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登山とえとせとら

登山が好き、遊ぶのが好き、飲むのが好き、楽しいことが大好きな勢いとノリで生きてる人の日常。絡まれると喜びます(≧∇≦*)

最近読んだ本 2020年2月分

2020年03月18日 | 読書




今回はこの2冊
どちらも作家が好きです。

美しき愚かものたちのタブロー

原田マハの本で実話を織り交ぜたフィクションです。
国立西洋美術館が作られた背景にこんなにも物語があったなんて知りませんでした。

1910年代、日本にはまだ美術館はなく日本にも美術館を作りたいと思ってる男がいた。
松方幸次郎は総理大臣の父を持ち、弟は阪神初代オーナー。
本人は川崎造船所社長。所謂とんでもない金持ちで、海外旅行は基本船、または満鉄、シベリア鉄道の時代です。そんな時代にパリに行き、自腹でたくさんの作品を買った松方。
松方コレクションと呼ばれるそれらは川崎造船所の経営が悪化したことでバラバラになり、海外に置かれたままの物もでてきた。
戦争で日本が負けたことで、残っていた作品もフランスの物になってしまう。

しかし、フランスが寄贈してくれることになった。フランスの物になってるので返還とは言わないらしい。

寄贈までの道のりと、
松方とともに絵画をモネとも会ったことのある田代の回想とが織りなすノンフィクションのようなフィクション。

原田マハの作品は実話を元にしているのでノンフィクションのような感じがして引き込まれます。モネの睡蓮の絵は見たことないけど日本にもいくつかあるようです。
オリンピック無くなったらホテルとってるし、国立西洋美術館でもみてこよーかな👍🏼
因みに松方コレクションの浮世絵は東京国立博物館にあります。現代の貨幣価値300億というコレクション……日本人なら見ておきたいところです。

↑世界の渡部的な番宣になったかな?



ノーサイド・ゲーム
ドラマ化してましたね。
はぁーんこの人を大泉洋がやってたんやなと思いつつ読破。

社会人チームでありながら、採算が全く合わないため廃部に追い込まれそうなアストロズ。
そのアストロズを盛り上げていこうと奮闘する大泉洋と邪魔してくる石川禅。

名監督は大谷亮平で、選手は全員ラグビー経験者だったというからドラマはさぞかし面白かったでしょう。
私はと言うとドラマはおろかテレビを全く見ないので見なかったことを多少悔やみつつ、私は原作主義者と呟きながら読みました。

うん正直2冊ともめっちゃ面白いです。

この2人は何読んでも外れないです。大好きです。


最近読んだ本 2019.12&2020.1月分

2020年02月12日 | 読書

2ヶ月で4冊
これは私が悪いのではなく、年末年始挟んでるから1月こないよーという移動図書のせいであり、なんでも人のせいにしますが、実際飲み会ばっかりで2ヶ月で4冊ジャストでした。
悪いのは夜な夜な飲み歩いた私であり、富山市移動図書になんの罪もありません。

こうやって全てを人のせいにする人は鬱にならず、自分のせいではないことまで、私が気づいてあげたらとか、あんなこと言わなければとか責任を感じる人は鬱になります。
誰もあなたのこととやかく思っていないのに思い上がりも甚だしい。(こんな口の悪い人間は鬱になりません)

↑まっこういうのがアドラーの嫌わる勇気って言うことだと人に伝えると怪訝な顔をされました。

書くことがないので、前置きをいつもより長めにしております。
今いる事務所はみんな💩がつくくらい真面目なので私は正直浮いてるんですが多分。
今朝事件が起きました。ふと乗ったエレベーターに映る私のすっぴん。




すっぴんなんですけどーーーありえん

出勤したときから気づいてた人教えてよーーー
8年半働いてますが初めての事態

ぎゃーーーーとアオキ走り🚗³₃
顔描いて戻りました。
全部で5分

3日寿命が縮みました。


はい本題に戻ります。

今回読んだ本
笑えシャイロック
池井戸潤以外の銀行ものはあまり読まないので新鮮。
シャイロックとはシェイクスピアのベニスの商人に出てくる感じ悪い金貸しの名前です。
お金を返せなければ肉1ポンド切らせるという約束する話です。
オチは一休さんみたいな話ですが、要は銀行員がモデル。
それも融資課ではなく、リーマンショックの後の焦げ付きを回収するのが仕事。
伝説の債権回収マン山賀と仕事をするが、山賀は殺されてしまう。中山七里らしい銀行を舞台にしたミステリーで面白かった👍🏼


