もう海には帰れない byイルカ

この海に連れてこないでね
彼女だけは　お願いよ
”サヨナラ”の最後の言葉を
今だって　恨めない

引き潮が　思い出を連れ去っていく
あの頃が　波音に変わっていく





久々にイルカを聴いていて、なんだかセンチになった。
海を見に行った。
今は、海を見に行く余裕さえもないのに。


仲間達と
波打ち際、砂の山を造って。
波にさらわれる、砂の山。


砂浜をただ、手を繋いで歩いた。
とりとめのないことを話ながら。
ただ歩いた。


サーフィンをするあなたを、
フロントガラス越しに見ていた。


夏の小波がキラキラと輝いている。
来ないあなたを待っている。
後ろのハイウェー。


朝早い、だれもいない海。
一人になりたくて。


どうしようもない気持ち。
捨てるために。


あなたに教えてもらった海。
誰にも教えたくなくて、
今でも一人で。