深い谷間に向かって降りて行く。
ようやく薄ぼんやりとキレット小屋の屋根が見えてきた。
キレット小屋で一休みし、気持ちを入れ替えて出発。登り始め、斜面に生えるダケカンバが目に止まる。
少しずつ傾斜が増してくる。まずはあの先を目標に登る。
赤岳への厳しい岩登りが始まる。
ガスがかかり始め、先が霞む。先が見えない方が手元足元に集中できていいか、とは思いつつも背中から引っ張られるかの様な傾斜で緊張が増す。
時折、青空が覗く。いつ終わるのかと思えるくらい、先はまだ遠い。
少しずつだが、稜線に近づく。登ってみて思うのだが、これを降る方がはるかに大変。そういえば若い頃にここを降りた事があったのを思い返す。
ようやく稜線歩きになる。ヒヤヒヤした岩登りから開放されてホッとする。
左を見れば、阿弥陀岳はもう視線と同じ高さになっている。
左を見れば、阿弥陀岳はもう視線と同じ高さになっている。
目の前にはまたも岩稜が迫る。
振り返れば、雲間から今まで歩いた山稜が頭を出している。
赤岳まで、まだ超えなくてはならない山稜が待ち構える。
ようやく赤岳山頂が見える。
山頂まで、まずは岩に付けられたトラバース道を鎖伝いに行く。
赤岳まで、まだ超えなくてはならない山稜が待ち構える。
ようやく赤岳山頂が見える。
山頂まで、まずは岩に付けられたトラバース道を鎖伝いに行く。
ようやく山頂。残念ながら、歩いてきたルートは雲の下で見えない。
阿弥陀岳方面。ガスが迫りつつある。
横岳、硫黄岳方面。ガスが飲み込まんとしている。
(続く)