐れを起こしてしまい瀕死の状態になってしまいました。

ほとんどあきらめかけていたところ、
製造元のサノオーキッドさんのところでは、この品種を挿し木で増殖していることを聞き、
最後の望みで、挿し木をしたところ、運良く1つだけ発芽をしてそれが成長して、現在に至ります。
(もっとも挿し木をしてここまで大きくなるのに7年間もかかっていますが…。
ちゃんと管理をすればもっと早く成長するはずです)

栽培は、水が好きなようで水やりは多めにしたほうがよく育ちますが、多すぎるとすぐに根腐れを起こしてしまうようなので、
乾きやすいよう小さめの素焼き鉢にミズゴケで植えて、乾いたらすぐに水やりをするようにしてます。

植え替えは、毎年生育を開始する秋にしています。

花はフォーミデブルによく似ていますが、
リップが緑でより涼しげな印象です。
花もちも大変よく、夏の開花にもかかわらず1月以上も咲いています。

成長サイクルは、本来温度が適当ならば、いつでも新芽を伸ばし、完成すると開花をする不定期咲きのようですが、
我が家では、秋に新芽を出して、春までにバルブが完成、夏の開花になります。





Dendrobium.New Race

2022-07-18 00:53:19 | Dendrobium
Dendrobium.New Race
デンドロビウム ニュー レース
(kingianum 'Florafest'×Bicentennial Blush 'DM')

2000年1月、野沢蘭園より購入。
バルブの高さ10cm、葉の長さ8cm、花茎7cm、花径25mm、10.5cmプラ鉢、バークM粒植え。

デンドロビウムのキンギアナム系の交配種です。

入手したのは20年以上前ですが、当時は登録されていなかったようで、
RHSへの登録は2014年にされています。
ちなみに登録はBicentennial Blushが母株の、この株とは逆交配になります。

キンギアナムの血が約80パーセントということだけあって、
ほとんどキンギアナムと変わりません。

異なる点は、株はキンギアナムより丈は低くて、葉幅は広く、詰まったような草姿です。
花の1輪はやや大きめで、花型も丸く良型ですが、
その分1花茎の着花はやや少なく、1花茎に5輪位までです。

栽培もキンギアナムと同じでよく、暑さ寒さに強く大変丈夫です。
春咲きで、よい香りもします。