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たこぼうずの我楽多呆告

とある事情から浜松市在住の医療関係者となった 風来坊の突発的日記

「上意討ち」を観る

2022-12-24 15:57:30 | たこぼうずの映像中毒
F-317
また たこぼうずの時代劇シリーズである。
作品は 池波 正太郎 原作である。
TBS開局20周年記念ドラマとしてつくられたものだ。

余談だが 正太郎 という名前は たこぼうずの父親の名前と一緒である(笑)
また 無敵のロボット 鉄人28号を操るのも 正太郎 少年である。
この少年 の苗字は何なのか・・・知らないが、誰か教えてくれ。
この二人?しか知らない(笑)

そもそも上意討ちとは何なのか?
上意とは 殿様の命令ということであり 従って 上意討ちとなれば
殿様の命令で 誰かを打ち取ることであり、命令を果たすまでは帰ることが
できないということである。
つまり藩士として再び迎えてもらえないということだ。
武士における しきたりであるが きびしいものだ。

越前 鰺岡藩士である 森 十兵衛(永山 絢斗) が主役であり
同じ藩での剣術のライバルである 田中 源四郎(尾上 松也)とは
剣術の腕前も互角で お互いに力量を認め合った仲である。

源四郎には 美しい許嫁がいて 婚礼も間近に迫っている。
しかし 鰺岡藩の殿様というのが ややこしい人物で、 街で見かけた
その源四郎の許嫁を 自分の側室にしたい と言い出す始末
この問題の殿様役を 宇梶 剛士 が演じていて ぴったりである(笑)

そんな理不尽な! と 言いたいところだが
当時は殿様の命令は 絶対であるから 許嫁の親も源四郎も断るという
選択肢はないのであって 泣く泣く従うこととしたのだが・・・
そんな簡単に事は運ばない。

源四郎を愛する 千里(許嫁)は お城にあがることをよしとせず
自害してしまう。

バカ殿は この当てつけ行為にすっかり頭に血がのぼってしまうが
許嫁を自害に追い込んだ 殿を 源四郎はどうしても許せず
狩りの最中に やぶで一人になった殿様を殴ってしまう(笑)
そして お決まりの脱藩である。

そして十兵衛が 殿様から 上意討ちの命を受ける。
源四郎に対抗できる剣術の使い手は 藩内で 十兵衛だけだからだ(笑)

それから 森 十兵衛 の源四郎を探す 諸国への長い旅は始まる。
時に 源四郎と遭遇するのであるが 十兵衛には源四郎を憎む理由がないので
どうしても 討ち果たすことができない。
とうとう 旅の途中で行き倒れになってしまう。
だんだん ボロボロになっていく十兵衛も見どころである(笑)

さて ここでお待ちかね「桜庭 ななみ」さんの登場である(笑)
よくドラマを観察すると 実際は十兵衛が 上意討ちに出発したあと
一度 わずかに登場するのだが・・・わかるかな~(笑)
お妙(桜庭 ななみ)は 行き倒れの十兵衛を助けた庄屋の娘である。
よく使うフレーズだが 不自然にキレイである(笑)
従って 十兵衛が歩けるようになったころには
すっかり仲良くなっている。当然の流れだ!

祭りの夜に二人は結ばれるのだが その後 庄屋の彦八(中村 梅雀)
から 武士を捨てて娘と結婚し、庄屋として生きていかないか と 
提案される。

めでたし めでたし  というところであるが(笑)

まだまだ 源四郎の話しが終わってはいない。
最後まで こころに響く 物語りである。

なかなか 見ごたえのある時代劇である。
時代劇の要素がつまった作品であり、話しの流れもわかりやすい。
時代劇研究家たこぼうず推薦である(笑)