陸王
言わずと知れた陸王。
ストーリーは完全下町足袋屋と大手ランニングシューズメーカの戦い。下町シリーズと言って過言では無いでしょー。銀行屋も出てきますよー。私は勧善懲悪ストーリーLoveなので安心して読めました。

駄目な世代
要は酒井順子が自分たちのことをダメな世代だと分析してる話。
酒井順子は1966年代生まれ。53歳。
所謂バブル時代に就職した人達。
私達は超就職氷河期末期なので見当くもつきません。私は大学も行かせてもらえずどこにでもあるありふれた仕事につけと親に言われて今に至るので仕事に困ったこともないですけど……周りは苦労してる人いました。
でも酒井順子がいうにはバブル世代なのに丙午で更に競争がなく楽に仕事に就いたけど上と比べても下と比べても駄目な事に気づいてる。
とんねるずが好きな世代であり、どこか体育会系気質が残る最後の世代だと……そんな酒井順子節炸裂本。


ブルース
桜木紫乃なので当然舞台は北海道。
貧しくて寒くて……なんか冷たい感じがいつもします。

崖の上が普通の世界ならば、主人公は崖の下”の長屋で父親の顔を知らずに育った6本指の少年。
精神的におかしな母をかかえた中学生から、故郷の歓楽街の実力者となるまでを、8人の女の語りで描いた短編集。
地方都市のフィクサーになるまでの重いはなしを色んな女と一緒にえがいてます。
途中6本目の指をそれぞれなくし5本の指になるけども、端にあるコブのようなものは指の跡……

桜木さんの話はどの話も何も残らないけど、全部がなんだかなーでもそういうことってこの広い世界の中でおきていることなのでしょう……と達観させるなーって思います。
感動もしないし、心を抉るようなことも無いけどなんかまた桜木さんの本が読みたくなります。




最近読んだ本19.11月分

2019年12月12日 | 読書



マジカルグランマ
75歳のおばあちゃんが主人公。
夫の死をきっかけにしてシニア女優として活躍したのにあれよあれよと暴言はいて干される……そしてその後もアクティブさは止まらない(笑)

ラノベですねー私からすると(笑)
楽しく読めるけど何も残らない(笑)

森は知っている

吉田修一の作品で太陽は動かないの前日譚とのこと。
太陽は動かないを読んでないので次に読んでみようと思います。
ストーリーはなかなか複雑で
主人公鷹野一彦の高校生時代の物語です。手に汗握るスリリングな展開や相手との心理の読み合い、体を張った訓練、男同士の友情、甘く切ない恋ともりもり。
どうやらかれはスパイになるんだけど、スパイになるまでの話ですね。
これはスパイの話も楽しみです。

吉田修一らしい引き込まれる話でした。

宝島
この作者初めてですが直木賞受賞でセレクト。
があ全然進まない…面白さがいまいちわからず入り込めない
おまけに分厚い…
ストーリーとしては沖縄が返還されるまでの20年の話。
沖縄特有の言葉とか多くてなかなかねーよくわからんかった。
なんとか修行のように読み切りました^^

なんかすごいいいグッとくる本に出会えんな(=_=)



最近読んだ本 19.10月分

2019年11月16日 | 読書


三冊

色々読みたい本を予約するが、自動車文庫にはありまへーーんていう返事ばっかり😓

フーガとむらさきは予約本。

むらさきのスカートの女
これは芥川賞受賞作。この人の本も初めて。
芥川賞は基本的に面白くない方が多いけど、新規開拓のために読んでます。

一言で言うと変。まるでストーカー。
わたしが一人称で語ると言うか進めていく物語。
私の住む街にいるいつもむらさきのスカートを履いてる女。

わたしは彼女を見つめて目で追っているばかりか、接点を持とうと必死。
やがて距離を縮めていくのだけども…
なんか湊かなえがいやミスならミステリーではないのだけどわたしの存在自体がミステリーなので同じカテゴリーでもいいじゃんとか言うレベルで不気味な話。

