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おばあちゃんの「つぼ焼いも」

2011-02-08 09:00:09 | 食べ物

石や~き~いも~~おいも~~~
寒くなると、どこからともなく聞こえてくるこの声。

ほくほくの焼きいも、そういえば最近食べてないなぁ・・・
ということで、無性に焼きいもが食べたくなったのでこちらのお店まで買いに行ってきました

 

三戸商店


味のある暖簾と、ドアの後ろには赤茶色のつぼ(!?)が見えます。

 

雪模様の青森市内とは違い、眩しいくらいの日差し
日本海側は雪が多く太平洋側は雪が少ないのは、この時期の青森県の特徴でもあります 

 


お店に入るとおばあちゃんが一人、本を読んでいました
読書が好きなのだそうで、本棚には文庫本がいっぱい。


裸電球がレトロな雰囲気を醸し出す店内は、お客さんから「この昭和な雰囲気がいいですね」と言われるそうで、やけに落ち着きます
日差しがぽかぽか暖かい部屋で椅子に腰かけておばあちゃんと話していると、つい時間を忘れてしまいます・・・

 

 

 
さて、先ほどお店の外から見えたつぼがこちら。


実は、三戸商店の焼きいもはこの“つぼ”で焼くんですよ~

 

 


つぼの内側には針金が通してあり、そこに芋を吊るして底の炭でゆっくり焼くのが特徴。
こうすることで、普通に焼くよりも甘い焼きいもになるのだとか


さらに!皮まで食べられちゃうのがこのつぼ焼いものスゴイところなんですね~ ちなみに、冷めても美味しくレンジで温めても美味しいのだそうですよ♪

 

ところで、三戸商店は海産物加工業が本業だそうで。
仕事が少なくなる閑散期の11月~3月頃、副業として始めたのがこの『つぼ焼いも』なのだそうです

 

「ここまでやってこれたのも、お客様のおかげ」というこの商売も、戦後間もない1949(昭和24)年から始めて今年で62年目
そしておばあちゃんは、今年で80歳半ばを迎えます


当時は、まわりにも10軒以上つぼ焼いものお店があったのだそうですが、次々にやめて現在では三戸商店だけが残るのみ・・・
商売をやめた店につぼを譲ってもらったりして続けてきたものの「県内ではもう、この店にあるつぼが最後じゃないかな?大事に使っているけど、壊れてしまったらおしまい」と、おばあちゃん。


そんな“おばあちゃん”こと三戸タマさんは、数年前に心臓のバイパス手術を受けるときに店をやめる覚悟をしたといいます・・・

それでも、「おばあちゃんのおいもを食べられないのは淋しい」「やめないでほしい」というお客さんの声に応えて、つぼ焼いも』は今年も健在です

 

 



そんなつぼ焼いもに使うサツマイモは、その年の味が良いものを仕入れているそうで、今年は茨城県産の【紅まさり】という品種。

ただ、今年はサツマイモの値段がかなり上がったそうで、これまでは儲けなしでも値上げはしなかったのですが、さすがに今回は赤字になってしまうということで100g=10円のギリギリだけ値上げさせてもらったということです


以前やっていたおでんも、材料費が高騰して惜しまれながらもやめてしまったようで・・・
「値上げしてまで商売はしたくないという信念には反するけども、お客さんの淋しそうな顔を思い浮かべるとやめることはできなくて・・・この値上げだけはどうか勘弁してほしい」というおばあちゃん。


少しのことは気にせず、続けられる限りず~っと続けてほしいです
また来ますね、おばあちゃん

 

§三戸商店§
■住所 青森県八戸市大字湊町字上中道4-4
■販売期間 11月~3月下旬(サツマイモの仕入れ値によって早く終わってしまう場合あり)
■営業時間 8:30~18:00(早く店じまいする場合あり)
■定休日 月に2度ほど(通院のため)
■値段 100g=110円
■最寄駅 JR陸奥湊駅(八戸線)/ 駅から徒歩約5分

by ヴァ♪


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
やっぱ行ったんだ! (toシロ)
2011-02-08 11:03:52
え”~。
やっぱ内緒で行ったんだ!

三戸商店の壺焼き芋食べたかったなぁ~。
夢に出そう!
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>toシロさん (ヴァ♪)
2011-02-09 08:47:34
toシロさん、コメントありがとうございます

そうなんです・・・欲張りな私は、美味しいものはいつも内緒で一人で食べに行くんです

それにしても、夢に出てくるくらいの大ファンなんですね~
今度八戸に行った時は、お土産に買っていきます(笑
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