あてれん家の人々

酒好きとぉちゃん、とぼけたじじ&ばば、盗み喰い大魔王のワンたちを書き綴ったある一家の恥物語。

レーシック

2009-03-15 | かぁちゃんの巻き
とぉちゃんの知り合いが去年、レーシック手術を受けたらしい。

(※レーシック手術とはレーザーで角膜を切って近眼を治すアレのこと。)



その彼は46歳で手術を受け、視力は2.0まで回復したそうだ。

超ド近眼、メガネぽんちのあてれん夫婦にとって、それはたいへん

興味のある話である。

問題は、費用だ。


『やっぱり30万くらいするの?』

『うん。でも、その人の紹介なら3万円の値引特典があるらしいよ。』


ネットで調べてみたところ、札幌でレーシックをやっている主な病院は

2軒あった。

そのどっちも、評判がいい。

しかも加入している生命保険によっては、手術給付金もでるらしいのだから

そんなラッキーなことはない。



『どうする?やる?』


『オラはやってもいいかなって思う。』


メガネをかけてスキーをしている人ならわかると思うが、

ゴーグルにこもった汗と外気温の差で、メガネがいつも曇ってしまう。

あてれんはコンタクトだから曇る心配はないが、コンタクトはひとたび目に

ごみが入ると、何もかも投げ出してしまいたくなるくらい痛いのだ




でも・・


レーシックで視力が回復できたなら、もうこんな苦労はしなくていい



ちょっと怖い気もするが、

失明の失敗はゼロだというからなんだか勇気がわいてきた

二人で54万円かぁ・・・。

定額給付金を当てても焼け石に水だけど、手術給付金がでるなら

受けてみてもいいかな。


二人で話し合い、ネットで調べ、

あてれん家のレーシックが現実のものになろうとしていた・・・・。



ところで、あてれんは、ひとつ気になることがあった。


それは・・・・・。



年末も押し迫った12月の22日頃に、

突然、加入している生命保険のおっさんから電話がかかってきたのだった。

たしか12年位前に入ったっきり、ただただ毎年保険料を払うだけでなんの

疑問も持たない保険だった。


電話の向こうでおっさんが、慌てた口調で話を切り出した。


『あてれんさん!大変申し訳ない!この保険料は当時の計算式によるもので、

今、同じ保障を得るならもっと保険料が安くて済むことがわかったんですよ。』


そう言って、担当者は保険の見直しを勧めてきた。


どういうこと?

なんかあやしい・・・。


『いえいえ、今のままでけっこうですから。』


一旦は断ったものの、その熱意に負け・・解約返戻金の魅力にも負け・・

たった2日の間に、今まで入っていたものを解約し、

担当者が勧めるプランに切り替えたのだ。


そ れ が 不 幸 の 始 ま り だ っ た ・・。



レーシックで盛り上がている先週の金曜日。

あてれんは生命保険のおっさんに確認の電話を入れた。


『レーシックの手術を受けたいんですけど、手術給付金出ますよね?』


担当者は、一度


『でますよ!』と即答したものの・・


『出ると思いますけど、調べて連絡しますね』というグレーな返事に変わっていた。


んで・・


結果は・・・



新しい保険は出ないんだとさ=3



『あてれんさん・・ごめんね~解約前の保険だったら出たんだけど、

2006年以降に約款が変わって、レーシック受ける人が増えてきたから

保険会社も、レーシックは認めないという方向に・・・・』



『もう・・いいです・・よく調べないで変更した自分の責任ですから。』



こうして、あてれん家のレーシックへの夢はまた遠ざかってしまったのである。




『とぉちゃん・・。保険、でないってさ


『しかたないべ。』


『あたしはいいから、とぉちゃんだけ受ければ?』


『オメーのほうが必要でないか?オメーが受けていいぞ。』


予算がないとなると、譲り合う美しい夫婦愛・・・・


だがその裏は・・・・



手術が怖いの・・・。