では では






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「最後の忠臣蔵」を観る

2022-12-16 15:58:15 | たこぼうずの映像中毒
F-315
たこぼうず時代劇シリーズである。
忠臣蔵といえば 赤穂浪士47名による吉良邸討ち入り事件であることは
誰でも知っている。
江戸時代で もっとも有名な事件かもしれないし、もっとも人気のある
殺人事件でもある(笑)

この「最後の忠臣蔵」は討ち入り後、生き残った二人のその後の物語が
語られる。従ってこの映画は「忠臣蔵その後」と言える内容である。
「寺坂 吉右衛門」・・・討ち入り直後に 姿を消した隊士
「瀬尾 孫左衛門」・・・討ち入り直前に 姿を消した隊士
の二名である。
映画はこの二人の生きざま、使命と運命について語られていくことになる。
壮絶なドラマであるが 見終わるときには すがすがしい涙で満たされる。

確かに この二人がどのような事情で 姿を消したかは いまだに
大きな謎として さまざまな説が 唱えられている。
この映画は そのさまざまな説のなかでも 特にドラマチックであり
いかにも ありそうな筋書きのものである・・・と思う。

この二人がなぜ 特異な行動をとったのか、それは大石内蔵助のある命によって
それぞれが いわば特殊任務についていたからであるというのが映画の筋書きである。

寺坂 吉右衛門 は 佐藤 浩市 
瀬尾 孫左衛門 は 役所 広司 が 演じていて
お二人とも 実力派俳優であるから その演技は迫真である。

いい役者が演じると ここまでリアリティーがあるものだと 感心する。
物語は それぞれ別にスタートした 二人の運命が ふと出会い、もつれながらも
浅野家への、大石 内蔵助への忠義という 共通の心のありかたに収束していく。
そんな流れの時代劇である。

もちろん本当にあったこととは思えないが 
やはりここは ドラマとして フィクションとして楽しむのが正しい。
なぜなら 映画 であるからだ(笑)
理屈をこねると どんな話しでもつまらないものになる。
つまらない人ほど 理屈をこねるものである(笑)

楽しめ、感動しろ、泣け、笑え・・・それでいいのだ(バカボンのパパ)
人生と同じことである。

たこぼうずが注目するのは 何といっても 「桜庭 ななみ」さんが出演して
いることであり、しかも重要な役どころである。
たこぼうずは NHK時代劇「風の峠」以来 桜庭さんに 好感を抱いている。
キレイな女優さんはいるし、かわいい女優さんも多くいるが
キレイでかわいい女優さんの代表は 桜庭 ななみ さんであると信じている(笑)

画面に出てくると 呼吸が止まるのではと 心配になるほどだ(笑)

孫左衛門の最後は 確かに悲しいものであるが
「武士」という価値観からいえば それも必然かもしれない。
2000年代に生きるたこぼうずには わからない世界である。

なかなか感動的な映画であるので そして展開がおもしろい映画であるので
皆様にはぜひ観てもらいたいものだ。
ウソを楽しむ気持ちも大切なものだ(笑)
この主張に疑問を抱く人がいたら
「うそつきが好きよ」中島 みゆき 作詞 作曲 を
各自 聴いてみてくれたまえ(笑)

では では

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「隠し剣 鬼の爪」を観る

2022-10-30 10:47:05 | たこぼうずの映像中毒
F-306
この映画は藤沢周平原作の時代小説を 山田洋次監督のもと映画化した
時代劇の名作である・・・と思う。
2004年公開の作品なので 少し前の作品である。

たこぼうずは以前から明言している通り、時代劇が好きであるので
この作品は数回鑑賞した(笑)

物語は幕末の東北にある海坂藩(架空の藩名)の貧乏な下級武士 片桐の
生きざまを 時代背景の重みとともに 女中の きえ への想いを貫き、
さわやかな結末に至る そんな流れで描いている。

物語全体としては むろん単純なものではないが 主に以下の3つの柱から
語られているのではないかと・・・勝手に解釈する(笑)

1 武家社会の終焉が近いことを思わせる封建制度の矛盾

2 下級武士 片桐と 女中 きえ の身分違いの恋愛

3 「隠し剣 鬼の爪」とはどんな秘剣なのか?

