読書感想文

夏休みも後半に入ると、後回しになっていた読書感想文の宿題に頭を悩ませる。
計画表では、３日ぐらいかかって書く予定が、２日になり、１日になり、間際になり、気がつくと、いっぱい残っている他の宿題と一緒になっている。（笑）

本を読むのは大好きなんだけど、あの夏の宿題に苦い思い出が・・・という人も多いのでは。じっとしてても汗が出る夏に、とても面白そうとは思えない課題図書を読んで、原稿用紙数枚に書きなさい、っていう宿題が、活字離れの一因になっているんじゃないかなって、思ってしまう。

書店でアルバイトをしていたとき、必ず夏の終わり頃に、課題図書のプリントを持って高校生らしきお客さんがやってきた。何冊か店にある本を薦めると、一番薄い本を買っていかれる。その本は、カミュの「異邦人」か、カフカの「変身」、なので、この時期は多めに仕入れておくのだが・・。一応、読書感想文の書きやすそうな本もオススメするのだが、たいていのお客さんは、「今日中に読まなあかんから・・」と言って、出来るだけ薄い本を選んでいく。彼らが、その後本好きになったとは思えない。それとも、もともと、あまり好きなほうじゃないから、間際になったのかもしれないけれど・・。
そして、提出された、たくさんの読書感想文に目を通す先生方も、大変だろうなって、夏休みの終わりにはいつも思ってしまう。

読んで良かった！、まあまあかな！、泣けました！元気が出ました！この作家の本もっと読んでみたいです！・・・新聞広告に書いてあるコメント、これぐらいの感想文なら、もっと本好きさんが増えるのでは・・。
って、ことで、今日は“陽気な本のイラスト”を描いてみました。

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