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ミサイル駆逐艦「深セン」訪日の深遠な意義

2007年11月29日 | Weblog
ミサイル駆逐艦「深セン」訪日の深遠な意義
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 日本の海上自衛隊の招待を受け、中国海軍のミサイル駆逐艦「深セン」号が先日、28日からの日本友好訪問に向けて出港した。中日国交正常化35周年記念の重要な行事であり、新中国の海軍艦艇による初の訪日でもある。(文:王宝付・国防大学戦略研究所副所長)

 昨年以降、中日両国の首脳はハイレベル相互訪問を成功させ、両国の政治関係もこれに伴い改善を得た。まさにこうした背景の下で「深セン」号は日本を訪問し、国交正常化以来、両国の軍事交流に皆無であったブレークスルーをもたらすのである。

 今世紀に入ってから、中日関係は紆余曲折の発展を経てきた。経済・貿易・文化面の協力と交流はたゆまず発展し続けたが、軍事分野の交流は政治的要因の影響を受けて、明らかに立ち後れていた。「深セン」号以前に、両軍間の軍艦相互訪問の記録はない。中国国防部長の再訪日には9年を要した。周知の通り、中日は一挙一動でアジアの全局面を左右する影響力を持つ、近隣の大国だが、世界の軍事外交が日増しに活発化する今日にあって、両国間の軍事交流はどう見ても多いとは言えず、むしろ少なすぎる状況にあった。中国軍艦の初訪日は、単に両国の軍艦相互訪問の序章を開くだけではない。それよりも重要なのは両国人民にもたらす思考と連想であり、これは軍艦相互訪問そのもの意義を遥かに超えたものとなるだろう。

 国交正常化後35年間の実践は、以下の点を繰り返し証明している。▽両国関係の安定した発展を保たなければならない。核心となる問題は戦略的相互信頼の強化である▽戦略的相互信頼のレベルは通常、2国間の軍事関係の発展に影響をおよぼす決定的な要素だが、中日両国にとってはなおさらそうである。この意味から見て、軍事交流の拡大は中日関係の全面的な改善に新たな活力を注入するものであり、必ずや戦略的相互信頼の基盤の拡大を重視しなければならない。これを成し遂げるには、次の3方面の問題を解決することが必要だ。

 (1)歴史に率直・誠実に向き合う。中日関係の35年の発展の過程を振り返ると、両国関係の発展にもたらす衝撃において、歴史問題は他の要素を遥かに超えているということが間違いなく言える。したがって、戦略的互恵関係の構築と戦略的相互信頼の強化においては、率直・誠実に歴史に向き合う勇気がまず必要だ。

 (2)現実に誠意をもって向き合う。さまざまな原因から、中日両国はいくつかの問題において利害衝突を抱えている。これには島嶼紛争や海洋境界紛争が含まれ、他のいくつかの問題においても溝がある。こうした対立や溝の存在は、現実の国際関係においては正常なことだ。実務的な姿勢で臨み、誠意ある対話を通じて、最終的に適切な解決策を見出すことが双方にとって最も重要だ。

 (3)未来志向。戦略的互恵関係の構築という両国の目標はすでにはっきりしている。両国は未来に目を向け、妨害を排除し、両国関係の安定した発展に向けた環境整備に努めるべきだ。

 中国の軍艦「深セン」号の今回の日本訪問には重大な意義があり、その影響は深遠だ。これに続き、海上自衛隊の軍艦も中国を訪問する。さらに期待すべきは、中日両国の首脳による新たな相互訪問が近く実現する見込みであることだ。これは両軍交流と両国関係の発展に新たな推進作用をもたらし、アジア太平洋地域、および世界の平和・安定の維持に、間違いなく積極的な影響をもたらすだろう。(編集NA)

 「人民網日本語版」 2007年11月28日
2.オーマイニュース 

中国海軍のミサイル駆逐艦「深セン(Shenzhen)」(排水量 6000トンクラス)が11月28日、東京・晴海ふ頭に寄港した。


艦首に翻る人民解放軍旗(撮影:矢山禎昭) 12月1日まで停泊し、日中の軍事交流の一環で、政界、防衛関係者の要人、在日華僑、日本人客の見学を受け入れるという(2008年は海上自衛隊の艦艇が訪中する予定)。横須賀基地からイージス護衛艦「いかづち」が東京湾で出迎え、中国艦の後ろに停泊して相互訪問するなど交流を行った。
 
 訪問初日の28日、一般人は立ち入り禁止で、写真撮影は金網のフェンス越しだった。午後3時過ぎ、海上から垂れ幕を張った抗議デモ船が現れ「中国帰れ」と叫びはじめたので警備陣が色めきたった。抗議デモ船は中国軍艦に50~60メートルまで近づいたが、海上保安庁と水上警察の小型警備艇など3隻の追跡を受けて、Uターンして退去した。


艦上では中国大使と記念撮影(撮影:矢山禎昭) 新華社によると、同艦は指揮官の海軍南海艦隊副司令・蕭新年少将とともに345人の将兵が乗り組み、11月22日に広東省の湛江港を出発している。

 同艦は1999年に就役した大型駆逐艦でステルス性も備えているという。対空ミサイルを装備しているが射程10kmほどで、これでは自艦防御には有効だとしても、艦隊防空能力は疑問視されている。同艦を選んだのは過度な軍事的脅威を与えないよう考慮されたのではないかとみられる。
 
 中国軍艦の訪日は中華民国時代の1934年、東郷平八郎海軍大将の国葬に際して、軽巡洋艦「寧海」が下関まで儀仗隊を運んだ例があるといわれる。その1回きりで、1949年の中華人民共和国成立以来初めてのこと。
  
 日中両国の軍艦の相互訪問は2000年秋の朱鎔基首相(当時)が訪日した時に合意されたが、今日まで持ち越されていた。


海自佐官が見学中 後ろは海自護衛艦「いかづち」(撮影:矢山禎昭)


訪問を終えた海自尉官(撮影:矢山禎昭) 今年になって中国海軍の軍艦はロシアのサンクトペテルスブルグ港を訪問したり、英国のポーツマス沖で英国海軍空母と軍事演習を行うなど対外軍事交流を活発化している。

 一方で中国政府は2007年1月、自国の人工衛星をミサイルで破壊して世界の軍事筋を驚かせたうえ、台湾海峡有事の際に日本が関与すれば南西諸島を攻撃するとか、日中中間線の海域で日本がガス田を試掘すれば軍艦を出すと牽制するなど軍事外交を強めている。
中国海軍艦艇が初来日 日中防衛交流を促進
2007年11月29日02時59分

 中国海軍のミサイル駆逐艦「深セン」が28日午前、友好親善の一環で東京・晴海ふ頭に入港し、海上自衛隊による歓迎行事が開かれた。中国海軍艦艇の来日は初めて。29日は防衛省、30日は海自横須賀基地(神奈川県横須賀市)を表敬するなど、防衛分野で様々な交流が予定されている。12月1日まで滞在する。


 今回の来日は8月の東京での日中防衛相会談での合意によるもので、今後海自の艦艇が中国を親善訪問する。


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