まずは 2 から
主役の貧乏下級武士片桐は 永瀬 正敏  女中のきえは 松 たか子 が演じる。
監督の演出のすばらしさもあると思うが お二人とも好演である。
片桐は いかにも下級武士を感じさせる貧しさと 階級社会(武士)の底辺で生きる
自分の立場を 物語の進行を通じて表現している。
しかしながら 片桐は剣の達人であり 武士としての信念と忠誠心もしっかりと
持っていることが伝わってくる。それゆえの苦悩もあるのだが・・・
きえ は何といっても 松 たか子 であるから 不自然にキレイである(笑)
そこは映画であるから それは仕方ない(笑)
女中さんがキレイではいけないなどということはない。
物語の途中で 嫁ぎ先でひどい目に合うので さらに同情がプラスされて
終盤での結末に 強い愛情の一体感が生まれるのだ(笑)
特に 松 たかこ ファンは絶対に観るべきである。
事情で きえを 実家に帰す場面で
片桐に対して「それは旦那はんの ご命令でがんすか?」と問うて
片桐は「んだ!俺の命令だ」というと「ならば、仕方ありません」という
やりとりが出てくるが、この部分があとでもう一度出てくる。
注目ポイントである(笑)

さて 1 であるが。
時代設定が幕末なので 藩が近代兵器の訓練をさせる場面など 面白く出ていたり
成熟し、硬直した武家社会にひずみを感じさせる場面があったりと 絶対服従
の武家のルール、また 藩内における上下関係の表現など リアルである(笑)
特に 横暴を極める 家老 と その周囲のご機嫌取りの様子が 笑えると同時に
腹立たしい。実際 物語の終盤では その家老の悪者ぶりが際立つ。
江戸に出仕した 片桐の友人を上意討ちすることになるのだが その時の
家老のとった行動も許せないものである。

3 については映画のタイトルにもなっているので
普通はこれが本線であるように予想するのであるが・・・
たしかに物語が進むなかで 「鬼の爪」とはどんな秘剣だろうかと ずっと
スクリーンの裏側で 意識させられるのであって うまい手法だと思う(笑)
「秘太刀 馬の骨」などの映画と 同様の手法であり、最後の最後で 
それが どういうものかがわかる というのも一緒である。
「鬼の爪」が 本当に出てくるときは あざやかであり、痛快である(笑)
映画的には最も見せ場といっていい!
時代劇をたくさん見ているたこぼうずでも その意外な秘剣に驚かされた(笑)

そのときの周囲の反応もおもしろい。

片桐が「鬼の爪」であざやかに仇をとったあとの静かな展開もいいし
その後の きえ との再会も いい感じで、それまでの少し重い物語が
スッと軽くなるのが いい時代劇であることを感じさせるのである。

ぜひ観てもらいたい作品である。

では では



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ドラマ「ちかえもん」を観る

2022-02-04 18:20:35 | たこぼうずの映像中毒
F-274
このドラマは2016年にNHKで放送した時代劇である。
時代劇とはいってもNHKが自らいうように「痛快娯楽時代劇」という
喜劇時代劇のジャンルであり、実はたこぼうずが好きな時代劇
なのであった。

とくに主役の「松尾 スズキ」さんが好きである。
名前のスズキは 奥様の実家の苗字だそうだ(笑)

松尾さんは
あやしい人、ダメな人、不気味な人を演じさせたら 天下一品であり
つまり「うまい役者さん」である。

このドラマでは そのうちダメな人を演じており、大いに笑える。

主人公は スランプに陥った 近松 門左衛門 が 苦労の末、
ドタバタの末 「曾根崎心中」を完成させるまでを フィクション
たっぷりに 笑わせるし 泣かせる、はらはらさせる・・・という話しである。

