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登山とえとせとら

登山が好き、遊ぶのが好き、飲むのが好き、楽しいことが大好きな勢いとノリで生きてる人の日常。絡まれると喜びます(≧∇≦*)

最近読んだ本 30年2月分

2018年03月02日 | 読書
これが先月のラインナップ・・・・

それにしても暇な人間がいるものだと思います。
7日に借りて読み終わったのが28日。

21日で8冊。その間に飲み会などもしたんだけどな・・・
というわけで読んだことを忘れて再度借りることもあるので備忘録。

柿谷美雨作品は読みやすくて、ストーリー展開が容易で
そして庶民的な設定が多いので感情移入しやすくさらさらと読めます。

まずは
結婚相手は抽選で
少子高齢化を食い止めるために、25歳から35歳の未婚男女は本人の年齢プラスマイナス5歳の範囲で抽選で見合いをすることになる。
断れるのは3回まで。
それ以上断るとテロ撲滅隊に2年間従事ということです。

子どもは2人生んだので私はきっとお見合いしなくてもいいと思うけど・・・
結婚したいと思っていない人には大迷惑だし、
異性と話したことがないオタクは狂喜乱舞。
お互い相手に断らせようと躍起になったり・・・

ストーリーとしてはとても面白かったです。

嫁をやめる日
ネットサーフィーンしている間に知った姻族関係終了届。
夫が突然亡くなった。
妻には出張といっていたが出張ではなかった。
形見を分けて欲しいというなぞの女も出てきて・・・主人公の葛藤が始まる。
姑や舅なども近所にいて勝手なことばかりいってくる・・・
自分だったらどうするだろう?

最後はスッキリさせてくれる柿谷ワールドでした。


あなたの人生片付けます
片付けアドバイザーの大庭十萬里があちこちの家に訪問して片付けていく。
家の中だけでなく、その人の人生も考えも変えてくれる。
うちの母も捨てられない人なので・・・呼びたい!と思ったけど(笑)
私は何でもかんでもいるものまで捨ててしまう質なので・・・
でも読んでいてとても面白かったです。
昔のモノのない時代に生まれた人たちが、壊れていないモノを捨てるというのは断腸の思いなのだろうなと思いました。


子育てはもう卒業します
地方出身の4年制大学の同級生3人。
それぞれに就職や結婚、そして子育てを必死に頑張る。
隣の芝生は青いというか・・どんな生活をしていても悩みはつきない。
やがて年月がたち、それぞれの息子や娘が大きくなった。
まだまだ子どもの悩みは尽きない3人だけど子育て終了を宣言する。

「はやく子育て終わりたい」といつも騒いでるので人事とは思えなくて・・・
子育ては早く終わりたいけど、子どもが大きくなると寂しさも残るんだろうなと思いました。


トッカン
これはシリーズ物です。
東京国税局の特別調査官
略してトッカン。
税金を滞納している人達からS(差し押さえ)したり
差し押さえたものを公売したりします。
井上真央主演でドラマ化もされてますね。
ラノベ作家なので、この本もどことなく設定がラノベくさいとこありますが読みやすいです


朽ちないサクラ
県警広報広聴課で働く森口泉は、親友の新聞記者の千佳に慰安旅行のお土産の話したことから、平中署がストーカーの被害届を引き延ばし、受理する前に慰安旅行へ出たことを感づかれる。
口止めした翌日に新聞のスクープとして載せられる。
千佳は自分ではないといい真相を暴こうとする。
千佳は殺され、千佳と会う予定の元警察職員も遺体となってしまう。
公安や新興宗教が出てきてなんだかよくわかんないけど、公安てとんでもないとこって感じの本です。


ユートピア
湊かなえらしい後味の悪い作品です。
海の見える田舎が舞台です。
その田舎町にずっと生きてる人と、その町に仕事でやってきた人と、その町に魅せられてやってきた芸術家たちのコミュニティ。
でもそのコミュニティでは過去殺人事件があった…
それぞれの人物が周りの視線を気にしすぎてるという湊かなえらしいストーリーです。
私なんか他人の目を気にしなさすぎて、きっと近所の人は怒ってばっかりのおばさんくらいにしか思われてないと思います(笑)


その峰の彼方
大岩壁と作者同じです。
これは日本の山岳会を飛び出し、アラスカでガイドをしている津田。ガイドとして成功し大きな仕事も始まっており、妻は妊娠中だった。
その津田が真冬のデナリ単独バリエーションルート登攀中に遭難する。
人は何故山に登るのか…
人は何故生きているのか…
それを繰り返し問う作品でした。


