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“ねまり不動”の国上寺

2011-10-27 18:30:00 | 日記

寒いの苦手(暑いのも苦手)、全身モモヒキ女のUJどえす。

平川市碇ヶ関にある “古懸不動尊 国上寺” は、
推古天皇の18年(610年)、聖徳太子の命により秦河勝によって建立されたという、
大変歴史の古~いお寺です。
古くてワクワクします なんせ推古天皇、聖徳太子、秦河勝(はたのかわかつ)という、
大好きな天平文化・飛鳥時代の偉人が絡んでいるんですもの~

泰河勝が阿闍羅山の山頂に伽藍を造営し、
円智上人が彫った不動明王像を安置したのが始まり、と伝えられています。
のちの建長6年(1258年)には、時の執権北条時頼が古懸に不動明王像を移し、
歴代鎌倉将軍家の祈願所として庇護。

そして天正16年(1588年)に津軽為信が国上山不動院古懸寺と改め、
津軽家領域安泰のため仏殿、山門、護摩堂、大師堂などを造営、
津軽家歴代の祈願所としました。

天正といえばまさしく輝ける戦国時代 名だたる武将たちが生きた時代です。
6年前の天正10年は、本能寺の変で信長が討たれた、そんな時代。
信長の遺体が見つかっていないだとか、実は死んでいなかっただとか、
未だ人気を誇る謎多き戦国ヒーローの一人。
そんな熱い時代に絡むお寺、なのですねぇ。感慨深いワ

ご本尊の不動明王・古懸不動尊は津軽三不動尊の一つにも数えられており、
座っている珍しいお姿から “ねまり不動” とも呼ばれ地元でも親しまれています。


ねまりとは・・・津軽弁で「座る」とか、時に「寝そべる」とか、そんな意味です。
ちなみにこれに似たかまりという言葉もありますが、それは「匂い」のこと。
一字違うだけで意味は全然違いま~す


さて。
碇ヶ関の関所から山側の古懸地区へと入って数分の場所に国上寺はございます。
 
周りを緑に囲まれたのどかな風景。あれに見える “あかもんばし” を渡って・・・。

 
見えてきたのが “古懸不動尊 国上寺”
正面奥に本堂(画像左)、右側が護摩堂(画像右)です。


こちらが護摩堂 
この雰囲気、何とも言えない重みを感じます。こういう古い木の感じ、いいですよね。
この護摩堂は、個人的にものすご~く惹かれる木造建築です

明治26年(1893年)の火災においても消失をまぬがれ、無事に時代を生き抜いてきた、
そんな堂々たる姿をしています。

 
 

護摩堂内 側面にはたくさん絵馬が飾られ、正面に不動明王さまがいらっしゃいます。
 

そして見上げた天井一面には・・・
 
見事な龍天井画です。生き生きと描かれていて圧倒されます~。

ちなみに拡大して見ると・・・・・オーブらしきもの(!?)写ってませんか?
こっちの写真にもオーブ? 





護摩堂内に奉られた不動明王さま ちなみに “ねまり不動サマ” とは違いますよ。
こちらはしっかり立っておられます
 

なんかどっかの誰かに似てる? そんなお顔の不動明王サマ(笑)


  

こちらが “ねまった不動サマ” がいらっしゃる本堂です
でもご本尊は、正月と4年に一度の例大祭でのみ開帳されるとのこと。
なので 残念ながらお会い出来ず~
 
弘法大師像 足下には “四国八十八ヶ所霊場 お砂踏み参拝所” とあって、
一から八十八の数字が彫ってありました。

 
あかもんばしを渡ってすぐ左側には長い参道があります。
参道の中間にあるのが “不浪寄(なみよせず)八幡宮”

奥にある、こちらがお堂です 
この日は雨で薄く霧がかっていて幻想的な雰囲気でした。タイムスリップしたよう

創建については不詳ですが、敏達天皇の御代に大規模な山津波が起き、
その際、八幡宮の霊験によって被害を最小限で食い止められたことで、
不浪寄八幡宮と呼ばれるようになった、と伝えられています。

その後、東夷東征の際にこの地を訪れた坂上田村麿が神像を彫り込み奉納、
社殿を再建したのだとも伝えられています。
いづれにしろ、こちらも大変歴史の古いもの、だということですね。


お堂の裏手側を登って行くと、奥には小さな滝も流れてます。

 
さらに不浪寄八幡宮の向こう側へと参道を進むと、参道入口には “薬師堂”
小さいけど立派な祠がありました。

 いかりがせき観光案内版
橋のすぐ脇に観光案内版もあるので、碇ヶ関周辺の観光箇所も訪ねてみてね。
ここ、古懸山不動尊国上寺までの地図にもなってます

歴史が古いこともそうですが、雰囲気がとてもステキなお寺です。
碇ヶ関にお出かけの際には、ぜひ一度訪ねてみてくださいね


 推古天皇時代創建の歴史あるお寺です
★古懸山不動尊 国上寺★
住所/平川市碇ヶ関古懸門前1-1
電話/0172-45-2446
アクセス/公共交通機関の場合:JR奥羽本線碇ヶ関駅下車のち車で約5分、徒歩で約10分
車の場合:東北道・碇ヶ関インターを降りて大鰐方面へ約10分、もしくは弘前駅より約40分
※駐車スペースあり
問い合わせ先/平川市商工観光課 観光係:0172-44-1111(内線2184)

★なお詳細はこちらで
平川市観光協会 
碇ヶ関村商工会
平川市


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
おしさしブリです★ (ゆきんこ)
2011-11-04 14:22:18
お元気でしたか?元気ですゆきんこです毎回、素晴らしき青森県の、知られざる魅力をご紹介頂き有難うございます今回も素晴らしかった建造物・・・私は歴史に詳しくないですが、UJさんのコメント読んで、ワクワクしましたよ~オーヴも飛んでたしあれは、そうですよねそして、龍の絵。この頃龍づいてます。(個人的に)機会があれば立ち寄ってみたいスポットでした
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ぜひ行ってみてネ♪ (UJ)
2011-11-07 18:24:20
ゆきんこsan★ お元気でしたか? 寒くなってきましたねぇ~もうすぐ青森の冬がやってきますよ さんびぃ冬が

さてさて、いつも励ましのお返事ありがとうデス そう言ってもらえるととっても嬉しいです! 
ココは本当にステキな場所なのでぜひお時間のある時にでも訪ねてみてくださいね歴史の古さを感じる場所です。
素晴らしい龍の絵、下から見上げてくださいね~。オーブに出会えること祈ってまっす
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