実は泳げない。
そういうと、生まれた場所等を聞かれて、
さらに不思議がられる。
でも、まともには泳げない。
中学(公認プールでした)の時も、
秋になりプールの閉鎖まで、追試?の連続。
一度もまともに合格したことなどありません。
うまく息継ぎ(生きている)ができないのかもしれない。
. . . 本文を読む
「さみしい」
すぐに呟いてしまう
一人じゃないのに、
わかっているのに、
それでも
「さみしい」
そう呟いてしまう
あなたの手のぬくもりも、
私が顔をうずめるはずの肩も、
その鼓動も、
何も知らない
どんなにたくさんの言葉をかわしても、
確かめることのできないこと
何も話さないで
ただ触れていたい
あなたの頬に
話しをするその手に
聞くはずの鼓動に、
その肩に耳をつけて
言葉は何のいらな . . . 本文を読む
『30年後の私って、いったいどんな人なのだろう?
30年ってどのくらいの年月なのだろう?
今14年、後少しで15年いきているのだから、
まだこれから、今まで生きた分の二倍生きなくちゃいけない。
10年一昔っていうから、三つも未来ってわけだ!
45歳か?おばあちゃんだな。
今のままの自分、子供の時の素直な自分で入れたら最高だろうな。
ちょっぽり、否、だいぶ無理があるかもしれないけれど。 . . . 本文を読む
「うん、車の中で自分から『行く』っていったのは覚えている」
先日戻ってきていた上の娘。
小さな頃の話をしていて、学園への中学受験のきっかけの話しになった。
そして覚えていたのは、自分から受験すると言ったことだけ。
その経緯はすっかりと抜け落ちていた。
「いじめられて、その子たちと付き合いたくない!といったから、学園へいれようと思ったのよ。」
と言ったら、いじめにはあっていないと、当時の記憶が . . . 本文を読む
しなければよかった。
言わなければよかった。
それが後悔。
わからなければ、それですむことなのに。
しなくてもいいことをしないですむのに。
わかってしまうから、
感じてしまうから、
見えてしまうから、
いつもならば、絶対にしないことなのに。
流してしまうことなのに。
わかってしまったから
感じてしまったから
見えてしまったから
それが言い訳にはならない。
. . . 本文を読む
今になって、言葉を耳に止め、相手を理解しようとする。
「これ何?」
「それでね・・」
「今日はね、」
ゴルフも、ラグビーも、ボクシングも野球も、
何一つ興味がなかった。
読む本も違う、趣味も違う。
子供の運動会も、ゴルフ。
お遊戯会も、音楽会も、面倒だから、仕事があるから。
自転車にのれない。
一輪車、
泳げない、
逆上がりができない。
「俺はずっと、運動会は1位、スポーツテストは1級、プロ野球 . . . 本文を読む
洗い晒したシャツ
皺の伸びたハンカチ
プレスのきいたシャツの襟
おいしいお酒
「おかげさまで」と言う言葉
「ありがとう」と言う言葉
感謝の気持ち
ほんの少しの気遣い
人を想う心
ほっこりするようなお料理
贅沢ではないおいしいもの
「好き」ということ
車の運転
掃除したての部屋
あまえる猫
本
活字を追うこと
音楽を聴く
美術館
講演
公園
人の話をきくこと
調べるということ
知らないこと
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「家族に恵まれないで育ってきたから、家族ってすごく羨ましいの。
でも自分は早いうちに離婚して、壊してしまったけれど。
でも、時間がたって今思うと、何が嫌だったのか?何がだめだったのか?
ちっとも思いだせないのよね。」
母の日だからと、夕べは久しぶりに亭主と食事にでかけた。
(私は亭主の母ではないのですが・・・)
以前、私がお友達とでかけなかなかよかったよ!と言ったお店に。
その後、歌を歌 . . . 本文を読む
昨日のひどい雨は、夕方には上がり西の空は燃えるような茜色にそまっていた。
春を通り越してしまったかのような、埃っぽい続いた日々の、
薄汚れた砂埃を洗い流すかのような雨だった。
真夜中を過ぎ時計をみれば、後1、2時間で私の今日が始まろうとしていた。
眠らない時間と眠れない時間。
少しでも、そう思いブランケットにくるまる。
目を閉じても眠ることはできずに、不確かなものを手繰ろうとした。
自分の嗚咽 . . . 本文を読む
自分を殺してでも、嘘をつきとおそうとした日々。
そして今もそれを続けている。
自分の中のマイナスが、自分を遠ざけようとする。
自分で決めたことなのだから、そう言い聞かせながら。
意地を張り続けた日々の中で、
張り詰めていたものが、一旦すべてはじけ飛んでしまい、
かけらを集めながら、途方にくれる。
心を甘えさせる場所をみつけ、そこに卑怯者がするように逃げ込んでしまった。
一度甘えることを覚えてし . . . 本文を読む
娘が帰省しています。
あまりべたべたとする子ではないのですが、
なんとなくまとわりついている。
一人暮らしも5年目になると、自分のペースで生活することに慣れてしまったのか、
帰ってきても、我が家のペースで(元々そんな感じのマイペースな子ですが)生活するということをしません。
相変わらず、バタバタを時間軸のない生活をしている私の神経を、
本人は意識せずにさかなでするのです。
こちらもいない生活に慣れ . . . 本文を読む
体中がバラバラになりそうな痛さで、目が覚める。
あらゆる関節、箍が緩みきしむような音がする。
熱でもでるのだろうか?
恐る恐る体をうごかす。
去らない痛みはいったいどこからやってきたのだろうか。
全身で泣いた昨日の夜、
自分の痛みならば堪えられことも、
否定されても
私が取り込んでしまったあなたのつらさ
そう、受け止めなくてはならないあなたの性が、
あまりにも切なくて、
私はあまりに . . . 本文を読む