神奈川県藤沢市は、JR東海道線大船~藤沢駅間に新設予定の村岡新駅(仮称)周辺開発で、事業検討パートナーに東急不動産と三菱商事都市開発を選定した。
2023年12月26日に基本協定を締結した。
市は同地区で研究開発機能などの集積を図る。今後、両者と継続的に競争的対話を行う予定だ。
対象エリアは村岡東1の約3ヘクタール。
現在は藤沢市土地開発公社が所有で、今後市が買い戻し、市有地として活用する予定。
市が想定する事業スキームは定期借地権を設定し、事業者が研究開発機能を含む民間施設と広場空間の整備・運営を行う官民連携事業。市有地活用事業とエリアマネジメント事業で構成する。市有地以外の活用については未定。
21年2月にJR東日本と神奈川県、藤沢市、鎌倉市の4者が新駅の位置や費用負担割合などの基本事項を定めた覚書を交わしている。
新駅は24年度に着工。32年度の供用開始を目指す。
市は今回の対象エリアを含む新駅周辺約7・3ヘクタールを土地区画整理し、研究開発拠点の集積や緑豊かな環境、安全・安心な新たな拠点を整備する計画。
土地区画整理事業では村岡地区と、新駅南側に近接する鎌倉市の深沢地区(約31・1ヘクタール)を一体的に行う。
施行予定者は都市再生機構。
土地区画整理では新たな研究開発拠点の形成を図るため、適切な規模の研究開発施設用地を配置する。併せて地域の交流施設や生活サービス施設を整備する。
鎌倉市域では、深沢地区に鎌倉市の新市庁舎などを含む複合施設の整備を予定している。