そして今夜から7日まで読む本がない(笑)
退屈ー

最近読んだ本 30年1月分

2018年01月31日 | 読書


なんだか4冊でした。
1月は移動図書が来ないので久しぶり図書館で借りました

ポイズンドーター・ホーリーマザー
湊かなえらしい読後感を約束してくれますね(笑)
短編集でいくつかの作品が入ってますがどれも気分わるーくなるよーなそんな話です。
三姉妹ですが仲がいいので、姉妹に対してこんなふうに冷めた感じとかあるんだなーと思って読みました。
この本の怖いところはどれもみんな普通の人。
自分とそんなに変わらない一般人が特別犯罪を犯す理由がこんなことの積み重ねだったりするんだね…という怖さです。

私は死んでほしい程憎い人はいましたが、
殺したいとか思ったことないのです。
殺意ってこんなものなのかな?こんなふうに殺意が湧くのかな?って感じで読めます。

あとは野となれ大和撫子
借りて読んでみて後悔しました。
私はファンタジーが苦手なんです。
もろファンタジー。
カザフスタンの隣にあるアラルスタンという国を舞台に3人の女の子が活躍していく話。
読むものが無いから読めただけで2週間くらいかかった
すぐ眠くなるから毎日10時くらいに寝れる素晴らしい本です。


コンテクスト・オブ・ザ・デッド
芥川賞受賞後第1作らしいです。
スクラップアンドビルドは認知症の老人が出たりして(笑)結構スラスラと読めたし、なんかわかるーって感じでした。
メタモルフォシスは過去に読んでるけど苦手。
この本は全く意味わからんくて私は羽田圭介苦手かも知れません。
新人賞以来10年ろくに本を出せてない男と、
生活保護課の男と
ゾンビにかまれた女子高生
ほかにもゾンビから逃げる九州の人とかいろんな人が出てきてカオスでした。
面白さが分かりませんでした。

誓約
若い時に悪事の限りを尽くし、もうあとはヤクザの報復を受けて死ぬだけかという状態になった男。
新しい戸籍を買い、顔を変える費用500万をくれた女。
その女とは自分の娘を凌辱しバラバラにした男二人が出所したら殺すという誓約を交わす。
結婚し子供もいる幸せな家庭を築いたが、男二人が出所してるから殺すようにという連絡が来る。
あの時の女はもうガンで死んでるのに…
早く殺さないとお前の娘を同じ目に合わせると脅される…

面白い話だけど、最後がなんか無理矢理な感じと酷評されてる本でした。
後半慌ただしさはあるけど面白い本でした。主人公が結局暴力的なのであんまり共感できないですね。
でもスピード感あって読みやすかった。

それにしても今月1度も朝ランしてない。
ヤバいもう二月や

最近読んだ本 29年12月分

2018年01月04日 | 読書

昨年12月に読んだ本です。

飲み会だのなんだのしていたらあまり読めませんでした

右上から
BUTTER
木嶋佳苗という女性がいましたね。
同性の私がいうのもなんですが
お世辞にも美しいとは言えない容姿…
そんな彼女がなぜ多くの男性を騙し、挙げ句の果てには殺したのか…
フィクションです。この本を読んで当の木嶋佳苗は激怒したそうですか(笑)

でもありえるありそーーーと思って読んでました。
この本の中で梶井真奈子というのか木嶋佳苗をモデルにしてる女ですが
キーワードはバター。

フランス料理には沢山のバターが使われてるんですがそれを発端に週刊誌の記者と少しずつ過去を話すというストーリーです。
でも梶井に引き込まれていく記者。
記者の友人や恋人がゆっくりと巻き込まれていく展開は面白くあっという話に読めましたし、29年度ベスト5に入るんじゃないかと思います。


霧ウラル
桜木紫乃の作品なので舞台は北海道です。
昭和35年〜根室でひとりの女の一生を書いてます。
主人公の河之辺珠生。
大きな水産会社の娘に生まれたが
長女は政界を目指す運輸会社の御曹司に
珠生はヤクザの女になり
三女は金貸しの次男と跡を取る。
それぞれがそれぞれの立ち位置で生きているが誰も本当に信用できない部分があり信じられない…

同じ三姉妹でも我が家はとっても仲良く、昨日も一緒にお風呂に入っていましたからね♨️
でも珠生の家みたくお金はありません。貧乏です。


中年だって生きている
私が一時期教祖と仰いでおりました酒井順子さんの本です。
負け犬から中年にランクアップというか老化したんですよ作者が^ ^
自分で若いと思っていても周りは思ってませんよ。ていう悲しい現実をつきつける話です。
でもそんな中年も頑張ってるよって元気づけてくれますね

総理の夫
原田マハですが美術ものではありません。
日本初の女性内閣総理大臣相馬凛子。
その夫が主人公です。
この夫も当然ながら総理の夫は日本初(笑)
そんな夫が後世振り返える事ができるようにと日記をつけています。
小池さんも国政から遠ざかったし、日本初女性内閣総理大臣はまだまだのようですが、日本は世界でも女性進出が送れております。
こんな本がいつか冗談ではなくなる日が来るといいなと思います。


