JAZZ PIANO で行こう

ヤノテルの音楽ブログです。ジャズピアノの研究・指導・作曲・ライブをしています。音楽が人生の喜びです。

キース・ジャレットがどうしてそんなにすごいのか

2018年12月12日 | ジャズ理論のお勉強

実は、以前から言っていたことですが、

いわゆるありきたりのジャズはつまらんです。


ほとんどの日本のジャズもつまらんです。

それはジャズというのは


孤高の音楽と決まっているのに、

聴衆に迎合するからです。
 

 

キース・ジャレットを御覧なさい。

まるで聴衆を寄せ付けません。

孤高で、自らの音楽に耽溺しています。

そしてピアノのテクニックも、

理論も音楽の感性もピカイチです。

 

ある意味神がかっていると言ってもいいですが、

以前から言っているように音に同化しています。

どうかしてるって?

いやいや、どうかするくらい、

音に埋没できるって

素晴らしいじゃないですか。

 

そこで、今取り組んでいるのは、

キース・ジャレットのDANNY BOYです。

完全コピーはあえてしておりません。

でも、大体のところはコピーします。

その大きな理由としては、

僕はキース・ジャレットほど手は大きくないので、

オクターブ+1つの鍵盤で精一杯なので、

左手は引きやすいように変えながら、

採譜していきます。

 

何度も聞きながら、とにかくキース・ジャレットの

音楽的エッセンスを盗むわけです。

盗むというとき聞こえは悪いですが、要するに

真似るわけです。

 

ほとんどジャズメンはコピーは当たり前です。

そこから自分のオリジナルを作り出せる人が

残っていけるのかもしれません。

 

ただ、日本で本当にプロとして演奏だけで

食っている人は百人もいないのではないかと思います。

New Yorkのジャズメンでさえ、昔から

タクシーの運転手をしながら、プロの演奏活動を

していた人もいるので、ジャズなんて音楽は

昔から食えない音楽の筆頭です。

 

さて、本題に戻りますが、

結構有名なジャズピアニストも

たまにCDを買って聞きますが、

キース・ジャレットのように

まず神がかっている人はおりません。

毎回聞くたびに涙が出そうになるのを

こらえなきゃならないミュージシャンは

キース・ジャレットだけですね。

どこが違うんでしょうね。

これはおそらく、心の問題。

あるいは、彼が求めている音楽性、

あるいは何らかのある目標が

きっとなにか特別なものなのでしょう。

 

ビル・エヴァンスもリリカルですが、

演奏を聞くと、実に淡々と弾いています。

聞いていて感動することはめったにないですが、

キース・ジャレットの次に聞いているのが、

やはりビル・エヴァンスですね。

彼のオリジナルの

WALTZ FOR DEBBYなんて傑作だし、

やはりワルツ系はほんとうに

うまいです。

彼の演奏はメルヘンチックですが、

ときに素晴らしいアイデアに満ちていて

輝きを放っている演奏も多いです。

女々しい弾き方のときもありますが、

そのへんは精神的な変節が大きかった故でしょう。

 

今練習しているダニーボーイは

キース・ジャレット由来ですが、

なんとか自分のものにするように

楽譜を作っています。

画像にあるのは、出だしのところですが、

キース・ジャレットの演奏そのものです。

著作権の関係で全部は載せられませんが、

そのうち、キース・ジャレットの

演奏の分析本をキンドルで読めるように

出すつもりです。

タイトルはまだ明確ではないですが、

「リハーモニぜーションの実際 」

副題:キース・ジャレットとビル・エヴァンスの

演奏の分析 なんてね

こつこつ書いていきますので、

期待しないで待っていてください。

 

 

 

 


最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (通りすがり)
2020-10-19 08:48:43
こんにちは、キース・ジャレットのdannyboyの理論解説が無いかと探していた所ここに行き着きました。Kindleで出される予定とのことですが、既に発行されていますでしょうか?
返信する
ジャズ理論 (矢野照也)
2020-11-16 13:51:14
キース・ジャレットの音楽の理論解説はぜひやり遂げたい仕事です。こつこつと進めていますので、完成した暁にはこのブログに告知しますので、そのときはよろしくおねがいします。
返信する

コメントを投稿