JAZZ PIANO で行こう

ヤノテルの音楽ブログです。ジャズピアノの研究・指導・作曲・ライブをしています。音楽が人生の喜びです。

音楽を続けていくことの難しさ

2013年05月15日 | 日々感じること

もちろん自分の仕事もしながらですから、かなり無理をしたので、今頃体に応えてきました。

ストレートネックになったのか、今までになかったような肩こりに悩まされたり、

夜更かしがたたって体調は総崩れ、最近また近所に温水プールがあるので、

そこで2時間ほどリハビリとして泳ぐことにしました。日頃はピアノを弾く以上の運動はしないので、

良いリハビリです。ピアノを弾くのも運動ですが、それを癒す上でも平泳ぎは特に肩甲骨を動かす意味でも

良い運動だそうです。この平泳ぎは特に首にいいそうですね。この間NHKの朝の番組で見ました。

音楽は続けていきますが、無理をしないで自然体で行くことにしました。

ベーゼンドルファーを弾いていると、グランドピアノの良さがわかり、欲しくなりますが、

自分の中でグランドピアノを買ってもそれが何になる? という声が聞こえてきます、なぜか商売人気質があって、

「元をとる」という発想が、

出てきます。祖父がパン製造で成功した商売人だったのですが、

最初は和菓子を天秤棒を担いで売り歩く行商もしていたとか。すごくかっこいい仕事だったのです。

一方父は技術者です。技術者も素敵ですが、父は宮仕えは大変だったと言います。

祖父の仕事は父の兄が継いで、今九州で幅広く商売をして、成功しています。

そんなこんなで、商売には元入れが入りますが、出したものを回収する、あるいはそれ以上の利益をもたらすもの

でなければ、やってはいけないと思っています。ところが音楽は違いますね。特に現在の音楽シーンはどこか

おかしなところがあります。

 

では、音楽は何のためにするのでしょうか。自分への癒し効果、それもありでしょう。

音楽に純粋に打ち込むことは素晴らしいことです。音楽はスポーツと同じ効果をきたいできます。

音楽をすることで、まず自分を癒せるというのがあります。自分自身で感動してしまうという行為です。

自己完結型ではナルシストと言われてしまいますが・・・

閑話休題・・・

グランドピアノを買うのだったら、YAMAHAのアバングランドがいいかと思って

ネットの記事を読んでいたら、ジャズピアニストの守屋純子さんの記事があって

彼女がいいことを言っているので、引用します。

「人間って性格はごまかすことができて、本当はおとなしい人なのに無理やり喋ったり、本当はお喋りなのに無理やりおとなしくしている人っているんですけど、 楽器を弾いたら本当の姿が全部出るんです。だから楽器の方が正直。特にジャズは即興演奏なので、クラシック以上にその時考えていることが全部出ますね。す ごく大袈裟に言うと、人間を磨かない限りいい音楽はできないんです。ジャズのいいフレーズとか、これやるとかっこいいとか、このテンションがかっこいいと かも大事なんですが、それだけでは人を感動させる音楽はできなくて、やはり普段その人が人生をどう考えているか、普段どんな芸術を見て感じているかが影響 するんです。いい本を読む、いい人に会う、いい絵を見る、いい舞台を観る、いい音楽を聴く、音楽だけでなく社会に起きている色んないいコトと自分の関係と の距離感を考えるということが全てその人の音に出るので、楽器って怖いですよね。その人が今どういう人生を歩んでいるのが、どういう人なのか、普段のお話 ではごまかせても楽器はごまかせないので、そのコトを意識するのが私のこだわりですね。」

音楽は人間がそのままストレートに出てしまう。これはその通りです。

音楽が音という手にとることのできない時間芸術だからこそのなせる技でしょうか。

 

さらにここからがいいところ、

「若い人に常に言っていることは、ピアノというのは手段であって、その音楽を通して何が言いたいのか(ということ)。だから指だけ動いても仕方ないんです ね。もちろん指が動くのは大事なことですが、その技術を使って何を表現したいのかということを常に意識して欲しい。指も動いて、強弱がついて、メリハリも ついててすごいいい演奏なんですけど、中身が空っぽだと、何も感動しないということがあるんです。逆に特にジャズはなんですけど、すごい下手な演奏で、 (例えばピアノを始めたばかりでまだ1曲しか弾けませんみたいなお父さんの演奏でも)“あ~この人本当にどうしても弾きたかったんだな”って伝わってきた り、にじみ出てくると、技術的にはつたなくても、私は感動しますね。音楽というのは最終的にはそれが大事だと思います。まぁプロでやるからには、つたない 演奏では困るわけで、もちろんちゃんと弾けないといけませんけど(笑)。技術がすべてではなく、その奥にある“何を表現したいのか”を常に指導するように しています。」

僕の最も好きなビル・エヴァンスやトゥーツ・シールマンスなんかの演奏を聞くと

心がウキウキしてくるのはそういうことなのです。純粋なのですよ。その音楽の向こう側の純粋は

ハートに共鳴してしまうのです。

今仕事をしながらも音楽ができて本当に幸せだと思います。

音楽にしろ、なんにしろさらに自分を磨いていってよいものを出したいです。

 

 

 

 

 

 

 


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