夜訪2

2008-01-10 20:17:41 | アパート建築営業マン
  
当方は、夜の8時まで営業することになった。幸い、夏の真っ盛りで、7時頃になっても明るかった。昼寝していた地主が、野外作業をやっている。
 
夜の8時になり、そろそろ夜の訪問を終わる時間になった。さすがに、辺りはもう真っ暗だ。携帯で課長に電話をする。「そろそろ帰ります」という報告をするためだ。

課長は、「何件訪問した?」と聞いてきた。「5件です」と答えた。すると、「少ない!10件は訪問しろ!!」と言う。
 
仕方がないので、訪問を続けることになった。しかし、こんな真っ暗闇の中で、飛び込み訪問をするのは無理がある。8時半ころに、もう一度電話した。そうすると、「もう夜訪は終わりか?」と課長は不機嫌そうだ。一体、何時までやればいいのだろうか?

翌日、先輩社員の一人にこの話をした。先輩は、笑い出した。「俺は、いつも夜9時に課長に電話してるよ。8時なんかに電話したんじゃ、そう言われるのは当たり前だ」と言う。
 
「じゃ、夜の9時までやってるんですか?」と聞くと、「トンデモない。そんな夜中まで飛び込み訪問したんじゃ、たちまちクレームが殺到する。『お客様相談室』の電話回線がパンクするのがオチだ」 
 
さらに、他の先輩社員に聞くと、同じような意見だ。「そんな夜中までやる奴などいるものか。課長自身だって、やったことはない」と一笑に付された。「○○なんか、毎晩、夜の9時に『そろそろ上がります』と言って電話している。それは、風呂から上がることを意味する」。