ゆるゆる雑記帳

実はプロ野球のブログです。たまに音楽関係の記述をしていましたが、現在は完全にJohn Deacon氏に支配されています。

2022/06/19:青木さん(の機材)に会いに行ってきた話

2022-06-30 00:04:10 | 音楽関係
久し振りのブログ投稿です。
Twitterにも投稿しましたが、きちんと文章で振り返られるようにしたくて書きます。

6/12がお誕生日&命日のベーシスト・青木智仁さん。
ファンになったきっかけは1990年秋から始まったテレビ東京の番組「タモリの音楽は世界だ」でした。
既にベースを弾き始めて2年が経過していたので、しっかりベースを聴く姿勢が出来ていたせいなのか、ボディとフィンガーボードが黒いベースをパキパキ鳴らす姿に惚れたのでした。
しかし当時高校生だったこともあり、ライブには行けず、ようやく行けたのは都内通学になった1993年から(別の音楽ライブで知り合った友人が青木さんのファンになっていたのも大きい)。
就職・転職を経て、距離的な制約により終業後にライブへ足を運ぶことが出来なくなってしまった1999年まで、主に六本木ピットインでの青木智仁BAND、NOBU CAINE、SOURCEのライブに通っておりました。看板バンドばかりなのは予算的制約によるものです。
21世紀に入ってからは自分がプロになれなかった負い目のようなものを感じ、音楽を聴くこと自体がとても苦痛になってしまった為、一旦音楽から離脱をしてしまいました。楽しかった頃の音を聴くことはたまにしていましたが、ベースを手に取ることもごく少なくなりました。
(2018年にQUEENにハマったが為に徐々に音楽に戻ってきたのは別記事で述べております)

青木さんのお誕生日が近くなると、通っていた当時の音源などを聴いていたりします。
そしてたまに行くイケベ楽器店さん(青木さんモデルのM#265 17Pと、ナチュラルフィニッシュのプレシジョンは秋葉原店で購入)のサイトに次のような文字が掲載されておりました。
「青木智仁トリビュートフェア」
現行の青木さんモデルの展示販売会と、ご本人実使用の機材が展示されるというではありませんか。
しかも実使用機材を手に取っての写真撮影OKという何とも太っ腹な企画!



てな訳で新幹線に乗って来てしまいました。自宅から片道400km超え。大阪は心斎橋にあるイケベ楽器店プレミアムベース。
結論から申します、新幹線で行った甲斐がありました!!素晴らしい展示でした。


額装されているポスターは初代青木モデルM#245が発売された当時のもの(後ろ髪結んでらっしゃる)。
Atelier Zのオリジナルモデルが4本。

Hartkeのベースアンプとヘッド(上にDIも置いてある!)。

イコライザーのセッティングもそのまま。

KORGのチューナーとボリュームペダル、フットスイッチ類。
写真はアップしておりませんが、予備の足回り機材もありました。

傍らに大学ノートが置かれており、展示終了後関係者の方々にお渡しするのでご自由にお書き下さいとのこと。
特に青木さん7daysライブの話をもりもり書いてきました。他のページを拝見すると、私以外にも遠方からいらした方がおられました。
角松氏のファンの方が多かったです。

そして店員さんのご協力により、実使用機材と写真に収まってきました。
以下私の写真がありますのでお見苦しいですが我慢して下さい(注意:丸いです)。


まずは青木さんの4弦といえばこれ!のM#245。
あちこち傷だらけで、歴戦の証が感じられます。


こちらは5弦のM#265/70。リア側のピックアップの位置がちょっと違う(言われるまで気が付かなかった……)。
機種名の「70」はビックアップ位置が1970年代のジャズベーススタイルだから、のようです。


ボディ裏はベルトのバックルの跡がくっきりと。
いつもバックルがごつめのベルトをされていたのを思い出します。


これは青木さんには珍しくプレシジョンタイプの5弦、PB-5。
ライブで見たことが無いので、恐らく今世紀に入ってからの制作かな。主に近藤房之助さんのライブで使っていたそうです。
(看板バンドばかり観に行っていたので房之助さんは守備範囲外なんだよな…申し訳ない)


ピックアップがハムバッカータイプの5弦。
どんな音がするのこれ(音出し不可なのが残念!)。純粋にベース弾きとして興味津々な1本。

ヘッドの裏に六角レンチが装着されていたり(付属品で一番失くしがちだと思っているので、これは便利)、5弦のE弦にもヒップショットDチューナーが付いていたり(私も改造お願いしようかしら)。
実際に手に取らないとわからない部分もありました。

これらのベース、弦にサビが浮いていたり、ペグやブリッジがくすんでいたりしています。
もしかして青木さんが使っていた当時のままでは?と店員さんに確認すると、その通りとのこと。
思わず涙が出そうになりました。
青木さんが亡くなったのが2006年のお誕生日。もう16年が経過したのが信じられないです。

展示販売品の中にあった2018年に発売されたモデルM#245TA(4弦)、M#265TA(5弦)。販売品なので写真は撮影しておりません。
青木さんが亡くなった後もメーカーさんが「青木さんならきっとこのようなこだわりをするであろう」という試行錯誤を続けて、最終形態として発売されたもの。

この時に店員さんの説明を受けて初めて知ったのですが、弦ピッチが通常市販モデル品は18mm、青木さん使用品は17mmであること。
私が所有しているM#265 17Pの「17P」は弦ピッチが17mmであることを指しています。イケベ楽器店さんのオリジナルオーダー品で、購入検討時の店員さんは単に「弦ピッチが通常モデル品より1mm狭いので弾きやすいですよ」とおっしゃっていただけでした。
ということはですよ?E弦にヒップショットDチューナーが付いていないだけで、これは実質青木さん本人使用品と大差ないのでは???

他にはブラックカラーのM#300(4弦)とM#320(5弦)がありまして。
店員さんいわく「テレビ番組のレギュラーが決まった時に合わせて作ったそうですよ」。
それって「音楽は世界だ」じゃないですか!!!!!(文頭に戻ります)