これは たこぼうずの記憶では 洋画の「恋におちたシェイクスピア」
と同じ手法であり、こちらはスランプのシェイクスピアがロメオと
ジュリエット」を完成させるまでを もっともらしく描いている。
まさしく「ちかえもん」と同じである。

よくできたフィクションということでは同じだが、なぜかどちらも
それなりの説得力があるのが 楽しいところであり 気楽なところでもある。
要するに町人の話しであるので、切った張ったの場面はほとんどない。
つまり「痛快 娯楽 時代劇」というわけである。

脇役の人たちも のびのび芝居をしている感じが伝わってくる。
「不幸糖」という飴売りが狂言回しとうか 最後には意外なかかわりが
あることがわかってなるほどであり。
さいごは ほのぼの終わるところが 近年のドラマでは少ない。

もつれた糸がいろいろ ちかえもんの周辺で ほどかれて
最後には びっくりの結末が 出現するので お楽しみに!(笑)

遊女役の優香さんが なかなかいい とだけお伝えしておこう。
相変わらず いい感じである。
それにしても 松尾 スズキさんは もっと評価されていいのではないか?

では では
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ドラマ「高校教師」を観る

2022-02-04 16:16:15 | たこぼうずの映像中毒
F-272
このドラマは1993年にTBSで放映された問題のドラマである。
どのように問題かと言えば・・・
教師と生徒の恋愛が主題となっていることでもそうであるが
同性愛、レイプ、近親相姦、浮気などの性に関する描写や
裏切り、嫉妬、憎しみ、などの感情描写がなかなか過激で
肝心の 先生と生徒との純愛という側面が薄れてしまいそうである(笑)

臨時の女子高の教師となった 羽村(真田 広之)は かわいい女生徒
の二宮 繭 (桜井 幸子)と ふとしたことで出会い、最初は 繭の
積極的なアプローチに戸惑うが 強く惹かれるようになる。
このあたり純情な青年が 女子高校生に翻弄されている姿が描かれて
いてドキドキするところである。

1993年当時でも やはり「性」の問題をテレビの画面に出すのは
勇気が必要だったと思うし、観る側にも勇気が要求された(笑)

「恋愛」と「性」の問題について どのように表現するか・・・?
に加えて 同性愛、レイプ、近親相姦などをからめながら・・・
どうするかは大変ムツカシイ切り口であったと思われる。

しかも先生と生徒の「禁断の恋」は単純に「純愛」などと表現
できることではないのは 当時だからなおさらであった。

閑話休題(それはともかく)たこぼうずの高校のときの教師はやはり
担任となったクラスの女生徒と結婚した。
もちろん 女生徒が大学を卒業してからのことであり
「高校教師」の場合とは違う。
生徒に話させるのがうまい いい先生であった。

いろいろとあったうえに・・・
このいろいろが大変なことばかりで、これは映像を観て楽しんで
もらいたいが、ともかく「痛い」ことばかりのような内容である。
ぐいぐい映像に引っ張られていくのを感じる。

最後は二人での逃避行となるわけであるが これがハッピーエンド
だとはとても思えないドラマの終盤である。
しかし このドラマのテーマは何かということになれば
やはり「恋愛至上主義」のドラマであり、この意味では「冬のソナタ」
と同じであるとも言える。ホント?(笑)

たこぼうずは 桜井 幸子 さんに以前から好感を抱いている。
その意味では 少しこころが痛む内容ではあったが、話題性ということ
も含めて 名作ドラマ と言ってよいのではないか?
透明感があり、幼さや純真さを表現できるいい女優さんであると思う。

きれいな純愛の部分あり、どろどろの感情の交錯部分あり、暴力の
部分ありの 盛りだくさんで 頭がフラフラする(笑)

でも純粋な愛って ひとを傷つけるものなんだよね。
それは たこぼうずの年齢になると よくわかるのであった。
ともかく 「痛い」 ドラマであった。

では では
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