次女のところに行く予定を立てた。
うちを売る。
アパートを借りる。
仕事を探す。
引っ越す。
順番は違うが、そのつもりだった。
子供たちは、親の私には関心がなく、独立して、自分たちの生活を謳歌している。
しかし私は、ガンになり、疲れやすく、毎日が辛く、ひとりでいることが、もう我慢ならなかった。
会社も、こんな私を無視するように、どんどん仕事を増やしていく。
決心した。
来たら?と言ってくれる娘の所に行こうと。
次女が言ってくれた。
来たら?
条件はアパートを借りて、近くに住んで、仕事も探して働いて。と。
私にやってほしいことは何? 夕飯作りかな? と。
ん?
そう言われた時には、やろうと思った。
しかし、待てよ。
今より、辛いかも。
辛い現実から逃げてはいけない。冷静になればわかることがわからなくなっている。
慣れない土地で、お金もない状態で。知り合いは娘家族だけ。
連休で長女が来た。
そういえば、私からは、長女にはなんにも言ってなかった。
長女は、そんなことなら、私にも言えるよ。来たらって。
結局、いろいろ話して、三女も交えて、話がまとまった。
やめよう。
今の生活を続けよう。
辛くなったら、休めばいい。
今のままなら生活ができるし、近くには親戚も友人もいる。
子供たちは、古いが、広い家には泊まれて集まりやすい。
会社には辞めると言ってしまった。うちも売るといった。
次女は実際には、そんなに困ってなかった。
ママが近くにいてくれたら、助かるという軽い気持ちだった。
それを全部撤回した。
社長は、喜んでくれた。
よかった。
私は信頼されていたんだ。
よかった。
動きは止まった?
いや、動き出したのだ、私の人生。
この土地で、改めて、私の人生を歩んでいく。
おめでとう!私。