犬のいる人生 犬のいる暮らしから 番外編 池田晶子さん3

2024-06-01 | 書物や映画
さて、池田さんの愛犬ダンディーはコリー犬であります。この所コリー犬を見かけるのは少ないと思いませんか、実は飼う犬種には時代によって流行り廃りがあるようなのです。
最近の人気はゴールデン、ラブラドールの両レトリバー、ミニチュアダックスフンド、チワワ、トイプードル、柴犬などでしょうか。ひと頃流行ったシベリアン・ハスキーなどは見る影もありません。
池田さんが育った家庭では柴犬がいた様ですが、これは父親の好みだったようです。池田さん自身は大型犬、分けてもコリーが好みだった様です。

そのコリー犬になぜ執着したか? それはアメリカのテレビドラマ「名犬ラッシー」にあったようです。
私は池田さんより15歳ほど年長ですが、子供の頃観た犬のドラマと言えば「名犬ラッシー」と「名犬リンチンチン」でした。ご存じない方のために簡単に触れますと「名犬リンチンチン」は騎兵隊に住む少年とシェパードの物語で、リンチンチンは悪漢にも飛びかかる勇敢な強い犬でした。
一方のラッシーは田園風景豊かな地区で暮らす犬で、様々な事態に頭の良さを発揮する愛すべき犬として描かれます。
  

このラッシーを見て以来、いつかはコリー犬を飼うのが念願であったようで、ダンディーと初めて会った時を次のように書いています。
幼少の頃、「ラッシー」に魅了されて以来、いつかコリー犬を飼うのだと心に決め、遂にやってきた黒覆面の仔、「ダンディー」。初対面の犬屋のショールームの中で、一生懸命小さなうんちをしてみせた。
「うんと可愛がってあげるからね。」腕の中の仔に話しかけながら連れ帰った。
「ここが君のおうちだよ」。玄関を開けて中へ放せば、嬉しげに隅々を調べ回った。ひと通り調べたら、膝の上に戻ってきて眠った。