東日本大震災の影響なのか、古くなったせいなのか、どちらかはわからないが、二階の廊下からのベランダに通じる扉は、あかずの扉になっている。
その扉の前には私の描いた油絵が何枚か置いてあるので、足の踏み場はない。
そして、二階のひと部屋は、窓の鍵がかからない。
一階の座敷の襖は閉まらない。
全体にかび臭いと思う。
住んでるとわからないが。
寒い冬に会社から帰ってきて、一人で明かりを付け、ストーブを付けこたつに電源をいれ、ほっと一息入れる。
親が建てた大事な家。
見た目にはわからないが傾いているのは間違いない。
しかし、みんなが集まる家。
売却するのを迷うが、定年退職したら売却することになると思う。
ごめんね、今は大事に住むからね。