JAZZ PIANO で行こう

ヤノテルの音楽ブログです。ジャズピアノの研究・指導・作曲・ライブをしています。音楽が人生の喜びです。

かっこいいアドリブを目指して harmonica編

2012年10月26日 | ジャズ雑感

アドリブはクリシェの連続かというとそうではないと思います。

得意なフレーズを羅列しているのかというとそうでもないです。

ピアノを弾いていると指は最近になって自由に動くようになって来ました。

アドリブは遊んでいるだけでしょうか。そんなことはないです。

アドリブによって音楽がタペストリーのように紡ぎだされて

いきます。

アドリブに著作権はあるか、といった質問が時々ありますが、

そんなものはありません。コード進行でさえ著作権はないのです。

あるのは

かっこ良いアドリブか悪いアドリブがあるだけで、これは演奏している人が

一番わかっていることで、まるで花火を上げる花火師のように

打ち上げてみないとわからない、それがアドリブじゃないでしょうか。

同じフレーズでもコンマ何秒の違いで、違ったフレーズに聞こえるし、そこに

アクセントが付いたり、沈んだりするだけで変化します。

いわゆる、スタン・ゲッツでもTootsさんでも名プレイヤーは

ある程度は頭の中に大きなフレーズのLandscapeは描いているけれど

はっきりとしたフレーズは決めていないと思います。

どうしてって、クラシックのように全て書かれた音符をただ演奏するなら

ジャズをやる意味がなくなってしまいます。

自分の存在価値がないに等しいのです。

ジャズをやるのとクラシックの曲をひくのとは全く世界が違います。

僕もクラシックはかなり勉強しましたし、

作曲家の先生に何年か指導を受ける中で、ソナタ形式の分析とか、フーガ

の作曲法とか和声はひととおり勉強しましたし、たくさんのクラシックの

生も含めて演奏は聞いて来ました。でも今はクラシックは全くといっていいほど

聴きません。

一度聞いたクラシックの曲はあたまにはいっているので、

飽きちゃうんです。聴いているのが退屈です。

身も震えるような演奏を聞くときは、やはりクラシックはいいなと思いますが、

かなり集中力が要り、聴くことそのものが疲れます。

だからジャズをやっています。

ジャズをやる限り、アドリブが命ですから、

アドリブの譜面をなぞるより、

とにかく Toots さんなら Toots さんの フレーズの

端々まで徹底的に合わせて吹いていく。

そこから新しい世界が見えてくると信じています。

 

 


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