おもちゃたちのつぶやき

有馬温泉にあるおもちゃの博物館から、おもちゃにまつわるお話や日々の記録をご紹介します

ニューフェース!からくり教室

2011年04月28日 | 工作教室から
工作教室に、新しくからくり教室が登場しました。
動く原理を学ぶと、意外と簡単!
お人形のデザインと共にカム(しくみ)をデザインして、動くおもちゃを制作します。

まず、しくみについて・・・
動くお人形の下にあるしくみの内、地面に平行にある、横になった円盤を「ロッド」といいます。
ロッドの下にある、回転軸の通った縦の円盤がありますが、
この板を回転させて、その輪郭にそって動く、
部品の向きやリズムを変えるしくみを「カム」といいます。
この板の輪郭を変えることで、からくり人形の複雑な動きを作りだすことができます。
カムのデザインの作例をご紹介します。

1、上へ下へ 「たて回転が上下運動にかわる!」
  ■基本形↓ カムは円形で、カムの回転軸を円の端にすることで、
           ロッドは上下に動きます。
  


 
  ■変形1↓ 向かって左側の緑色のお人形
          円盤に切れ込みを入れ、その切れ込みのところでお人形は大きく下に落ち込みます。

  ■変形2↓ 向かって右側の黄色のお人形
          円盤を波型にすることで、お人形は小刻みに上下します。

 

2、回転 「たて回転がよこ回転にかわる!」
   カムの軸を円の端にすることで、上下の動きになります。
   このカムをロッドの端に置くことで接しているロッドは矢印の方向に回転します。




3、行ったり来たり 「同じ方向に回しても回転の方向が変わる!」
    カムAがロッドの触っている時は、右回転に回り、さらに回していくと、
    カムAの上の端は下がり、Bの端が上がってAはロッドからはなれ、カムBに触るようになる。
    Bはロッドのたて棒をはさんで反対側でロッドと触っているので反対の方向に回る。



からくりボックスには、カムを2つまで配置できます。
カムをデザインして動くおもちゃを作りませんか?
詳しくはこちら
通常よりちょっと長めの2時間半のお教室です。

ゴールデンウィークの特別工作教室は

2011年04月26日 | 工作教室から

六甲山の春は、タムシバの開花から始まり、
桜、山桜と続き、今、美しいのは、コバノミツバツツジ!
濃いピンク色のお花と、芽吹いたばかりのやわらかな新緑で山は輝き、
色鮮やかでさわやかな季節となりました。
さて、もうすぐゴールデンウィーク。
上手く休暇を加えると10連休の大型連休になりますね。
連休を使ってゆっくりと新緑狩りをしたり、温泉を楽しんだり、
有馬は温泉地らしいゆったりとした雰囲気に包まれます。
このゴールデンウィーク中、博物館では、特別工作教室を6メニューご用意!
お子さんから大人の方までお楽しみいただける内容となっています。
皆様のご参加をお待ちしています。
詳しくはこちら






うさぎ超え

2011年04月08日 | 博物館だより
有馬温泉にある当館にお越しいただくお客様の中には、山登りの帰りに立ち寄って下さる方も多くいらっしゃいます。
博物館に住む大勢のおもちゃたちも、春になると活動的になります。
大きなリュックを背負って、博物館の中を探検しているのです。(おもちゃたちは、「探検ではなく、本気の山登りだ」と言っています。)

この日も、イースターエッグを探すため、本気の山登りを始めました。



「あなた、どうやらここではないらしいわ」
「ううむ、ここでもないとすると・・・。一体あいつらは、どこに隠しやがったんだ?!」



「あなた、もうそこにはないんだってば!先に行くわよ」
「ううむ、どうしてもここにありそうな気がするんだよなぁ・・・」



「まったく。諦めが悪いったら・・・。さぁ、次はこっちよ!ほら こっちにはなにかありそうよ」
「おいっ、待ってくれよ!まったく君は、切り替えが早すぎて参ってしまうよ。ふぅ、やっと追いついた・・・」

おもちゃたちの本気の山登り、果たしてどうなってゆくのでしょう。
あまり無理なさらずに・・・。

春の訪れ

2011年04月08日 | 博物館だより
 ぽかぽかしてきました。道端には、小さな草花もかわいい姿を見せています。
当館でも、春の訪れをお祝いする“イースター祭り”を開催中です。

 だけど、イースターって何でしょう?あまり日本では馴染みがありませんよね。
「イースター」(Easter:英語)はサクソン族の春の女神、「エオストレ(Eostre)」にちなんで名づけられた春の訪れをお祝いするお祭りです。
キリスト教では、イエス・キリストが死後3日目によみがえった復活をお祝いする日として、クリスマスと同じく、最大の祝日とされています。

 だけど、イースターの日って、毎年違うのですよ。
宗派によって異なり、日取りが1ヶ月も違う場合もありますが、例えばカトリックのイースターの日の決め方は、以下のようになります。

1.春分を計算の基点にしまして、
2.春分の後の、最初の満月を探しまして、
3.その満月の後の最初の日曜日が、「イースター(復活祭)」になります。

それによると、2011年 は、4月24日がイースターということになります。

そしてイースターの日。
大人たちは、森の中に色付きのたまごを隠しておき、子どもたちに探させました。
色付きのきれいなたまごを見た子どもたちは、とても不思議に思ったのですが、ちょうどその時茂みから飛び出してきたうさぎを見つけ、うさぎがたまごを生んだ!と大喜びしたといいいます。
それから、「イースターうさぎ(Easter Hare)」がイースター・エッグを産んだと言い伝えられるようになりました。

さて、博物館での“イースター祭り”のご案内です。
先日から、スタッフが夜な夜なごそごそして制作していた、“うさぎちゃん”が登場します。

博物館の展示ケースの中に隠されている、9個の金のたまごを見つけてね。
たまごには、番号と文字が書かれています。○のなかに番号順に文字を埋めて、メッセージを完成させよう!
「○○○○○は○○○○」

さあ!隠されたたまごをを見つけにいこう!!
見事、完成したら、一階チケット売り場に持ってきてね。
素敵なプレゼントをご用意しています。



もらった後は、楽しく色塗り。自分だけのオリジナルにしましょう。



このイベントは、4月1日から開催しています。毎日子どもたちにとても好評で、わいわい言いながら、たまご探しに夢中です。


※スタッフによる手作りのプレゼントには、限りがございます。どうぞご了承ください。