竜巻ガール
柿谷美雨の短編集です。
表題作は俺と父の二人暮らしに突如新しいお母さんととんでもない娘がやってきたーって話。
もうかなり忘れた…

平成猿蟹合戦
吉田修一らしくそれぞれの人物がとても作り込まれていて話には一気に入り込める感じ。
この人たちがそっちの路線にいくのーー?ってなりますが猿蟹合戦だけあってスッキリ読める話でした。

最近読んだ本 29年11月分

2017年11月29日 | 読書
今月のラインナップはこちら


ペテロの葬列は二年ほど前に読んでました…
なので今回は読んでません(笑)

読んだことを忘れて二度目借りることが1年に2冊ほどあります

物忘れしすぎです

星々たち
桜木紫乃作品は結構読んでいると思います。
塚本千春という主人公とその母、二回結婚する相手とその子ども・・・
そんな人たちの30年ほどのストーリが9話のオムニバスになっています。

お世辞にも幸せとはいえない・・・社会的弱者に近い主人公たちの
それぞれの話はどれも実話かもしれないと思わせる重みのある話です。
やがて主人公はいままでの出来事を詩にして出版・・・
小説にしようとするところで大事故にあう・・・
事故の後遺症をおいながらもそれは一冊の本になります。

その本のタイトルが星々たちという本です。
そしてなにも知らない娘が図書館司書になりその本を手に取る・・・
母とは知らずにその本を読む・・・桜木紫乃的女の一生という感じです。

デンジャラス
これまた好きな桐野夏生です。
どんな作品か知らずに手に取りましたが谷崎潤一郎と女性達という感じのストーリです。
谷崎潤一郎は細雪と春琴抄くらいしかよんだことがありませんが
この作品は細雪の次女幸子のモデルと言われる松子
細雪の三女・雪子のモデルといわれる、松子の妹、重子。
瘋癲老人日記の颯子のモデルといわれる、渡辺千萬子

この三人の女と谷崎潤一郎の話です。
それぞれの三人がそれぞれに谷崎潤一郎を愛しており
それぞれに嫉妬心を抱きながら生きている生活がつづられています。
谷崎と千萬子の300通に及ぶ往復書簡に嫉妬する主人公重子・・・
谷崎の作り上げた家族帝国が壊れていく様が桐野さんらしい表現でかかれておりとても面白く読めました。


サロメ
最近原田マハ作品結構攻めています。
オスカーワイルドが手がけたサロメ
そのサロメに挿絵をかいたのがオーブリー・ビアズリー

その姉のメイベルの視点から話がすすむ。 
病弱できちんとした絵の勉強もしていないオーブリーが天才的な才能を持っていることに気づくメイベル。
オーブリーの絵を売り込み、やがてオスカーワイルドの挿絵をかくまでに認められた時
メイベルにオーブリーを憎む気持ちが出てくる・・・
この話も実在の人物が出てくるのでノンフィクションなのか・・・と思ってしまうけど
フィクションです。

暗幕のゲルニカ
これも原田マハの美術モノ
世界一有名な絵ともいえるゲルニカ・・・

この作品が描かれた経緯などしらなかったので興味深くよめました。
第二次世界大戦中に戦争反対の意をこめて書いてると思っていましたが全く違っていました。
2003年アメリカを中心とした連合軍がイラク空爆に踏み切る際、
ブッシュ政権のパウエル国務長官が国連安保理会議場のロビーで会見。
そのとき背景にあるべきゲルニカのタペストリーに暗幕が掛けられていたのが
暗幕のゲルニカ。
この事件も全く知りませんでした。

そして世界で一番動かすことのできない作品もゲルニカでどんな美術館でも借りることはできない。
そのゲルニカがニューヨーク近代美術館にあったこと・・・
なんぜそこにあり、そしてどうやってスペインに戻っているのか。。。。
その歴史が詳細に描かれ。。。
これも全部ノンフィクションなんじゃないかとおもいながら読みました。
現在部分のみフィクションということでしたが、
暗幕をかけられたことは事実で、原田マハの本はとても面白く
美術に疎くて関心の薄い私をも魅了してくれます。
また見かけたら借りようと思います。

怒り
吉田修一の作品は初めて読みます。
そして今読んでる途中。
映画を見に行こうと思っている間に公開がおわってしまい・・・小説で読むことにしました。
まだ上がおわりかけの部分ですが。。。
情景描写がとてもしやすい書き方で、主人公たちを想像しながら読めるので面白いです。


