Be Natural

気取りも なんのてらいもなく  あるがままの自分を 感性の赴くままに そんな独りよがりの書き捨て日記です。

独りよがりの旅日記 ”(回想)2016年9月 ピレネー山脈縦断の旅” その①

2022-09-12 17:50:44 | 旅行

以前の記事でもご紹介しておりますが

わたくし、2000年に起業して以来、船舶関係の商社を生業としておりまして

特に欧州機器の日本市場の代理店をメインとしているため

2年毎にドイツのHamburgで開催される世界最大の海事展示会(SMM)を訪れ

取引先との面談や業界のトレンドの情報収集をしているのですが

 

折角自費で欧州まで行くならばと

その機会を利用して行き当たりばったりの旅をすることに

いつしか重きを置いてしまうようになってしまいました。

そんな訳で、2016年のこの年も

とりあえずSMMに二日だけ訪れることにして

その後、以前から憧れていたピレネー山脈縦断の旅にでかけた時の記録です。

 

9月4日 朝自宅のある奈良からいつもの始発のリムジンバスで伊丹空港へ

国内線で羽田空港に到着後 連絡バスで国際線ターミナルへ

【12:00発】 ANAフランクフルト行に搭乗

【17:00】フランクルフト着

電車でフランクフルト中央駅へ

【17:30】 フランクフルト中央駅前のチープな木賃宿にチェックイン

駅で翌日の特急券を買いがてら

駅構内のキオスクでオツマミとビールを購入

ドイツの新幹線ICEのチケット購入は”みどりの窓口”も日本同様いつも大行列で

ヘタすると1時間待ちもざら

 

時刻表だけみて直前に駅に着いたのでは乗り遅れてしまうので

要注意なんです

翌日のHamburug 行きチケットを購入して構内のフードコートへ

ソーセージのドック(パンよりも長いソーセージがはみ出てるのがドイツの常識

とそれと酸っぱいマッシュポテト風サラダに

ミネラルウォーターとビールのロング缶2本

欧州への往路は、飛行中から到着後もしばらく起きていれば

身体は夜更かしした状態なのでベットに横になったらバタンキューで熟睡できちゃうんですヨ

 

翌朝ホテルを出て駅の売店で朝ごはん 

フランクフルトだし、やっぱフランクフルトを食べなければと

二種類のソーセージとフライドポテトにビールのロング缶

【12:00】Hamburug 行きICE(ドイツ国鉄の新幹線)に乗車

1stクラスのコンパートメント席にしてしまったため荷物を入れられず大後悔

こんなだったら二等席にするんだった~と後悔

ドイツ北部らしいのっぺりとした丘陵地帯をひた走り

約3時間30分後の【15:30】飽きるほど利用しているハンブルグ中央駅に到着

今回は、博覧会場のHamburg Messeに歩いていける場所にと決めた

Hotel Amsterdam(B&B)

特にドイツは博覧会を地域経済のためのビジネスとしていため

世界中から人の集まるSMMの開催期間は

普段50ユーロほどのホテルでも300ユーロになる始末

こんなハンブルグ大学近くの共用トイレのホテルでも

30,000円/泊くらいしちゃうんですよ~

この日は、フランクフルトからの移動日だけだったので

勝手知ったるHamburg の街に出てどこかのレストランでも思っていたのが大間違い

 

このSMMは、世界中のメーカーが出展し、船会社や商社が訪れるため

開催日前夜と初日の夜は

出展企業が重要顧客を招待するためにほとんどのレストランはほぼ予約で貸し切り

泣く泣く諦めて 近くのケバブ店でテイクアウトの夕餉となってしまいました。

この日の移動はこんな感じ↓

こちらはHamburug のほぼ中心にある市役所

翌日、ホテルで朝食を済ませてから歩いてMesseに向かいました。

このSMM, Hamburg Messeのほぼ全てのホールを使うため

訪問する出展ブースを事前に調べておかないと大変なんです

ほとんどの博覧会は、出展企業が経費を分担する形で

名刺と交換で、無料で入場できるのですが

このSMMは、なんと基本有料

それも一日単位で入場料を徴収し、出展企業のリストも有料

 

