速記文字より生まれた流形文字をフォントにしました。

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史記の著者 司馬遷 2   

2010-07-14 13:21:09 | Weblog
       史記の著者 司馬遷 2
   
父 司馬談が亡くなってから3年目、遷は太史令に任ぜられた。38歳の時である。太初歴を定める天官の任に当たりながら父の遺言を果すために多くの資料を精査して大史公書の作成に着手したのは太初元年(前104)42歳の時であった。この時から6年後の天漢2年(前98)遷にとって悲惨な事件が起こったのである。それは遷が「任安への返書」の中に書かれている。ことは漢と匈奴との戦で征伐に向かった将軍 李陵が降伏した事件である。李陵は僅か5千の兵をひきつれ、8万の大軍に包囲されて連戦8日、援兵を乞うも至らず、矢つき刀は折れて、食う糧なく、兵の大半を失い、李陵は矢を受けて失神し、倒れているところを捉えられた。李陵は降伏して匈奴の王に仕えることになったのである。このことを聞いた武帝は激怒して、李陵の妻子やその1族をも捕らえて死罪を課せようとした。
司馬遷は同じ郎中(官僚見習い)の職であった李陵とその妻子を憐れむあまり、李陵を弁護する上申書を武帝に奉じた。このことで武帝の怒りを買い、天漢3年、獄舎につながれて、腐刑(宮刑・宦官)に処せられた。遷は悲憤、慨嘆して「これわが罪なるかな、これわが罪なるかな、わが身は壊れて世に用いられず」と詠嘆して自殺をも考えた。しかし、父との臨終の約束を思い太史公書を完成させることこそ、われに課せられた道であると自殺の思いを止るに至った。
元和元年(前96)に出獄が許されたて中書謁者令に任命された。これから史記の著作にまい進して6年、遂に太史公書は完成したのである。それは武帝征和2年(前91)遷は55歳、史記を書き始めてから14年目であった。
「任安への返書」は、任安が遷に出した手紙の返書である。任安は無実の罪で死刑の宣告を受けたのに対して同じ心中が理解されると思って出したとされる。
太史公書は「12本記を著し、10表、8書、30世家、70列伝を作る。凡そ130篇、52万6千5百字、太史公書と為す」太史公自著とあり、中国正史の首座として今日に燦然と耀いている。王権の正しき在りかたを説き悪業を聡し歴史を鏡に照らしたのである。太史公書は竹と木の簡策に漆で書かれており、迫害と逸失を防ぐために2部を作成し、1部は世間に知らせて、1部は深山に隠した。太史公の記す、「之を名山に蔵し、副は京師に在り。以って後世の聖人君子を俟(ま)つ」と。果せるかな、これを見るや武帝は怒り孝武本記などを損却させたし、巷にては之を読む者多くて、それゆえ亡失することにもなったのである。しかし、名山に隠したのがあったお陰で、今日に残ることになったという。蓋し、2077年前の遥か昔の書が今日に在ることが驚愕である、司馬遷の困苦と偉大なる功績に感謝し冥福を祈る。司馬遷の墓地は漢城市芝川鎮にあり生まれ故郷はこの近くの夏陽という。

   歌のおけいこ 10

     汽車

1 今は山中 今は浜 今は鉄橋渡るぞと 
  思う間もなくトンネルの闇を通って広野原
2 遠くに見えるは村の屋根 近くに見える町の軒 
  森や林や田や畑 後へ後へと飛んでいく
3 廻り燈籠の絵のように 変る景色のおもしろさ
  見とれて それとも知らぬ間に 早くも過ぎる 幾十里

長い梅雨ですね、まったく、いやになります。FIFAワールドカップ 残念でしたが、頑張りましたね。何事も一挙にはいきません。蛸坊主さんの予言8連勝にはびっくり、超能力でしたね。民主党、これもそんなにうまくはいきません。何事も臥薪嘗胆、(薪の上に寝て苦い肝を嘗める)。自民党も一息、みんなの党は国民の視線を集めましたね。それでは皆様、流星文字はしっかり勉強してね、臥寝賞耽! お元気で


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2 コメント

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Unknown (ケンヂ)
2010-07-17 21:44:06
こんばんは。
サッカー、自分は日本以外ではドイツを応援してたので、少し残念な結果でしたが、最後まで見応えありました!
あの予想タコも凄いですねw 日本のCMに出るかもという話もあるそうですが。

汽車の歌、「シュッポ・シュッポ」の方しか知らないので今回は解読に苦戦しました。
それではまた。
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ケンヂさんへ ()
2010-07-20 16:59:10
ケンヂさんコメントありがとうございます。サッカーもスペインが優勝しましたね。やはり、蛸坊主におねがいしないといけません。汽車の歌「ヒエログリフ」の解読ですね。学者になったつもりで、頼みます。期待しています。
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