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朝焼けを見るために

神様からの贈り物。一瞬の時。

雨があがり

2006-05-20 15:35:44 | ラブレター
春だったはずの季節が、
いきなりの夏になる。

風は青々と繁った木々の葉をゆらし、
抜けるような青空をつれてきた。



春になったら、
逢いに行こうと決めていたのに。
春は終わってしまった。

終わってしまった季節の中に、
封じこめた想いは、
どこから引き出してこればいいのだろう。


あなたは、
今も変わらずそこにいて、
同じように飛び越した季節を感じているのだろう。




静かに、ゆっくりと、
時の流れをみつめていたのに、
神様は意地悪をして、
私の周りの時を、
駆け足のような速さに、
早回しをしていく。
巻いたねじは、
深く取ることのできない沼に、
投げ捨てられたまま。



雨の上がった街は、
夏を感じた人々が、
青い空を疎んじながら、
スクランブルの交差点を横切っていく。
アスファルトに引かれた無数の白線は、
私の中では、
なんの意味を持たない。



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