昔は、日本人のお客に対する接客を担当してたので

その会社のスタッフとして関係者のゲートから入れてもらってたのですが

複数のメーカーの代理店をするようになってからは

一社のブースに拘束されていられなくなって

自腹(自社経費ですけどね)ならもういいかと

開催期間中の1日か2日だけにしちゃったってわけなんです。

 

この年の目玉のひとつが この世界最古のディーゼルエンジンのデモ運転

業界人しかわからないと思いますが

100年以上前の内燃機関の第一号機が目の前で動くわけで

それはもう凄いことなんです

以前は極東ロシア最大の水産会社の重役だった大親友夫婦も必ず訪れていたので

滞在中は一緒に観光したり夕食を共にするのが恒例だったのですが

既に現役を引退してしまったため

この日の夜は、旧知のフィンランド人の元社長からのお誘いで

オーストリアの某メーカー招待のディナーのご相伴にあずかり

酔った勢いでHamburgの歓楽街Reeperbahnに行こうとのお誘いを断って

ホテルに戻り、SMM後の旅のプランを練ることに

 

翌朝、B&Bのシンプルブレックファーストを食べて

キャリーバックをひきずってSMM会場に向かい

 

その後数社と気持ちだけ商談を済ませ 正午にMesseを出発しハンブルグ空港へ向かいました

【14:15】Hamburug 空港で搭乗手続きを済ませ プリッツエルとソーセージ+のランチ

【15:05】AIRFRANCEでHamburug からCDGに向かい

 

【20:00】 CDGで国内線のちっぽけなゲートに移動して徒歩で搭乗

 

1時間半ほどでPauに到着

Pauの空港から徒歩距離のホテルを予約していたものの

移動疲れしてたためタクシーに乗ると アッと言う間に着いてしまい

チップ込みで現金払いしてしまったため小銭なし

 

【22:00】この簡素なホテル

誰もいないのかレセプションは閉まったまま

どうやってチェックインしたらいいのかわからずに相当苦労しましたが

予約番号を入力したら、ガタンと鍵が落ちてきてホッとしました~

ようやく部屋に入れたら急に喉が渇いてしまい 

水道事情の悪いフランスで蛇口から水を飲むのは自殺行為だなと

トボトボと空港まで歩き、両替機をみつけて小銭にして

自販機でコーラとミネラルウォーターを購入

 

翌朝、ホテルのレセプションでちょっと挨拶を交わし

空港のレンタカーターミナルへ

 

【09:00】予定どおりの時刻に無事Pauを出発することができました~

【10:00】市街地を抜けD934をしばらく走っていたところ

丘の上に領主の家のような建物を見つけ(Rebenacq の村)小休止

【10:35】Larunsの街を抜け

道路はますます狭くなり

いかにも峠と思わせるEaux Chaudesの道を抜け

 

やがて羊飼いの老人が牧羊犬を連れている風景に遭遇し

スペインとの国境の峠 Col du Pourtletを通過

 

フランス側には3つ星ホテルが一軒だけなのに対して

スペイン側はレストランやお土産品などを売るショッピングモールまであり

この場所に対する意識の違いを感じさせてくれました。

(フランスのD934号線はここまで、これから先はスペインの国道A-136になります)

 

【12:15】お腹がすいてきたなぁ。 さっきの国境のレストランに戻ろうかなと思ってたところ

道路沿いに現れたHuescaのEscarrillaにあるCasa Solanoをみつけ

急停車 開店しているのを確かめて飛び込んじゃいました

この場所、いまでこそスペイン王国のアラゴン州だけど

元々はアラゴン王国のアラゴン自治州なんですねぇ

逢坂剛氏のスペイン小説が大好きで

そこそこ近代史や独立運動などについても知っていたため

なるほどなぁと感心しながら地図を眺めてました

 

お店のセニョリータにメニューを尋ねると

ランチのセットメニューがあるってことで

それを注文(ASADO=炭焼き肉)

