アトリエ天藤一級建築士事務所 ATELIER TENDO

商業建築から自然素材の住宅まで・設計監理
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我が家の家庭菜園事情

2007-06-29 | コラム 

5008 今朝、ふと庭を見ると、すぐ目と鼻の先の緑の中になにやら丸いものが・・・トマト・・・庭を見る気持ちのゆとりが無くて、春から夏にこんなに変化があるなんて、正直、気がつきませんでした。
最近は毎日のようにズッキーニやキュウリ、トマトが採れるとかみさんが言います。
昨日のキュウリ揉みだって我が家のキュウリで作ったのだとか。

で、今日は趣向をかえて、我が家の家庭菜園事情です。
我が家の庭は広さにして3.5坪くらい、南向きの庭です。
フェンスに囲まれ南側は生垣です。
かつて、庭はアジサイが咲き、モミジの木がありました。
真ん中はレンガを敷いていました。
自分で砂を敷いて均して、レンガを並べ、目潰しにまた砂を入れて突いて、まあ、それなりに苦労したんですよ。
ところが、私の知らないうちに、アジサイが無くなり、モミジは切られ、レンガは毎年少しづつめくられ、ついに今年は当時の面影は全くありません。いつのまにか畑に進化していたのです。

畑と言っても、栽培できるのは実質的には1坪ほどです。
が、しかし、狭いながらも我が家の家庭菜園はすごい!
家庭菜園がすごいのではなく、植物の生命力がすごいと言い換えるべきでしょう。

1坪菜園に今植えられているのは、 キュウリにトマト、暫くすると茗荷、ニガウリ、オクラも収穫できそうです。画像は植木鉢に植えているズッキーニです。去年の残りの4粒の種を蒔いて育てています。
ズッキーニはキュウリに似ていますが、ウリ科のかぼちゃの仲間。イタリア料理「ラタトゥィユ」はズッキーニやトマトなどの夏野菜を炒めて蒸し煮したもので、ズッキーニは欠かせないとか。私はそんなおしゃれな響きのある料理とは縁がないけれど、トマトと野菜のスープ、炒め物、漬物で食べることが多いです。(ここでかみさんから、ラタトゥィユはよく食べてんじゃないのと、クレームがつきました。あれがそうやったんか・・・)

野菜に青虫や毛虫が付きますが、我が家は狭いので、見つけ次第、踏み潰しや捻りつぶしの刑です。だから農薬は使っていません。私はこの点が気に入っているのです。
肥料はみずほ農園でリサイクルもみがら堆肥や有機石灰を買って、収穫のあとで土の上に載せたり、土に混ぜたりしています。時々液肥で補っているようです。
そして、地面が空いていると30センチくらいの穴を掘って生ゴミ、油粕、米ぬかや鶏糞を埋めます。
大雑把な彼女なりに、不完全ですが有機栽培のまねごとをしています。
街中の共同住宅、匂いなどで周辺に迷惑をかけないよう、それなりに気を付けているつもりなんでしょね。

ときどき、かみさんの趣味と実益を兼ねた一坪菜園メモを綴りたいと思っています。


建築確認申請

2007-06-15 | 建築や住宅に関する法律

2063 世の中の流れは、規制緩和の方向に動いていると思ったのは錯覚だったようです。
構造計算書偽装事件(姉歯事件)を契機にして、2007年6月20日から建築確認申請の手続きが変更されます。

偽装や違反など無縁の多くの設計者(もちろん、私も)は、知恵を絞って、クライアントにとって最良の建築を提供すべく励んでいます。
しかし、今回の手続き変更によって構造的な自由度はかなり制約され、規格品のような建築ばかりになるのではと予想さ れます。
そして、確認申請の審査期間が大幅に長くなります。
また、書類の一部変更や訂正も認めず、最初から提出しなおし、再び審査を受けなければなりません。

安全性が確保されるのはクライアントにとっての最大の利益です。
このことにより、審査上の安全性は向上するかもしれません。
しかし、不運にして姉○建築士のような意図をもって関われば、防ぎようがありません。
先に書いたように、多くの設計者は建築士として誇りをもって建築に関わっています。
そのような多くの設計者にとって今回の手続きの変更は大きな負担となるばかりではなく、結局それはクライアントに とって、経済的、時間、etc・・・さまざまな不利益となり跳ね返ってきます。

以下は、日本建築士会連合会 行政報道掲示板
「平成19年6月4日 国土交通省住宅局建築指導課からのお知らせ」より抜粋しました。
ご興味がある方はどうぞお読みください。

2007年6月20日から建築確認申請の手続きが変わります!