以上29年11月読んだ本でした。

最近読んだ本 29年10月

2017年10月31日 | 読書
何でこうなったか分からないけど…全9冊

2回に分けて書けるほどの書評能力がないのでまとめて覚書程度に…

六条御息所シリーズはとても面白く、3巻ではありますがあっという間に源氏物語を読むことができます。

私はあさきゆめみしを昔愛読した事もあり
↑年齢詐称疑惑持たれてます

六条御息所は身分も高く、教養も深く、プライドも高く・・・
自分が嫉妬してもひたすら耐えていたので・・・その精神が爆発して
光源氏の愛人の夕顔に生霊となって取り付いて殺してしまいます。

その後も正妻の葵の上にも生霊となって取り付きそれを源氏にも目撃される。。。。
その後葵の上も亡くなる。
そして自分は娘にくっついて伊勢へ。
沢山いる光源氏の女の中でもなかなかサイコな彼女の目線で語られる源氏物語です。
実は源氏物語が意外と好きで、過去いろんな人の読んでいますが、
さすがは林真理子。
沢山の歌はそのままに現代語訳でわかりやすくかかれ
昔の雅な生活をしのびつつ、こんな歌を即興で詠むことができるなんてすごい
古典が不得意だった菖蒲は思うのでした。

以前に林真理子の、この続きになる宇治十帖を読んでおり、全4巻ですが、さらさらと読めて、
現代語訳なのに平安時代が思い浮かぶような本でした。
源氏物語は登場人物の多さと、人物の関係の複雑さから時折頭を悩ませます・・・
そして話がうろ覚えになるのですが・・・
また数年後に振り返って読もうと思います。


次の話は垣谷美雨の小説。
タイトルからして面白そうな七十歳死亡法案可決
主人公は専業主婦の東洋子。
仕事しかしない、妻のことも何にも考えていない夫自己中の駄目夫。
東洋子のことを家政婦くらいにしか思っていないわがままな姑。
エリート思考が強く引きこもりの息子。
そんな我が家を嫌って出て行った娘。
そんな家族の崩壊を描きます。
年寄りが長生きしすぎる現代・・・70歳で死んでいけば社会保障は持ち直すかもしれない・・・
でも人道的観点から実現不可能ですが・・・読んでいて痛快でした。
あと2年で死ぬ姑を待ちつつ、自分も70歳まで近づいていくという葛藤が面白いですね。


30になると熟女、40で老婆という源氏物語から一転。長生きしてもいいことないなーと思わせる一冊。
60ぐらいで死ぬのが正解なのかも。



もう一冊垣谷美雨の作品。
夫の彼女
夫が浮気している・・・絶対浮気なんてできないと思っていた自分の夫・・・
でも探せば探すほど怪しい。
ついに相手に会って話をしようと思った時・・・夫の彼女と妻が入れ替わってしまう。
性格がまるで異なる2人が入れ替わってしまい・・・周りが困惑・・・
ますますくちゃくちゃになっていく家族や会社・・・
そしてこの2人は元に戻れるのか。。。。
コメディタッチで読みやすくそして楽しく読めました。

芥川賞受賞作影裏
主人公と元同僚と釣りの話。
その中で元同僚が互助会入ってくれと頼んでくる…
やがてその男は疾走してしまい、男の父親を訪ねる。父は男が隠していたという過去を許せないでいたー。

直木賞受賞作月の満ち欠け
生まれ変わってまた出会う…
何度でも生まれ変わる…そんなことあるだろうか?自分が死んでもまた出会いたいと思うような人に出会ってみたいものよ…


アキラとあきら
半沢にしろ花咲舞にしろ、銀行勤めの何が楽しいのだ?と思ってました。
本としては面白いけど、銀行に勤める喜びなんであるの?って。
この本を読んで銀行勤めの楽しさというか、喜びを感じるシーンが出てきて…
2人のあきらどっちも応援してしまうそんな話だった。大企業の、御曹司のあきらと、小さな会社を騙されるように倒産させた男の息子あきら。
2人の人生の交錯が描かれてる大作。因みにドラマになったはず。

劇場
基本的作風は火花とよく似ていて、主人公はまるでダメ男。
自分ではろくに仕事もせず、人気もなくウケない舞台に打ち込んでる男。女の家に転がり込んでヒモ生活を送る。彼女も舞台にあがることがあった。
しかし優しい彼女に甘え相手を思いやることもない。彼女が酒浸りになり地元に帰る。
彼女は少し元気になり荷物を引き取りにやってくる。
その時彼女に昔舞台でやった台本を見つけて読むのだった。


私は過去ろくな事がないのでダメ男に過敏でして、仕事しないだのヒモだの虫唾が走るくらい嫌いなのであんまり楽しめなかったな…

さて明日から11月。
何を読もうかなー