サラダや前菜というよりメインの一品のようなお皿が出てきて

次にメインのビーフステーキ

そして仕上げはたっぷりのデザート

お腹パンパンになっちゃいました

こんなんだったらシエスタするしかないがなぁ~と思いましたが

そんな暇はないので 

急いで出発

 

BiescasでN-260aを左折してTorla村へ向かいました

 

実は、この日の観光の目的地は このTorlaだったんです

Torlaについて(英語から日本語に自動翻訳したものなので少しおかしな文章ですけど)

 

Torla-Ordesaは、スペインアラゴン州ウエスカ県の自治体です。

ソブラルベ地方の北西に位置し、首都ウエスカから 100 km の場所にあり、

2018 年の国勢調査INE ) によると、298 人の住民が住んでいました。

 
Torla-Ordesa がある谷の眺め。

トルラは、ブジャルエロ渓谷とオルデサ渓谷が合流した後のアラ川の氷河渓谷にあり、

氷河舌はアシン ブロトに達し、合計 30 km 以上あると仮定します。

アラ川は、アインサでシンカ川と合流するまでの 70 km のコース全体で

人間の手によってせき止められていない、スペインで重要な唯一の川であると言われています。

トルラはフランスと国境を接していますが、フランスとの道路接続がなく、

オルデサ渓谷のオルデサ イ モンテ ペルディド国立公園とバジェ デ ブロトへの玄関口です。

ブロトまたはビエスカスからコテファブロ (1,423 m.) の港を経由して N-260 でのみアクセスできます。

夏には、トルラのオルデサ渓谷への自家用車のアクセスが制限されるため、

公園を通ってオルデサの牧草地に登るためのバスが配置されます。

 

この場所を知ったのは

いつものように、Google Mapsの航空写真を眺めていて

ピレネー山脈らしい場所はないかと探していたところ

フランスのピレネー国立公園、スペインのオルデサ・イ・モンテペルディード国立公園に近く

スペインのピレネー山脈最奥部の小さな村ってところに惹かれて決めちゃったでわけです。

とっても素敵な村でしたが

やはりスペインでもAクラスの観光地

できるだけ観光客のいないローカルな場所に滞在したいのと

実は、翌日にもこの旅で楽しみにしていた場所を訪れるつもりだったため

一般車両が通行できる最奥部まで行き 雰囲気と景観を楽しみ

このTorlaでは、車両の通行制限されている国立公園の中にワゴン車で入り

トレッキングしたりラフティングしたりと大自然の中で丸一日を過ごすのが一般的

標高3352m 石灰岩の山としてはヨーロッパ最高峰のMonte Perdidoを眺め

その日の宿として予約したホテルへと向かいました。

 

【16:30】その日の宿、Sallento de GallegoのTres Quinonesに到着

スキーリゾートの近くにあるアパートメント型式のホテルで 

ホテルのレセプションも昼間は不在

 

これだったら もう少しTorlaでゆっくりしてくるんだった~とも思いましたが

素晴らし景観の中にあるため 時間潰しにはぜんぜん困りませんでした。

【17:00】にレセプションが開いたためチェックイン

キッチンもあって長期滞在にはとても快適そうでした

とりあえず近所のスーパーマーケットでセルベッサ(スペインでビールのこと)や

オツマミ類を買ってホテルに戻り

スペインのことでレストランは夜9時過ぎにならないと開かないだろうなと

シャワーしてビールを飲んでから午睡

 

【20:30】そろそろレストラン開くかなと町の散策にでかけたのですが・・・

(毎週火曜日は定休日です)って書いてあったけど その日は木曜日(笑)

ようするに夏のバカンスシーズンが終わったあとの閑散期なので

お休みしているところだらけ

Pauのホテルを出てから 初めて走る知らない道ばかりで

そこそこ緊張した一日でしたが 

ピレネー越えしたこと、フランスとスペインの国立公園の景観を楽しめて

とても充実した一日となりました

 

〔その②に続く〕


Comment    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 子連れ旅 欧州行き当たりば... | TOP | 独りよがりの旅日記 ”(回想... »
最新の画像もっと見る

post a comment

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

Recent Entries | 旅行