犬のいる人生 犬のいる暮らしから 番外編 池田晶子さん4

2024-06-02 | 書物や映画
前回の経緯でダンディーを伴侶として(ここで言う伴侶とは夫婦の意味では当然ない)迎えた後の二人の行動、結び付きは称賛に値する。
先の文章の前段に「息子だったのです」とも明言している。
本当によく遊び、よく交流し、しかもダンディーは多くの疾患を抱えていたようで、精神的にも物理的(マンションが買えたほどの支出だと言っている)にも苦労の様が明らかだ。しかし、実に良い仔に育っていた。その一節を”犬の力”の方から紹介してみよう。

まったく自画自賛だが、それを許せる雰囲気を私は感じる。「訓練所へ入れたのですか」。「いいえ、私が躾けました」と答える時の誇らしさ。に思わず笑ってしまう愛らしさがある。

この”犬の力”の中で、なるほど上手い表現だなと思うのは「あとから来たのに、先に行く」という部分だ。

これが最初から決まっている。その切なさを分かった上で暮らしてゆくのが犬の飼い主なんですね。


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