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ベランダとバルコニー

2007-05-22 | コラム 

Attendo_48 何ヶ月か前のことですが、あるテレビ番組で、ベランダとバルコニーの解説を聞いていて「?」と思ったので、自分のために語句を整理しました。

◆ベランダ(Veranda)
家屋に沿って張り出した縁。縁側。濡れ縁。(広辞苑より)
家の周りの巡らす屋根のある縁側・廊下・回廊

以下はフリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』によります。

ベランダ (Veranda、verandah) は、家の母屋から張り出した部分で、縁や柵で囲まれており屋根をもつ。

ただし、室内とは窓やドアなどで隔たれており、半ば戸外である。古い日本の家屋の縁側のような機能を持っている。

1階部分に設けられることもあるし、また2階以上にも設けられるが、設けられる場所によって、異なった呼称が使われることがある。

玄関先であればポーチ、2階以上であれば、バルコニー(屋根がない)など。

またデッキ、テラスという呼び名が当てられることもある。
ベランダを表す英語などの外国語表記の「verandah」は、元々はポルトガル語で、それがインドに渡り、そこから世界に広まったといわれている。

これはオックスフォード英語辞典でのこの語の説明にあるものである。

軒先を延長した利用価値のある場所
「下屋(げや)」と言うと分かりやすいでしょうか。作業ができるように「屋根がある」こと。

一階にあっても庇(ひさし)があれば本来はベランダといいますが、通常は テラス、ポーチ などと呼ばれています。

◆バルコニー(Balcony)
建物に付随する「露台」
突き出した「円座」
劇場の二階席などの張り出した座席
マンションのバルコニーは屋根付きのようですが、直上階の床と考えられているようです。

フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』によると、
バルコニー (balcony)は、イタリア語のbalconeから由来した言葉で、一般に建物の壁面部分に手すりをつけて外部に乗り出すようなかたちでそり出したスペースで、概ねそのスペースを支える支柱のようなブランケットがついている。伝統的なマルタ風バルコニーは、壁面から張り出した木造のバルコニーである。

バルコニーは建物から外部に突き出したような形を採るか、でなければその上の階の一部が屋根なしになったような形を採っている。後者の場合、正面のみ手すりがあり、一方は壁面になる。通常、このバルコニーに出るためのドアが設けられている。

往々にして、バルコニーは特別の行事のために特に設置されるということもある。たとえば、ローマのサンピエトロ大聖堂での新しい教皇の選出で、コンクラーベの後、教皇の信徒への挨拶のためといったようなケースである。教会の中でも、バルコニーは聖歌隊のために利用されたり、また政府や要人たちの儀礼的な晩餐会などでも、音楽の演奏者やその他のスタッフのためにバルコニーが同様の使われ方をすることもある。

劇場でもバルコニーは、定番の観客席であるが、この名前は今日の慣習では、階下の一般の観客とは別に正装をして催しに臨む人たちの観客席と一体化して使われることが多い。


また、階下の屋根部分を利用して作ったバルコニーを「ルーフバルコニー」、
複数のバルコニーを区別するため片方を「サービスバルコニー」と呼ぶこともあります。

分譲マンションなどの場合、
通常はバルコニーの面積は占有部分に含まれません。マンションの共有部分とみなされ、、自分の所有であることは主張できません。共同住宅ですから、バルコニーの使用方法に対して、独自の取り決めがなされていることが多いです。(美観を損ねない、騒音を立てないなど)


◆建築基準法では

実際に建築するとなると、建築基準法以外にも規定されている事柄があるので、詳細に検討する必要があります。

一般的には呼び名がどうであれ、袖壁・屋根があると(3方向が囲まれているなど)、建築面積(※1)に算入します。
奥行きが建築物の壁芯から1m以内であれば建築面積には算入しません。
建蔽率(※2)に関係しますので、建築計画に重要な数字です。

2階以上のバルコニーやベランダの手すりなどの高さは床面から110cm以上と決められています。

※1 建築面積 建物の水平投影面積のこと
※2 建蔽率   けんぺいりつ 建築面積÷敷地面積

◆バルコニーの奥行きが、4mの某マンションの場合 

建築基準法施行令の規定により、高い開放性を有するマンションは、建物から1m+突き出た部分(バルコニーや開放廊下)の端から1m、合計幅2mは、容積に算入されません。

そして、さらに、バルコニーの両側を大きな吹き抜けにして、開放することによって、奥行き4mのバルコニーの面積を「容積不算入」にしています。

(09.6.2 文言を追加・訂正しました)