師匠、逝きま~す!!

誰の師匠でもないけど階級は大尉

銀座の若大将

2009年10月13日 | 【若大将シリーズ】
若大将シリーズレビュー、まだまだ続きますよ~。
今回は二作目の【銀座の若大将】。

前に見た時はなんとなく見ていただけだったからそれほど気にはしなかったが、改めて見ていて、食べるシーンが随分多いなってことを感じた。
取り上げられているスポーツがボクシング(劇中では【拳闘】って言ったりしている。時代を感じますな~。)なので減量ネタと絡めやすかったんだろうけど、個人的には、若大将のイメージをもっと身近なものとするためのディレクターの計らいなんじゃないのかな、って思った。
劇中で若大将が「1日に5回メシを食うもんですから~」なんていうセリフを言ってたりするし、設定固めの意味もあったんかな~?とかね。
視点を変えて見るといろいろとオモロいな。


大学での講義中に早弁する若大将。
ドカベン食ってるけど、加山雄三本人もこのころは自宅からドカベン持参で撮影所通いしていた、ってどっかで読んだ。


軽音楽部に差し入れされたラーメンを、【誰から誰への差し入れかを確認しないまま、「頼んだヤツ来ねぇうちに食っちゃえ、食っちゃえ」と言いながら食っちまう】若大将。


ボクシング試合前の減量中なのに実家の鉄板焼き(ホントは澄ちゃんのために用意されたもの)を食おうとして、おばあちゃんに止められる若大将。
このあとの雄一のうらめしそうな顔がなかなか笑える。

食べるシーンは他にもまだまだある。
(同級生とレストランに入ってステーキ食うとか、恒例の部活でマネージャーの江口がとんでもないものを食わせるシーンとか。しかも今回は残飯鍋。)
あと食べるシーンじゃないけど、アルバイト中に客に出す料理を見て腹の虫が鳴ったりするのも、若大将を単なる二枚目キャラにはしないという脚本家の意図が見えてくるような感じ。

ストーリー展開はいつもの黄金パターンだけど、最後の部分(祝勝会シーン)でのセリフが面白い。
大会で勝利してプロからのスカウトまで来ている状態に対して、

雄一「わたくしはプロ入りはいたしません。」
一堂どよめく。
雄一「あんな腹の減るスポーツはたくさんです!」
一堂笑い。

こういうところも【若大将=食いしん坊】のイメージ定着を狙ってのことかと思えたり。
しかもエンディングは、減量しなくてもよくなったので満面に笑みをたたえて肉に食らいつくシーンで終わってるし。

こりゃ演技じゃなくて加山雄三の地じゃないのか?って思えるほどだな。

最新の画像もっと見る