Hieroglyph
ヒエログリフもどきで遊ぼう(4)-9
パピルス(Cyperus papyrus)-1
パピルスはカヤツリグサ科の多年生植物で、アフリカ北部、中部の原産で湿地帯に繁殖し、古代のナイル川には沢山のパピルスが繁茂し栽培されていました。また、原産地はスーダンともいわれる。古代のエジプトでは川で生まれたビーナスとも呼ばれた。高さは2m~4mになり緑色の3角の棒状の茎の頂上に傘をさしたように線状のラインが開くユニークな植物です。
パピルスは紀元前3000年頃から紀元後数世紀の間、紙として、根は食べ物として利用しました。そのほか茎は船や住居などの資材、生産や生活用品の原材料として利用されました。最古のパピルスは第1王朝の大臣の墓から発見されています。プトレオマイオス1世は、パピルスを王家の輸出管理の下に置き地中海一帯を貿易圏にして独占的な販売を行いました。