前半は面白く読めたのに後半失速してる感じが否めない。

まぁ芥川賞というのはこのようなものですよねーと会社の一番偉い人ととコメントしあった。

フーガはユーガ
伊坂幸太郎なので安心して読める。
予約したのは本屋大賞ノミネートだから。
芥川賞、直木賞、本屋大賞はノミネートもほぼ読むようにしてます。

主人公は常盤優我。
彼はとあるファミレスで、ひとりの男に語り始める。父親から暴力を受けながら育った幼少時代、そして同じ顔をした双子の弟、常盤風我のこと。

2人は、1年で誕生日の日だけ、2時間おきにお互いのいる場所に入れ替わってしまう瞬間移動の能力があった。

親からの虐待をうけつつ二人で乗り越えてきた…そんなフーガとユーガのなんだか切ない話。

子供時代からの虐待とそれ以上に謎めいてる血塗れの白いクマのぬいぐるみと事件…

後半一気にスピードを増しつつ
あぁーそーきますかー。というのがわたしと会社の一番偉い人の感想

感想が2冊とも同じで安心したり(笑)

ロンリネス

これはハピネスという本の続編。
ハピネスもロンリネスも東京のそこそこのタワマンを舞台にママ友とママ友の夫と不倫とかゴタゴタな話。

ロンリネスは続編でありさらにゴタゴタ。

わたしは浮気とか絶対あり得なくて、なんかこの人いいなと思うと、付き合ってた人に一目散で別れ話をした過去を持つ猪のような勢いの女だったんやけど(10代の時)

だからなんで旦那といるのに離婚しないで他の男の方にいくのかもわからんし、
男も男で、彼女も妻も妊娠させるような男な訳で(笑)

何一つ共感できないはなしです。

桐野夏生は好きなので見つけたら読むけど読むけど…というくらいかなー。


うーんドキューーんと脳みそに打ち込まれるような本にはなかなか出会えませんねー。

最近読んだ本 2019.9月分

2019年10月17日 | 読書



今回はなかなか重量感のある上下巻があります。


ののはな通信
三浦しをんさんの本なので借りてみました。
この人の本はなんでも面白くて大好きですが、珍しくページをめくる手が進まない本でした。

簡単にいうと私立女子高に通う女の子がやり取りする話。
手紙の形で書かれていてそれがつづいていく。
友情以上に好きだと打ち明けられて、友達以上の関係になるのにあっという間に終わりが来る…そしてその2人の20年にわたるやり取りするの話。
なんとか読み切っただけでありあまり得意な方向ではなかった。

クジャクを愛した容疑者
警視庁いきもの係の原作。
何冊もあるそうですが私が読んだのはこれが最初。
犯人が飼っていた生き物を面倒みるいきもの係。いきもの係の視点から真犯人を見つけるというストーリが多いかな。
まぁラノベ的な……サクッと読める感じの本でした。

そうこの本の前にはどんな本も軽いと言わざるを得ない。

幻庵
げんなんと読みます。
舞台は江戸時代の囲碁。
囲碁は中国で生まれたにも関わらず、江戸時代の日本で発達し、名人を多く排出した。
本因坊、井上、安井、林の4つの家元。
本因坊算砂の初代の話から歴代の名人の生い立ちや棋譜などが詳しく書かれているわけで、
幻庵は十一世であり、主人公登場は上巻半分以上過ぎてから。
特に幻庵のいる井上家は当主が全員井上因碩を名乗るから紛らわしく、わかりやすくするためについてる名前すら紛らわしく……登場人物の所を確認しながらよみました。

江戸時代、士農工商というヒエラルキーが存在したが、碁打ちは強ければどこの生まれでも良かった。
本因坊家も井上家も安井家も漁師や農家の子供でも囲碁の上手いものを弟子にとり育てて、いちばん強いものを家元にした。
一生田舎の農家、ましてや三男とかになると農地もないわけで、江戸に来れたことを感謝し日々精進するため稽古している。

我が家貧乏と思ったことはあったけど、身分の違いのあったこの時代、家元になれば将軍の前で御城碁を打つという名誉も与えられたわけで、今の時代と比べることが出来ない程の栄誉なんだろうなと思いつつ必死に読みました。

幻庵は終生のライバル本因坊丈和との名人を巡るやり取り、
そして大分年下の本因坊秀和との争碁。

碁のルールがひとつも分からないので棋譜がのっていても全然わからんけど、楽しめる本でした。囲碁のことをわからない人にも楽しく読ませる百田尚樹凄いです。

幕末の不安定な情勢と幻庵の晩年を楽しく読めました。秋の夜長にふさわしい1冊でしたね。

今年1番かもー。