一昨年11月に発覚した構造計算書偽装事件(姉歯事件)を契機に、こうした問題の再発を防止 するため、昨年の通常国会及び臨時国会において、建築基準法・建築士法等が改正されたとこ ろであります。このうち、建築確認・検査の厳格化、民間確認検査機関に対する指導監督の強化、建築士等に対する罰則の強化など一部の改正事項については、本年6月20日から施行され ることとなっており、特に建築確認・検査の厳格化に伴う下記の改正事項については、建築主 として十分に留意しておく必要があります。

(1) 構造計算適合性判定制度の導入
  構造計算書の偽装等を防止するため、高さ20mを超える鉄筋コンクリート造の建築物など 一定の高さ以上等の建築物については、第三者機関による構造審査(ピアチェック)が義務付 けられます。

(2) 構造計算適合性判定制度の導入に伴い、建築確認の審査期間が延長されます。(21日間→35日間、ただし、詳細な構造審査を要する場合には最大で70日間)

(3) 建築確認や中間・完了検査に関する指針が告示で定められ、建築主事や民間機関の確認検査員はこれに従って適正に業務を行うことになります。
従来、設計図書に関係法令に適合しない箇所や不整合な箇所がある場合には、建築主事等が申請者にその旨を連絡し、補正させた上で確認するという慣行がみられましたが、こうした慣行が偽装問題等の一因となっていたことを踏まえ、指針においては、誤記や記載漏れなどを除き 、図書の差替えや訂正がある場合には、再申請を求めることとしています。したがって、申請 前に設計図書のチェックを十分に行うことは当然のこと、あらかじめ建築計画の内容を確定し た上で、確認申請を行う必要があります。

(4) 3階建て以上の共同住宅については、中間検査が義務付けられます。

(5) 確認申請に係る建築設計に複数の設計者が関わっている場合には、責任を明確にするため 、確認申請書の設計者欄に全員の氏名等を記載することとします。

日本建築士会連合会 行政報道掲示板
「平成19年6月4日 国土交通省住宅局建築指導課からのお知らせ」より抜粋

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監理?管理?

2007-06-14 | コラム 

123u3 今回は、混同されやすい「工事監理」と「工事管理」について超簡単に、まとめます。
どちらも「こうじかんり」と読みます。

工事監理とは
簡単に書くと、設計図書どおりに施工されているかを確認することです。
設計事務所が行う業務は工事監理です。

工事管理とは
施工に関する工程・品質・予算などを確認することです。
施工業者が行う業務は工事管理と書きます。

ふだん、皆さんが見聞きするのは工事業者が設計も監理も施工もすべて行う、いわゆる「設計施工」の建物が多いと思います。
設計施工の建築で、工事完了まで作業内容が不透明のままで、監理が適切に行われず、チェックが甘かったりして、クライアントが不満や不安を持ってしまう住宅について、しばしばマスコミなどで取り上げられます。
施工業者が監理業務を確実に行うなら、大部分は防げると思いますが、同じ施工会社が監理と管理を行うことは難しいことです。
欠陥住宅の問題点も、監理をしっかりしていれば防げることも多いと思います。(但し、良い設計図があることが前提です。)

■監理料について
監理業務は、業務がなくならない限り必要な費用、人件費です。言い換えると無くそうと思えば無くなります。
監理を設計事務所に依頼すると工事総額で監理料が増えたということは、施工会社の出した見積もりに監理業務が入ってないということでしょうか。

設計者がクライアントの立場で監理業務を行い施工者は工事管理を確実に行うことはとても重要です。
同じことは設計についても言えることです。

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