皇位を繋いだ母娘-元明天皇陵・元正天皇陵-

2013-08-23 22:25:42 | 歴史あるトコ-奈良

第43代元明天皇は女帝。

天智天皇の第四皇女・阿閇皇女で、

母は蘇我倉山田石川麻呂の娘・姪娘。

持統天皇の異母妹になります。

天武天皇と持統天皇の子・草壁皇子の正妃となり、

珂瑠皇子(文武天皇)と氷高皇女(元正天皇)、吉備内親王(長屋王妃)の母でもあります。

 

707年、持統天皇の愛孫であった息子・文武天皇が崩御すると、

孫の首皇子に皇位をつなぐため、即位します。

 

皇后の地位にも着いていない皇女が即位した初めての例です。

 

710年、藤原京から平城京に遷都。

飛鳥時代から奈良時代に変ります。

 

しかし715年、老いを理由に譲位しますが、

孫の首皇子はまだ皇位につくには若く、娘の氷高皇女が即位します。

第44代元正天皇です。

 

結婚経験のない独身皇女が初めて即位した例です。

 

日本で鋳造・発行されたはじめての流通貨幣・和同開珎は、

この元正天皇の時代です。

 

721年、孫の即位を見ることなく、元明天皇崩御。

724年、元正天皇は、皇太子の地位に就いていた甥・首皇子に譲位。

第45代聖武天皇の誕生です。

退位の詔で、聖武天皇を「我子」と呼び、退位後も後見人として天皇を補佐しました。

病気がちな天皇の代理で政務を遂行したといいます。

 

748年、元正天皇崩御。

 

二人の女帝母娘の陵墓は、

皇位を繋いだ聖武天皇の陵墓の北にあります。

 

 

一度、行ってみて

奈良市 奈保山東陵・西陵

 

 



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