リーズナブルな送り
長生きしているとさまざまなお見送りに出会う。
今回 九州大分の故郷で 究極ともいえるリーズナブルなお見送りに参列した。
概要を記す。
・病院からの直葬で、葬祭場で5分間の坊主のお経のみ。
・戒名はなし。
・45分の焼却時間にジュースを飲みながら故人をしのぶ話。
・遺骨のはいった骨壺を妻女が抱え、息子の運転する車で、先祖の墓へ向かう。
・葬祭場で余った花を添えて 納骨する。
・納骨の際のお経は省略。 坊主は来ていないから。
・骨壺にはマジックで故人の名前と享年を書きこむ。
・墓の裏を開けて 木の箱から取り出して骨壺のみを中へいれる。
・正面へ回って 参列者が順番に焼香する。
・最後に 骨壺の入っていた木の箱と金色の衣を墓場の空き地で焼いてしまう。
・儀式はここで終わり。
最後に参列者を近くのレストランへ誘い、好みの食べ物を食べてもらう。
・そして 散会。
翌日 妻女は近くの石屋に行く。
墓の墓誌に故人の名前 生年月日 享年の3項目を刻印するための依頼をする。
もちろん 戒名はない。
なんとも素早い葬儀である。
そして葬儀費用も格安。「小さな葬式」よりも費用のかからな葬式だ。
参列者は親族のみである。
戒名なしの納骨もこれで2度目の体験だ、
世の中 急速に変わってきている。。