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放置されている膨大な遺跡。ミレトスの巨大な経済、文化圏

2024-05-04 03:52:25 | 文明の衰亡した国々でみた古代遺跡群1

 

紀元前6世紀 アテネより100年前にギリシャ世界最大の都市だったミレトス圏

1ミレトス

2ディディ

3プリエネ

 この3都市をミレトス文化経済圏という。

 

◎ミレトス遺跡 (Milet) 世界最初の哲学 ミレトス学派生まれる

   日食を発見  黒海沿岸まで植民地を広げた

上流からの土砂で港が埋まり 住民は町を捨て滅亡。

クシャダスの南30kmにある、紀元前12世紀に造られたイオニア人の古代都市遺跡で、ターレスをはじめ多くの哲学者を輩出した古代におけるもう1つの重要な都市です。

この都市は、経済的に繁栄した交易路の上に位置し、科学への貢献や、古代の有名な哲学者たちを多数生みだしました。

この都市で初めて硬貨が鋳造され、きちんとした重さの基準が開発され、フェニキア文字が完成されました。

聖パウロが彼の最後のローマへの旅路の前にエフェスの教会の長老たちと会ったのもここミレトスでした。

紀元前479年にこの都市が再建されたとき、この地出身の都市計画家であるヒッポダモスによって碁盤の目状にデザインされ、その後このデザインは地中海沿岸の都市で用いられました。

紀元前2世紀に建造された2万5千人を収容する「野外大劇場」があります。

近くの川が古来よりたびたび氾濫を起こし、劇場の前は港だったのが土砂の堆積で海岸線はかなり後退し、遺跡のところどころは水没しています。
現地語では「ミレト」と言います。

・通貨を使い 物々交換の経済システムを変えた。

・貿易により栄えた。通貨を決済手段としたために 飛躍的に伸びた。

・外交が巧みでペルシャと同盟を結んだが、ペルシャの領土拡張慾

 が強く 分裂し、イオニアの反乱の首謀者となった。

ペルシャによ殲滅された。

・古代ミレトスはエフエソスと同様にエーゲ海海 岸にあったが上流からの洪水と土砂とにより港が埋まり、船の出入りができなくなり交易都市としての機能委が失われ、住民は町を放棄した。

 

放置されたままになっている遺跡群

野外大劇場

 

 

ディディム遺跡 (Didim) メドューサの首 

   道端にごろん。

 古代世界の3大神殿、アポロ神殿があった。

 

アポロ神殿の梁であった。

アポロ神殿の遺跡の入り口の道端に、ゴロンと放置されている

クシャダスの南40kmにある古代ギリシャ遺跡です。 

ディディムには巨大なアポロン神殿があり、ギリシャのデルフィンの神託所と同様に、古代の世界で最も重要な神託所でした。

白い大理石の柱と囲われた神聖な泉へと続く2つのトンネルを持った神殿に驚かされることでしょう。

中心となる「アポロ神殿」が残っており、その入り口付近にある「メドゥーサの首」の彫刻が有名です。

前6世紀 地中海最大の交易都市であったミレトスと、その南 15キロのところにあるディディマは、古代には彫像の並ぶ立派な参道で結ばれていた

ディディマの巨大なアポロ神殿は大都市ミレトスの周辺都市として信仰の中心であり、神託の地として古代世界では、エフェソスのアルテミス神殿、サモス島のヘラ神殿と並ぶ三大神殿として、多くの人をあつめる壮大なものであった。

 

古代3大神殿に数えられるアポロ神殿

   ギリシャのパルテノン神殿の1.6倍。

長さ109M 前面51M 大理石の柱124本の建物が

7段の石の上にのり、14段の階段がついていた壮大な建物。

前494年ペルシャ戦争で敗れ、持ち去られたが 後にアレキサンダー大王が334年解放し、持ち帰った。

 

現在に残る円柱は直径2.4M 高さ19.7M.



ギリシャのパルテノン神殿と比較してみると<ウイクペエイア>
パルテノン神殿の基盤は長さ69.5m、幅30.9mである[。内部には屋根を支える2列の柱が立てられている。外周にあるドーリス式円柱は直径1.9m、高さ10.4mであり、四隅の円柱は若干大きい。柱の合計は外周に46本、内部に19本ある。

こう見て見ると、ディディマのアポロ神殿はパルテノン神殿よりも1・6倍もでかいことがわかる。
こんな何10トンもある石を、どのようにして建てか、また天井にどのようにして担ぎ上げたのか、クレーンもない古い時代のことである。現代では想像もできないのである。未だアリストテレスやプラトンも生まれていないときにである。

 

 

プリエネ遺跡 (Priene) 今は廃墟

 

クシャダスの南25km、綿花畑が広がる小高い丘の上にある、紀元前4世紀に造られたイオニア人の古代都市遺跡です。

プリエネはイオニアを形成していた12の小さな町のうちの1つです。

その遺跡はまるで映画のワンシーンのように険しいミュカレ山を背景にして平らな高原に位置し、蛇行する川が眼下に広がります。

かつては港がありましたが、時と共に土砂で埋まってしまいました。美しいロケーションに加えてこの遺跡では保存状態の良い劇場、ブーレクテリオン(議会所)、ハリカルナッソスの建築家ピュティオスによる建築物アテナ神殿を見ることができます。

最古の都市計画といわれる碁盤目状の整然とした街並みに、「アテナ神殿」や「円形劇場」などの遺構が残っていますが、地震などで崩れたままの状態の廃墟になっています。

 

 

 

 

 

 

 




 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

放置されている野外大劇場

 

 

 

ディディム遺跡 (Didim) メドューサの首 道端にごろん。

 古代世界の3大神殿、アポロ神殿


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