入社へと向かう心境

2007-06-15 17:34:58 | アパート建築営業マン

古巣の保険会社を出た当方は、さっそく「退職証明書」をアパート建築会社に宛てて郵送した。これで、入社手続は完了。あとは入社を待つだけだ。

求人雑誌でこの会社の求人広告を見てから、まだ4日目だった。明後日は、もう初出勤の予定だ。1週間とかかっていない。先週の今頃とは、状況がガラリと変わったものだ。

今度は「アパート建築・土地活用の仕事をやる」と、周囲に宣言した。周囲の反応は、「ようやく再就職する気になったか」と評価する声もあったが、「なぜ、そんな仕事をするのか?」というような疑問の声もあったのは事実だ。それに対して、明確な答はない。

思えば、銀行勤務時代、周囲は銀行員ばかりだった。今でこそ、銀行には証券会社や保険会社、さらには他銀行からの転職者が大勢いるのだが、かつては全員が新卒入社で終身雇用の、純血に近い組織であった。「銀行を辞めたあと、どうすれば良いか」を相談しようにも、周囲の誰も他の世界を知らなかった。あたかも「人間は死んだらどうなるのか」を、生きている人間同士でどれだけ議論しても永久に結論が出ないのと同様、とりあえず銀行を辞めてみなければ、広い世間を知りようがなかったのである。

いまや、自分にとっての世間は、格段に広がっている。保険会社を退職して以来、まったくの根無し草も同然となり、世間という大海を流浪している。こうなると、人は今までと違った目で世の中を見るようにもなってくるものだ。

人生は短い。既に30数年を浪費し、ライフステージは周回遅れの感がある。いまさら普通のサラリーマンに戻ってやり直すというのは、余りにまだるっこしい。どうせやるなら、当たれば大きく稼げる仕事をやった方が、可能性があるだけマシだ。